1.研究内容

1-1.発表者 神谷 俊彦会員

1-2.テーマ「ものづくりを支える非破壊検査」

  1)非破壊検査とは

     NDI:Non Destructive Inspection

     NDT:Non Destructive Esting

    定義:材料内部の欠陥や表面の微小なキズを、非検査物を物理的に破壊することなく検出する検査方法である。

 

  2)用途

     原子力発電所からビル、鉄道、橋、知友埋設物に至る社会資本すべてが対象。

     最新の装置と技術を駆使し、予防保全、有効活用へと役立てられています。

 

  3)代表的な検査方法

     ・放射線透過試験

     ・超音波探傷試験

     ・浸透探傷試験

     ・磁粉探傷試験

     ・過電流探傷試験

 

  4)非破壊検査の現状

     非破壊検査機器市場規模:世界市場 1,200億円(2008年)

     2006年→2015年 年率3.4%成長が見込まれている。リーマンショックで低下するも回復基調である。

     日本での非破壊検査の市場規模は、機器の販売や検査サービス市場も加え2,000億~3,000億円といわれている。

     多くのメーカーは自社で検査するよりも、検査会社に依頼していることが多い。最大手は、非破壊検査()

     各社ノウハウを持っており、1度採用されると他者への切り替えは障壁が高くなかなか行われない。

 

  5)主要業界

     電力関係:圧力容器の溶接部、タービンの検査など法で義務付けられている。

     石油ガス:容器(タンク)、バルブ類、パイプライン溶接部など全数検査するのが一般的。

     軍需・航空機関係:航空機もボディとエンジンの検査に使用。今後の成長産業と見込まれる。

     自動車:ボディや構造体の検査に使用。下請け企業へ任せるメーカーも多く、検査要求は高くない。

     そのた:ものづくり全般にわたり市場がある。飛行機上などの荷物検査、犯罪捜査、美術品チェックなども需要あり。

     

     ものづくりが新興国へシフトしている現状から、非破壊検査の現場も新興国にシフトしつつある。

インフラストラクチャーの老朽化を抱える先進国、新設する建造物が増大する新興国などものづくりがあるところに

非破壊検査の需要があります。 

  

6)元気な中小企業

     ・最大手は非破壊検査()で、売上もダントツで技術開発力も高い評価を得ています。

・検査会社はおおむね大手の顧客にがっちり入り込んで、固定収入を確保し安定経営をしています。

・元気な300社にも選ばれた会社で、大手メーカーを退職した社長が先導し、超音波検査機器の技術開発力で

安定受注している。 30人の従業員中、半数が大卒の技術者である。

 超音波のプローブのみに特化。用途に応じて1品1様で必要となり、他社への切り替え障壁が高い。    

 


報告者:井手上サブリーダー

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