1.研究内容

1−1.発表者  新井 一成 会員 

1−2.テーマ 「電気通信業界の動向」

(1)電気通信史と携帯電話の進化と普及

     電信〜電話〜携帯:世界の歴史→1837年電信会社設立→1838モールス→1876ベルが電話を発明→1975KDD国際ダイアル通話開始→1987NTT携帯電話サービス→1996固定電話加入者ピーク6153万人→1999NTTドコモimodeサービス

     ウェスタンユニオン(WU):米国でほぼ電信を独占→ベルが地域内のビジネスとしてスタート

     1900年に電話利用者100万人突破、長距離距離技術確立

     2006WUは電報業務を完全停止→2009年には加入電話契約者3792万人に減少

(2)インターネットの誕生からNGNまで

     196910SRI-UCLAで、ARPANETの最初のメッセイジが交換された年。

     1957年核攻撃をうけても生き残れるネットワークの開発が動機ARPA1960年代はじめ:パケット通信の原理考案

     パケットネットワークの原理は乗り合いバス方式

     インターネットはネットワークのネットワークという概念で「ネットワークの集合体」

     1987USENETが商用のサービスを開始→1988 商用インターネット接続サービス開始

     1989:スイスの物理学研究所のTim BerrnersLee が情報収集手段としてWWWを考案

     1993:イリノイ大学のMarc Andreessenがグラフィック機能を付加したWWWプラウザMosaicを作成

→学術用であったWWWが一気に一般に普及した。

     IP電話とインターネット電話は同じではない。IP電話:IP通信を利用して実現した電話 インターネット電話:インターネットというネットワークを通じて接続を行う電話(例:Skype

     NGNNext Generation Network):電話網に変わる、高度なIPネットワークサービスである。

 →インターネット利用の進展で企業内・間通信がIP化、新たなネットワークサービスはIPネットワーク上に実践される。→既存電話交換機の寿命で2025年までに、新ネットワークが必要になる。IP電話技術の進化でIPネットワーク技術に基づく新ネットワークへの移行

     NGNはインターネットの技術を利用しているが、通信事業者内に閉じたネットワークでインターネットとは別物である。

(3)Ipv4アドレス枯渇問題

     201123日にIANAが新規に割り当てられるIpv4アドレスが無くなったことを発表した。

     Ipv4アドレス32bit長(約43億個のアドレス)    Ipv6アドレス64bit長(約1844京個のアドレス)

(4)電気通信業界

 ・インターネット技術、携帯技術の登場により勢力図は大きく変化している。

     スマートフォン時代になり、全く新しいプレーヤーが登場している。

     電気通信業界の課題→すり合わせ型開発からモジュール化への時代の変化の中でのオープン化とブラックボックス化を巧妙に組み合わせた戦いである→インターフェース仕様のオープン化⇔実装技術のブラックボックス化

NTTKDDIの比較:過去5年の売り上げ成長率 NTT1.3%、KDDI +3.0% 収益性(営業利益率)

NTT 1012%、KDDI 10 13%、売上高設備投資比率NTT 20 %KDDI 15

     電気通信事業は、売上高設備投資比率は15%が一般的(中国は数年前まで20%以上)

     電話加入者数:固定電話は急速に減少(6年間で28%減少)、月当たり加入者の固定電話料金は4年で6.5%低下(2009年では3000円を切った)

     携帯電話市場は年4%と鈍化した。月当たり加入者の音声の電話料金は6年で半額、データ通信は+4.2

     スマートフォンは2010年から急増している。

     電気通信業界の未来:ヘビーユーザー問題とフリーライダー問題がある。コストの負担のアンバランスがある。

     ネットワークは電気、ガス、水道のようなインフラか?従量課金に出来るかどうかが課題。


報告者:殿村サブリーダー

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