構造について
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 教習所での技能教習においては、毎回日常点検が行われているはずです。これを免許取得後も励行すれば、車が故障して動かなくなってしまうことはかなり防止できるはずです。しかし、それだけで本当に問題はないでしょうか?

 良い運転をするためには、車の構造や原理もある程度は理解しておくべきです。これが分かれば、技能教習や学科教習で「そうすべき」と教えられたことが、なぜだか分かるようになるはずだからです。
 例えば、「走行中エンジンがオーバーヒートしたら、すぐにエンジンを停止してはいけない」ことになっていますが、なぜでしょう?
 答えはこうです。エンジンを冷却する方法は、主にふたつしかありません。ひとつは、車が走行するときに発生する風を利用すること。もうひとつは、エンジンに取り付けられた冷却ファン(扇風機)によって起こされた風を利用すること。このふたつです。もしも、車を停車してすぐにエンジンも停止すると、冷却ファンも止まってしまいますから、一度にふたつの風が断たれる結果になります。そうすると、エンジンにたまっていた熱が発散できなくなり、ますますオーバーヒートすることになるのです。停車した後もしばらくエンジンをかけたままにしておけば、冷却ファンによって少しだけエンジンを冷やすことができます。このことを忘れてエンジンを止めてしまうと、ボンネットを開けたとたんに蒸気が噴出すことになるかもしれません。
 つまり、ガソリンの爆発によって発生するエンジンの熱を、どのようにして冷ましているのかさえ知っていれば、この問題は比較的簡単に解決できます。しかし、ひょっとすると、エンジンを冷ますシステムの存在すらご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんね。

 では、安全運転のためにこれだけは必要という点に的を絞って、いくつかご紹介しましょう。
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