1.研究内容
1-1.発表者 小田原 清 会員
1-2.テーマ 「経営に生かす品質管理」
1‐3 内容
(1)
品質管理の歴史
①1951年、デミング賞創設、1954年 デュラン博士来日、QCチーム、TQCが米国から導入される
②1960年代、品質管理手法の取り入れ、品質管理教育の開始、日本の製造品質は急速に向上した
③1970年代、製品の設計段階での品質管理が普及、
④1980年代、1987年 ISO9000制定
⑤1990年代、日本式TQCが米国・欧州で発展し、日本には欧州からTQM,ISO9000が、米国から「6シグマ」が入ってくる
⑥21世紀、パソコンと管理コストの向上でコンピュータを使用した品質管理が普及
(2)
グローバル時代のものづくり
①お客さま起点の商品企画力強化
②リバース・イノベーション
③海外拠点同一品質生産(日本国内品と同じ品質)、
④ダントツの品質(感動を生む製品・サービスの開発)
⑤“もの”からシステムへ
(3)
品質管理とその重要性を知ろう
①品質管理とは
・一般的には製品・サービスの品質を管理する管理技術だが、私たちの仕事の質も大切な品質である
②相次ぐ品質トラブルが生活者の安全を揺るがした
・200年から現在まで、継続的に起こる自動車リコール問題
・2008年の中国産冷凍ギョウザ中毒事件、JTは多額の資金を投入し、品質管理センターを設置、体制を強化した
・2009年、花王「エコナ」は、風評被害で販売を停止した
③品質を保証するために
・企業に応じた品質管理システム(ISO9000など)の構築が必要
④品質の意味を知る
・品質は顧客が決める、顧客が満足する品質でなければならない
・製品品質は、時代とともに要求が変わってくる、生産志向→(製品志向)→販売志向→顧客志向→社会志向
⑤(生産)品質管理とコスト
・生産工程での品質管理が優れていると、
歩留まりが良い、工程での品質トラブルが少ない、顧客からのクレームが少ない、検査が少なくて済む
⑥海外展開と品質管理
・企業は「品質管理」を習得しておかなければ、海外に出ても、遠からずグローバル競争で立ち遅れる
(4)
総合的品質管理(TQM)の基本的考え方とその手法
①顧客第一(品質優先)
・「後工程はお客様」「マーケットイン」「消費者指向」の考え方を徹底する
②管理と改善のサイクルを廻す
・PDCAが進化し、PDLSI(Strategy、Innovation)が言われ始めた
・日常管理では、SDCA(Standard)業務の標準化を廻していく
・方針管理(目標管理)で、あらゆる業務を質的に向上させ、改善・改革する
・問題解決のQCストーリー、
テーマ選定→現状把握→目標設定→要因解析→対策の立案・実施→効果の確認→標準化→反省と今後の計画立案
③事実に基づく判断
・「三現主義」、現場、現物、現実で、事実はデータにより把握される
④重点志向
・「今、何をなすべきか!」を考えて、課題・問題に取り組む
⑤源流管理
⑥層別→類型化(不具合の種類とその原因について)
・物事を分けて考える、「分けることは判る事!」
⑦標準化
・現状維持のために必要なものは標準化である
⑧組織的活動(全員参加)
・個人個人が与えられた職務の中で、自発的に何をなすべきか、を考え、提案し、改善していける組織に成長する
・TQMは、顧客満足を通して、長期的な成功と組織の構成員及び社会の利益が目的、全員参加を基礎とする
(5)経営に生かす品質管理
①経営の見えるかを図る
・全社的業務をフロー図に表す→個別プロセスの可視化→企業が使いやすい「QC工程図」に落とし込む
②データを取る、記録を残す
③源流管理
④教育
・従業員教育、管理者教育、後継者教育、人間性尊重
⑤方針(目標)管理
・「重点志向」、「PDCAを廻す」
(6)おわりに
・品質管理の基本を、見直す良い資料である
・本報告は中小企業の経営者向けに行った研修資料を主とする、ここでは「基礎、基本の重要性」を強調したかった、
・本内容は管理者が、最低限知っておかねばならないことだと思われる
以上
報告者:小山L
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