ハンドル操作について
ごく初期の教習において、「ハンドルの回し方がよく分からない」という話を時々耳にしました。心中お察しします。教習が始まったものの、「何が何だかさっぱりわからない」という感じなのでしょうね。
このような場合、早く成果をあげたいという思いから、指導員側も、教習生側も、「このあたりに車が来たら、この程度ハンドルをきる」というようなやり方をする場合があると承知しています。
しかし、それは一時しのぎであって、長い目でみればあまり良い方法とは思いません。そのような手法では、初めて通るカーブに対処できないはずですし、車速によっても、車種によっても、ハンドル操作の方法は変化するものだからです。
では、どうしたら良いのでしょうか?
その前に、自転車の場合を考えてみましょう。
自転車でカーブを曲がる時、いつ、どのくらいハンドルを操作しますか?自転車に乗ることができない方の場合には、蛇口を考えて下さい。コップに水を汲む時、どのくらい蛇口をひねりますか?
「90度曲がる時には、45度くらいハンドルをきります。」とか、「200ccのコップなら、半周くらい3秒間回します。」と答えた人は、ちょっと変わっていると思います。本当にそうでしょうか?
正しい(普通の?)答えは、「分からない」とか、「考えたことがない」というもののはずです。それでも、ちゃんと自転車は思い通りに曲がるし、コップにも水を適量だけ汲むことができるのはなぜでしょう?
それは、そうなるように調整しているからです。前もってやり方を想定しておくのではなく、様子をみながら加減しているのです。
このことを自動車に当てはめると、こうなります。
「このあたりに車が来たら、この程度ハンドルをきる」というような、前もってやり方を決めておく方法は、まったくナンセンスです。自分の運転している車の挙動をよく観察して、自分の思い通りに車が進むように調整する必要があるからです。
つまり、ハンドルの回し方は、分からないままで良いのです。また、分かることはできません。事実、ベテランドライバーでも、自分がどのようにハンドルを操作しているのか説明できない人が大半だと思います。
要するに、うまく進むように加減すれば良いのです。
それでもダメなとき