1.研究内容
1-1.発表者 横関 利孝会員
1-2.テーマ 「石油の不思議と価格対応策」
1-2-1.主な内容
1)
推定埋蔵量は価格が上昇すれば増加する
・
なぜなら、石油の採取には莫大な費用と時間がかかるが、価格が高騰すると、新たな地域での開発が進むからであろう。
・
ブラジル、北極海の海底油田が有望であろう。
・
石油メジャーも最近の価格下落で大幅増益から、赤字になるのではないか。
・
OPECとメジャーでは、最近ではOPECの方が強くなっている。
・
ベネズエラ、イランは強硬派であり、サウジアラビアとUAEは穏健派である。最近はリビア、ブラジルが延びている。
2)
リビア
・
リビアはテロを支援する強硬派の国、カダフィーのいる砂漠の国である。
・
2006年のGDPは463億ドルである。人口は約600万人+在留外国人約300万人
・
第2のドバイを目指して新空港建設、観光を促進している。観光資源は海と砂漠、遺跡である。空港へのアクセス道路も一新している。
・
最低限の生活保障と教育・医療は無料である。
・
リビアの石油公開入札で日本企業が6鉱区を落札、日本企業5社が製油所建設の交渉開始している。しかし、配分比率は少なく、大きな賭けである。
・
市場の透明性が欠如、信頼性の高い情報や統計はほとんど無く、責任者が誰かわからない。
・
書面での契約、国際合意が守られない。
・
G8の中で、リビア未訪問は米、ロシア、日本である。
・
講師はリビアをたびたび訪問している。最近、現地で購入した「ナツメヤシ」の実を参加者で試食した。
3)
価格対応はVA/VE的手法が有効?
・
VA,VEは発注者と受注者の双方の対応が必要である。
・
素材など、価格変動への対応として、航空、旅行業界でのサーチャージ制度は魚業、運輸、JA宮崎でも検討している。
・
小売りのパック材料の使用量減、ペットボトル形状変更と薄肉化、PB商品などの流通革命もある。
・
発注者は、買い叩きなど避けなければならない。⇒下請代金支払遅延等防止法
・
共存共栄志向の良好な関係が必要である。
・
取引基本契約書の明確化とVA/VEの取扱規定、提案制度が必要である。
・
奨励方法と利益分配方法を明確にする必要がある。受注側は利益還元方法を確認する必要がある。
・
中小企業は、コストダウン提案しても、中小企業に利益やメリットがあることは稀で、発注者側の大企業に利益を取られてしまう問題点があげられた。
・
利益還元方法の事例と注意点について説明があった。
4)
資材部門の抱えている問題点について
・
コストダウン、調達リードタイムで約40%を占める。
・
コストダウンの施策:①発注先へのコストダウン要請②複数購買③VA/VE推進④国際調達⑤開発購買
・
取引先に対する問題点と感じる項目
①コストダウン提案が少ない②管理水準が低い③従業員の高齢化
④合理化意欲の不足⑤設備の老朽化と資本不足 など
報告者:殿村サブリーダー
2008年度研究会実績に戻る