1.研究内容

1-1.発表者  山本 祐一郎会員

2-2.テーマ「設備保全の考え方とシステム」

1)設備保全の重要性

・設備保全による成果は「信頼性・稼働率の向上」で売上が向上、「保全・資材調達コストの削減」「関連業務の効率化」で

コストが削減され、「設備寿命の延命」「設備投資の最適化」「在庫削減」で投資回収率の最大化が期待できる。

 ・設備保全管理の成果は、企業価値の向上に直結している。

2)設備保全が必要とされる背景

 ・「少数の従業員で実行可能な仕組みの構築」「技術伝承を支援する仕組み」「モラール維持・向上を強化」などで、「従業員

の減少が図れる。

 ・「設備状況に応じた柔軟な対応」「最経済保全」で、「生産量の大幅な変動」に対応できる。

3)保全活動の区分

 保全方式は、事後保全(BD)、計画保全(TBM)、状態保全(CBM)があり、それらを組合せたベストミックス(TPM)がある。

 ・CBMには、直接(腐食など定量予測できる工事)、間接(振動など予測できない工事)、定性(漏れなど点検結果で工事)

 ・TBMには、法定周期(法規制による工事)、保険周期(過去の実績から一定周期で工事)、資産比例(生産量で計画工事)

 ・BDは、故障した時点で工事。

4)保全活動

 ・日常保全(給油脂、増締め、調整、清掃)と正常運転な確実な実行により、設備の劣化を緩慢となるように抑え、

適切なタイミングで点検を行い、不具合箇所を修理することで設備の機能を維持する。

5)最経済保全方式の考え方

  ・ ・最適な保全レベル(最経済保全)は、生産量にとり変化する保全コストと故障による損失リスクを見極めながら、保全レベル

を判断する

 ・保全方式の選択は、生産損失を考慮しながら最適な保全方式を決め、点検方式や補習時間を決定する。

-生産損失を考慮しなければ、ほとんどの場合、BDM(事後保全)が最経済保全となる

  -生産損失が大きい場合、TBMの残存寿命による損失とCBMの点検費用を比較して最経済保全を決定する。

6)最経済保全の進め方

 ①「設備保全方式の決定」し、BDM対象設備と設備管理対象設備(TBM,CBM対象機器)に区分する

BDM対象機器は、「整備標準書を作成」し、「設備工事計画」、「整備標準書の作成」「点検標準書の作成と実行」を行う

③設備管理対象設備は、「最経済保全仕様の決定」「点検標準書の作成と実行」を行う

④工事計画に基づき、「修繕工事(現状修復保全、改良保全)」を行い、「修繕工事記録と評価(保全実記録)」ののち、

「保全技術活動(改良保全検討)」でPDCAのサイクルを形成する。

7)保全管理体系の最適化と効率的運用

 ・設備保全管理の硬直化予防と業務の活性化を支援するために、PDCAサイクルを実行しながら基準書の見直しを行う。

8)ITによる寿命予測型保全の展開

 ・ITの進歩、特にセンサー技術の進歩により、オンラインでの診断・チェックが行えるようになり、

トラブルを未然に予防できるようになってきている


報告者:小山リーダー

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