第3回<帝国>勉強会

日時: 2005年2月5日 午後1時〜
  報告者: 森達也
参加者: 石川 石黒 大賀 前田
報告内容はレジュメを参照

(1) 帝国主義の諸限界

―外部の消滅と外部の内部化
その中でマルチチュードになにができるか?
―帝国主義から<帝国>へ
決定史観と循環史観を排除(「実践」の重視)
なぜならば、こういった歴史観ではシステムの断絶を説明できない。むしろ切断こそが重要。

【問題提起】
記述と実践(ConstantiveとPerformative)。実践を見据えた記述。
―歴史は主体によって論理を構成する
現代的視点で「生きた歴史」が構成される(ニーチェ)

(2) 規律的統治性
―ニューディールを再評価。規律社会の前段階。
脱植民地化・脱中心化
グローバルな資本の流れとコミュニケーション労働の台頭
―サバルタニズム
近代性の中に入ることではなく、その外へ出ること
―グローバルなパラダイム
近接性:近くに引き寄せると同時に隔離する
移動性の増大。境界の可動化・流動化
あらゆる労働のプロレタリアート化=マルチチュード?
労働サイクルの変容(ヴィルノ『マルチチュードの文法』

(3) 抵抗・危機・変革
―ヴェトナム戦争
主体性の表明・抵抗の基本的範例
―危機に対する資本主義の応答
プロレタリアートの編成、そのものの変化
雇用の不安定化、生産の脱中心化、情報ハイウェイ
情報経済と知識経済。価値の創造。
―資本は抵抗を吸収して展開する
新たなタイプの抵抗の必要性

(4) ポストモダン化/生産の情報化
―知識が経済の中心へ
―非物質的労働
生産の脱中心化・脱領土化
しかし生産指令は中心化する(コントロール・シティ)
―共有のもの(コモンズ)
生産の協働化=マルチチュードの具体化?

(5) 混合政体
―分析の後の抵抗
分析とマニフェストの相関
―グローバルな政体構成
ローマ帝国と同様に<帝国>もまた、君主制・貴族制・民主制の混合政体(ポリュビオス)
(良しきではなく)悪しき三機能の結合
―諸機能の異種混交化(混合政体から異種混交政体へ)
主体的であると同時に<帝国>の管理下にあるマルチチュード
スペクタクルな社会

(6) 資本主義的主権、またはグローバルな管理社会を行政管理すること
主権:根本的・垂直的・中心的な規範
資本:そうした区画を破壊する
折り合いをつけようとする(主権から統治性への移行)
さまざまな境界の喪失
Nationはノスタルジーに過ぎない
<帝国>の指令、生政治的管理、生産的なマルチチュード

結語 分析と戦略との整合性
【議論】
本源的蓄積とはなにか?
マルクスからの引用(労働/商品)
生政治的生産
富と指令の新たな組み合わせ(情報経済)

コモンズ(共有のもの)
マルチチュードの政治戦略
PublicとPrivateの相関

現代のプロレタリアート?
マルチチュードのゴールが不透明
フーコー 解放への批判
抵抗=脱コード化?
マルチチュードの解放