脱!貧乏キャンプ2000年8月
2000年8月28日(月)〜30日(水) |
8月28日
貧乏キャンプでおなじみの・・・って、おなじみにするなー!てな具合で始まりました今年の夏休みキャンプですが、今年は3年前からの妻の念願でありました”柿田川湧水”(かきたがわゆうすい)を是非!ということで、しかも私個人的には湧水を直接飲む!という密かな野望の炎をめらめらと心に秘めた出発だったのでした。
柿田川湧水とは、富士山に降った雨や雪が約30年の歳月をかけて伏流水としてシミシミと地面の中をしみ込んで行くわけですな。それが「ぷはぁ!」と地上に出たところが清水町、そのシミ出かたがかなり大量なわけで、これが柿田川という川になるのです。だから何もなかったところからいきなり川になってるわけで考えてみると不思議。自然のパワーを感じるというわけでありますネ。そういうわけで、柿田川をひとつの目標にネット上を検索してみると、あったあった、 富士すそ野ファミリーキャンプ場。というわけでソッコーで電話して予約OK、ウチのキャンプにしては珍しく準備万端なのです。なんと言っても予約したもんねっ!<あたりまえ
 走行距離15万5千キロを誇る愛車、マツダ・プロシードにキャンプ用品一式を積み込み出発!鍵は見つかったし、車検は取ったし・・・(謎)。
積み込みに手間取り出発時間は例によって予定よりも大幅に遅れてお昼近くという我が家らしい快調な滑り出し。でも、目的地は東名高速の裾野インターより5分というロケーションなので、意外と早く着くのではないかという感じ。走りながら車内で何時に着くか当ててみようと言うことでそれぞれの到着予想時間を宣言。予想時間に一番近かった者が勝ちでキャンプの間中「王様」又は「女王様」と呼ばれ敬われると言うたわいもないルールなのだよ。ほっほっほ・・・。「ゼッテー当ててやるっ!」(心の声)
・・・数時間後、結局我々男どもは「女王様」とお呼びすることになったのでありました。そう、勝ったのは妻(たかちゃん)なのでありました。それから「女王様とお呼び!」とか、失礼なことを言ったりすると「この者の首をはねておしまい!」とか言うようになって困りました。でもこちらもすぐ慣れて「女王様、ティッシュ取って!」とか、「女王様、そっち持って!」とか女王様に平気で命令するようになったのでした。よその人が聞いたらさぞかしヘンだったことでしょう。
ここで、我が家のキャンプグッズの移り変わりをご紹介しましょう。
<1998年の装備>初めてのキャンプ。はっきり言ってキャンプをナメてます。
- テント
- マット
- シュラフ
- ランタン
- テーブル (キャンプ場のゴミ捨て場で拾った発砲スチロールの保冷箱)
- 段ボール (やっぱりゴミ捨て場から拾ってきたもの。これを地べたに敷いて座る)
<1999年の装備>前年の反省をふまえて購入した物。
- タープ
- テーブル (木製。1個1000円くらい)
- イス (木製。1個500円くらい)
- バーベキューグリル (バーナー式じゃなくて、炭入れるヤツね)
<2000年の装備>またもや反省ばっかり・・・
- テーブル (アルミ製のシステムテーブルすごい軽量コンパクト!)
- イス (折り畳み式のキャンバス張りのもの背もたれがあるって、ス・テ・キ!)
- タープ用の紐とペグ (紐とペグが無くて使えなかった前年の経験を生かしたわけサ)
- カセットボンベが使えるミニバーナー
- ホーローのパーコレーター (ただのヤカンとして使用)
- クーラーボックス (スーパーでもらった発泡スチロールと違って魚臭くないのがよい)
どうです?「脱!貧乏キャンプ」でしょ?いやー3年かかっちゃいましたヨー。でも、子ども達がでかくなっちゃったんで、今度はテントが狭いのー。(泣)
キャンプ場は全面芝が張ってあり、かなりの広さ。夏休みももう終わりということで、キャンパーの数も少ないのでサイトをゆったりと使える。設営斑と買い出し斑に分かれて作業。テントももう3年目なのでちょちょいとネ!タープにちょっと手間取ったもののサクサクッと設営完了。新しいアルミテーブルと折り畳みのイスにカンドー。「しゅげぇー!」
今夜のメニューは焼き肉&サラダ&パエリヤ!もちろんシェフは私。パエリヤのポイントは米を洗わずに使うことと米を入れてからの火加減だ!あ、サフラン忘れたので色がいまいちですが・・・。
真剣なシェフ。「料理は爆発だ!」(勘違い)
大成功のつかちゃん作パエリヤ。味は星3つ!
 焼き肉とパエリヤ、アーンドBEER!あーキャンプ来てよかったぁ〜!と心から思う瞬間である。長い夕食後はコインシャワーで汗を流し、子ども達はテントに潜り込んでお休みの時間。
おもむろにノートパソコンを立ち上げ、メールチェックと掲示板チェック!お返事&書き込みするもビール飲み過ぎて続かず・・・・。キャンプ場の夜は早いよね!10時過ぎたら起きてるのはウチだけ。なんてこった!
そうそう、このキャンプ場に来て驚いたことがある。それは夕食の準備を始めた時のこと、突然の地響きと爆発音。「どどーーーん!」。いったいなにごと?見れば富士山の方向が轟音とともに光っている。続いて「ぱん、ぱん、ぱらたたたたたた・・・!」これは機関銃?戦争?そう、戦場の音なのである。富士の裾野は自衛隊の演習場で有名なのであった。そんな戦場の音の中のキャンプである。これはもう、キャンプというより野営の気分なのである。それが結構夜遅くまで続いて我が家の夏休みキャンプにスリリングな効果音を提供してくれたのである。
8月29日
小鳥のさえずりで目がさめ、テントのファスナーを開けると朝もやの木立に朝の光がキラキラと輝き・・・、というのは嘘で実は戦車の大砲の音と軍用ヘリのホバーリングの音でさわやかに目覚めた2日目の朝なのであった。
朝からものすごくいい天気。でもその割には富士山は雲に包まれている。薄雲がかかってはいたものの山のシルエットは昨日のほうがまだ見られた。(写真右)
それにしても暑い!夕べは涼しくて長袖で丁度よかったのに・・・。
朝食のメニューはパンとベーコンエッグ。朝食がすんだらすぐに出かけるつもりなので、カセットコンロ用のボンベが使えるコンパクトなガスバーナーが大活躍。やっぱり野外で食べるって旨い!素朴でシンプルな料理でも自然の中ではとびきりの”ごちそう”。
食後はビールの空き缶を使ってコーヒーポットを作り、ドリッパーできっちりとコーヒーを入れて飲む。上出来!富士の裾野はやっぱり水が違うネ!
今日はこのキャンプの最大の目的、柿田川の湧水を見に行くのだ。でも地図はない。野生の勘が頼りなのだ。頼りない”頼り”なのである。
お昼近くにキャンプ場を出発。頼りない野生の勘をフルに発揮しつつ、清水町に向けてマツダ・プロシードはゴゴゴォーーーと快調なのである。この調子なら30万キロくらいイケそうである。
車は三島市に入り「日本大学」横を通過。「このへんにナチ(同級生)住んでたんだよ。」「そうかー、それより腹へったねー」というわけで飯屋を探しつつ進むのであった。
「あれ?間違えたかな?」それまで快調に進んでいたのにどうやら道を間違えたらしい。「しかたない、あそこで回そう。」前方に駐車場発見。乗り入れるとなにやら食べ物やさん?そばやさん?しかし、むちゃくちゃ混んでいるのである。しかも立ち食い。これだけ混んでいると言うことは・・・。またもや野生の勘が騒ぐのであった。

そのそば屋は”スマル亭”。見ての通りのわかりやすい店名である。駐車場に比べ奥行きのない店内はお客さんでほぼ満員。しかも入り口の戸を開け放して、冷房無し。カウンターの向こうではゴンゴン火をたいて太ったおばちゃんが汗だくでそばを茹でまくっているのである。店内の室温推定40度。しかもその店内に入りきらず、外のガンガン照りの炎天下の台に腰掛けてそばをすするオヤジもいる始末。オヤジの禿頭に汗が吹き出してはその次の瞬間には蒸発している。まさに焼け石に水。外の推定気温45度ってかんじである。これほどまでに過酷な条件の中人間をそこまでさせるとは!
私は確信した。
「いける!!ここのそばは爆発だー!ロックしてるぜ!クールだゼ!ベイベー!」(発狂)
早速しらすのかき揚げが入っているそばを注文。
ん・ま・い・・・・。(感涙)
つゆには化学調味料の微塵も感じられず、イイだし出してるし、かき揚げもがりがりと香ばしくて非常にイケるのである。もちろん麺の歯触り風味も大満足。恐るべし、”スマル亭”。
 少々間違えたとはいえ、そのかわりうまいそばが食べられてご機嫌の4人はその後も多少迷ったりしたがついに柿田川に到着。初めて見た柿田川は中流付近。ものすごいきれいな水が結構な勢いで流れている。海水パンツの中学生達がゴムボートで遊んでいる。話を聞くとすごく水が冷たいという。「15度くらいだからねー。」うー、そりゃ冷たいだろうね。
 我々は更に上流、源流を目指すことにした。といっても全部で1キロちょっとの川なのでちょっと走ったらすぐ源流に着いてしまった。まさに富士山に降った雨や雪が30年の歳月をかけてじわじわとしみ込み伏流水となってこの場所に湧きだしてきているのだ。むむぅ〜、考えてみるとなんかすごい。(貧困なボキャブラリー)
写真で見ると止まって見えますが、(あたりまえ)水はこんこんと絶え間なくわき出ており、手ですくってみると冷たくて気持ちがいいのだ。
柿田川公園内の流れでの母と息子2人の記念撮影。
もちろん私の密かな目的の「富士山のわき水を直接飲む」はここでかなえられたのだった。え?味?昔飲んだ井戸水の味っつーか、冷たさも自然で喉に心地よいのだ。ふと見ると「飲料水ではありません」の立て札が・・・。うーん・・・。
ここのチェックポイントは公園内の売店に売っている湧水で作った 豆腐とその豆腐を使った、なんと「 豆腐アイス」。この2品はお勧め!湧水で入れたコーヒーは期待した割に使ってる豆がいまいち。水だけの力では何ともしがたいのです。あと、売店の近くではわき水を飲んだり汲んだり出来るようになっていて、立て札にビビらなくても大丈夫。空きペットボトル持って行くと良いですよ。あと 饅頭うまかったらしいヨ。
柿田川からの帰り、途中にあったBOOK OFFで3冊ほど本を買い、愛想のないお姉ちゃんのいるスタンドでガソリンを入れて、キャンプ場に帰着。もうすでに薄暗くなっていて、各サイトではランタンの光こうこうと照らし、優雅に食事中。やれやれ、わしらはこれからじゃわい。なんか、キャンプってずーっと食事の支度や食事、そのあとまたあとかたずけ。これの繰り返しみたい。
今夜のメニューは焼き肉と焼きイカとトマトのリゾットとサンマとサラダ。の予定だったんだけど、大量の焼き肉と焼きイカでみんな腹一杯。ウチのキャンプ焼き肉のスタイルはむちゃくちゃシンプル。肉は網焼き、それぞれの手にはしょうゆを注いだ皿を持ち、焼けた肉をしょうゆにジュッとつけてそれだけ。シンプルでうまいっすよ!
みんなでバーベキューコンロを囲んで座り、子ども達は学校の話、友達の話、ゲームの話。私はオヤジギャグを連発。女王様はわしら平民をにこやかに見守ってくれておる。
うわー!ビールうまい!くぅぅ〜〜、ジャックダニエルは野外によく似合うねっ!(飲み過ぎ)
はっと気づけば子ども達も女王様も爆睡。しかもシャワーも浴びずに・・・。仕方がないので一人でシャワーを浴びに行った。シャワーの帰り、見上げると星がすごくキレイ!う〜ん、いいねー、キャンプ。
8月30日
最終日、朝から忙しいのだ。夕べの食材を消費してしまわないといけないのだ。バーベキューコンロをスタンバイし、リゾットを作る。食材は夕べ女王様が刻んで置いて下さったのでそのまま使える。ベーコン以外は・・・。ベーコンは夜のウチにどこかのキャンパーが連れてきた犬がキレイさっぱり片づけてくれたのである。私は見たのである。くそー!犬はちゃんと繋いでおけよ!まったく!ベーコンをしまい忘れたこっちも悪いんだけどね。
リゾットは米をちょっと入れすぎたのが失敗だったがまずまずの出来。サンマも炭火でこんがり、じんわりイイ感じ。しかし、リゾットとサンマの組み合わせって今考えると妙なものが・・・。

食後はちょっとフリータイム。子ども達はキャンプの間はゲームボーイ禁止令を出して置いたので、ここで30分だけ禁止令を解いてやる。「よっしゃー!」盛り上がる子ども達。テントの中でケーブルを繋いで早速対戦をはじめたようだ。なにも、キャンプ場に来てまでと思うが、自分もメールチェックしたり、掲示板巡りしたりだし、あまり強くは言えないの。でもキャンプ場でパソコン開いたりするのもまたいつもと違う感覚でいいもんです。だからきっとゲームボーイもいいかもね。
その間、女王様と私はコーヒーを入れたステンレスカップを手に近くの木立の中を散歩。直射日光を樹木がさえぎり、ちょっと風があるだけで信じられないほどの快適さである。いつもの豆で入れたいつものコーヒーが256倍うまいのである。
コーヒーを飲み終わるとテントの場所に戻り号令をかける。「撤収開始!」。お兄ちゃんはゴミの始末。私と弟の方はテントのペグを抜き、風もないのでそのままテントをひっくり返して底を乾かす。そのあと女王様の食器洗いを手伝う。食器洗いはもちろん環境に優しい”せっけん”を使用。フライパンなどはきっちりトイレットペーパーでふき取ってから洗う。バーベキューコンロはちょっとやっかい。炭に水をかけて火を消し、そのまま放っておく。さめたらひとつづつ燃えるゴミの袋へ。器具に付いた土もふき取り、完璧な状態で車に積み込む。
11:00過ぎ、すっかり撤収完了。子ども達も大きくなったので、使えるので助かる。車に乗り込みさあ出発!今度の目的地は露天風呂。キャンプ場から5分くらい走ると露天風呂があるのだ。
露天風呂に到着。ところがまたもやすごい轟音。見るとすぐ近くに大型の自衛隊ヘリが6機もホバーリング中。ひえー!手が届きそう!
露天風呂の施設の入り口を入って料金を払いロッカーに着ていたシャツを入れる。100円を入れると鍵がかかり、あけると100円がまた戻ってくるタイプのロッカーである。ふと見ると戻り口に100円玉が!「おっ!100円、やりぃ、ラッキー!天気イイしホントにさい先いい」とスチャダラ風にラップをかます。ラップしながらばたんばたんと次々に100円チェック。子供に「ええかげんにせぇよ、オヤジ!」とおこられたのでやめた。
「なんでぇ〜?」
「なんでじゃないっ!」
どっちが親だか・・・。ふぅ。(おまえだよ>自分)
石造りのかんかん照りの露天風呂。お客は他にいない。全身を良く洗い盛大に水を浴びる。体が冷えたところで湯船へ。くはぁ〜〜!最高っす。
湯船で変な物発見。「なんじゃこりゃ?”尻合わせの石”??」男湯と女湯の境目の壁の下が水面下で30cm〜40cmくらい開いていて2人のお尻が乗るくらいの石が埋め込んであるのだ。そこに男湯側と女湯側で同時に座ると尻合わせになるというのだ。どういう目的で作ったのかわかったようなわからんようなそんな物件に子ども達も大受け。ちゃんと”尻合わせの石”と看板が取り付けてあるのが笑える。
 風呂から出たら昼飯である。今度はどこに行こうか・・・。
その辺をぐるぐる走ってみると、ある看板を見つけて女王様が叫ぶ。「 ”御殿場高原ビール”って書いてあるヨー!」地ビールだ!昼飯決定!御殿場高原ホテルの敷地内にビール工場と併設されたビヤレストランがある。
 ここのお勧めはでかいガーリックトーストとスペアリブ!あと、もちろんビールね。ピザは、まぁ可も不可もなし。このビアレストランでは化学合成のアミノ酸を使ってないスナック菓子とかも売ってました。あとそのそばの建物ではチーズ関係が充実しまくりで、チーズ好きとしては欲しい物ばかり・・・。
食後はおみやげ買ったり、散歩をしたり、車で昼寝したり。5時頃までゆっくりしてしまった。
帰りは東名高速の足柄SAでペットボトルに水を汲む。ここの水がまたすごくおいしいのだ。見ていると水道のところにはペットボトルやポリタンクを持った人が入れ替わり立ち替わり行列状態である。行列が途絶えたところを見計らい蛇口から出た水を手で受け、ごくごくと飲んでみる。ついでに顔も洗って、「フー!」と立ち上がる。すると正面には夕日に富士山のシルエットが静かに浮かんでいるのだ。
「ああ・・・、来て良かった。」
こんな感じで我が家の2000年の夏休みキャンプは大満足のうちに終わったのでありました。次はどこに行こうかな?
おわり |