1.研究内容

1-1.発表者 坪田 章 会員

1-2.テーマ 建設業におけるものづくりの伝承(ゼネコンの機械・電気技術者の意見交換会から)

1-2-1.主な内容 

(1)建設業には5000人機械屋がいる。

建設業とは・・・建設業法に基づき建設を営む、建設業は国土交通省、都道府県から許可された会社である。

(2)業種は28業種がある。土木工事業、建築工事業、大工工事業、左官工事業、電気工事業など28業種ある。

(3)特定建設業:直接建設を請け負う元請けで、土木3000万円、建築4500万円以上を下請けに発注する建設業

500万円以下は許可は要らない。

(4)建設投資は、2005年には、オイルショック後の1975年以下になった。建設投資はGDP10%以下になった。

GDP比で建設投資額は日本:9.3%、アメリカ8.5% イギリス、フランス6.1%、ドイツ5% 韓国18.3%

(4)下請け/元請比は0.2(60年)→0.6(05年)となっている。

(5)建設機械の業種別購入台数は80年代は約60%が建設業でリース業は約20%→07年には建設業は10%台、リース業は約60%と逆転している。

(6)建設業就業者数:90年台後半には700万人、07年には540万人となった。

(7)建設業界の構造:過去の系列の崩壊(総合建設業→専門工事業の系列が崩壊している)

(8)(社)日本建設機械化協会 建設業部会52社で構成される業種別部会で、ゼネコンの建設機械・電気技術者の意見交換を行っている。アウトソーシングが過度に進んで専門工事部隊が減少している。

(社)日本建設機械化協会 建設業部会で、外部環境における機電技術者の果たす役割、ものづくりの楽しさをどのように伝えるか?など意見交換会をしている。

(9)建設業界の現状と風土の変遷

・提案型入札制度への対応、ゼネコンの商社化、建設投資額の減少、発注形態の変化

・低価格入札、VE,PFIなどの入札方式が大きく変化、技術提案型入札案件の増加

(10)機電の役割に対して、出席者から「建設業界では機電技術者が主導をとるという意識は持つよりも、役割としての重要性を認識させることではないのか」との意見があった。機電技術者は、ゼネコンでは主役になれないが役割として、価値はある。頑張ればここまで(役職)いくとの意識を与える必要がある。

(11)機電部門の課題

・機電部門の縮小、子会社化

・高齢化と若年化のふたこぶ構成

・土木、建築と対等ではない

・新入社員の減少で後継者が育たない

・機電部門の地位低下

・業界における機電業者のアピール不足 ‥‥ などがある。

(12)生きがいや充実感について

・達成感:仕上がりが目標以上

・工費削減、工期短縮、大規模プロジェクトへの参加 などが生きがい

・達成感、形にできる喜び

・新技術開発にかかわれる

・準備で存在感

・仲間意識は強い    などが、やりがいになっている。

(13)建設業を取り巻く現状

・公共工事削減、ダム計画中止、箱物はすべて無駄遣いという厳しい世間の見方がある。

(14)今後の問題:・後継者育成・確保など


報告者:殿村サブリーダー

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