グラント北西部(冒険者の店他)

「さて、次はお待ちかねの所だな。
 まず、橋を渡ってすぐあるのが『糸と鋏亭』だ。
 グラントでもっとも繁盛している洋服屋だ。ここの主人は騒々しいのを嫌いらしく
てな、噴水広場がある中心地から少し離れたこんな所に店を出してるんだ。
 まぁ、金があったらたまには最新のファッションに着替えるのもひつようなんじゃ
ねぇかな」

「もう少ししたら、あんたの行きたがっているところだ。
 そこのブライアート酒店を過ぎたところだな・・・っと、お、あったあった。つい
でにその手前にある武器屋防具屋も紹介しておくか。そのうち世話になるからな。」

「まずは、武器屋の『鋼鉄』。
 極端に無口なここの主人は「沈黙のジーク」の二つ名で知られている。腕は確かで、
弟子達はそのうち主人の表情で、全てが分かるようになるらいいぜ。
 で、このジークが結婚しているんだが・・・彼がどうやって奥さんを射止めたのか
は、「グラント7不思議」の一つと言われているほど謎なんだ。盗賊ギルドでもその
情報をつかんでいないらしいぜ。」

「その向かいにあるのが防具屋の『堅固』。こちらは鋼鉄とは正反対で、軽妙なしゃ
べりがここの主人の特徴だ。仕事場を他人に除かれるのを何より嫌っているらしい。
 あやしい方法で防具をつくっているのかも・・・な。」

「で、あんたが行きたがっていた冒険者の店はここ、『大樹亭』だ。
 建物の裏手を流れるシルク河沿いにある桑の大樹に因んで命名されたらしい。1階
は酒場で2・3階は宿になっている。気楽な宿で、マスターの人柄によるのか、義理
人情に厚いタイプの冒険者が集まるんだ。ここのマスターは、高レベルの鑑定技能を
持っており、アイテム等の鑑定もしてくれる・・・んだがな、ほとんどが不在状態。
マスターの代わりにアルバイトのカードが管理をしている。一泊食事付き金貨1枚だ 」

「さて、これで、俺の仕事は終わりだな。
 じゃぁな!!」

「・・・え?なに?町の裏側も知りたい?
 盗賊ギルドに入りたいのか?おまえ?
 そうか、じゃあ、来な!
 グラントの町の底辺を見せてやるぜ。」