シーン14 ブラウン邸(9)

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ブラウン邸(9)
***前回までのあらすじ*****************************************************
 大樹亭でお化けを退治してほしいと依頼を受けたウイック君達はブラウン邸へ、
やってきたのです。
 屋敷の前で襲いかかってきた狂犬達を倒し、屋敷の中に入って、ブラウンさんに
詳しい事情を聞きました。
 今夜もお化けが出るでだろと判断したウイック君は、早速、その夜から見張りを
始めたのです。するとなんとゴーストが出てきたのです。ところが、そのゴーストは
以前ウイック君と戦った犬のリーダーだったのでした。ウイックに『重い』『冷たい』
『暗い』とうイメージを残して見せて消えてしまうゴースト・・・
 ゴーストは何をつたえたかったのでしょうか?
(以上、森本レオ風で)
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#一方、外のことはまったく感知していないミディ達は・・・

ミディ
「ん・・・・・」
 どうやら応接室で熟睡していたようだ。
「・・・・誰もいない・・・・・?」
 眠い目をこすりながらきょろきょろと辺りを見渡し、
「・・・・・う〜ん??」
 しばらくするとようやく頭がまわり始めたのか、辺りが騒がしいことに気付いた。
「・・・・もしかして?」
 応接室からそちらを覗くと、皆が立ち回っている。
 気付き駆け出す前、応接室に声をかけ、
「ファリス! 起きてっ! 出てるわよっっ!!」
 "何が"出たのかを省略したので分かりにくいが、それでもきっとファリスは分
かってくれるだろう、とミディは勝手に判断した。

ファリス
「・・・・・・はっ!」
幾ばくかの時が流れたろうか・・・ファリスはようやく現実の世界に
目を向けた・・・・・・無論、いつの間にか寝ていたのであるから現状
を知る由もない(爆)
「みんなは・・・?」
と窓に目を向けると数人の人影が蠢いている。
「え、もしかして本当にお化け!?」
と一人驚くと、やっと重い腰を開け、玄関に向かった。

ミディ
「ごめんなさい。どうなってるの?」
ようやく玄関の皆に合流する。

ヒョーク
「あ、ミディさん・・・さぁ? どうなってるんでしょう」
ミディを見た後、視線をウイックに移しながらミディに言う。

ミディ
「なーに、分かってないわけ?」
 今まで寝ていたくせにどこか偉そうだ(笑)
 それはともかくとして、ヒョークの視線を追い、ミディもウイックを見る。
 戦況、と言うか状況がわからないようだ。

ヒョーク
「実は、カクカクシカジカで・・・」
ほんとに、カクカクシカジカと言ってるヒョーク。
一度言ってみたかったらしい(笑)
これでミディに伝わるだろうか?

 ・・・

 寝起き。

 それは、人によっては一番機嫌が悪い時。

 何をしても腹が立つときかもしれない。

 それはハーフエルフも例外ではなく・・・・

 もちろん、ミディも例外ではなく・・・・

ミディ
「ンな説明で分かるわけないでしょーがっ!!」

 もちろん飛んだのはジ●ンプ。
 寝起きなのでそれほど"冴え"はなさそうだ。

ヒョーク
「はぅぁ」
 奇妙な声を出しながらヒョークがしゃがみこむ。

ミディ
「まったく。なんでこうなのかしら。」
 ぶつぶつと文句を言うが、ヒョークはヒョークなのだから仕方がないだろう(笑)

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ミディ
「ねえ、何があったわけ?」
 皆に尋ねる。

ウイック>ミディ
「えっ?見てなかったの?
 幽霊が出たんだけど、人型じゃなくて犬型だったんだよ。
 前にここに来ていた野犬でオレが追っ払ったことのある犬だったよ。
 何か庭の下の方にあるものを探しているみたいだけど消えちゃった。
 そこはなんか暗くて重くて冷たい感じが伝わってきたけど。」
 一生懸命考え込んだリーダーの推理の結果は…
「うーん、きっとおいしい骨とかを庭に埋めたまま死んじゃって、
 食い物の恨みで幽霊になって、他の犬達にそれを探させてたんじゃないかなぁ?」

ヒョーク
「なるほど、さすがはリーダー。着眼点が違いますね・・・」
(僕はてっきり、その犬の遺骸がこの庭に埋められているのかと思いました)

ウイック>
「へへぇ♪」
 得意気な表情を浮かべている。

ヒョーク
「じゃあ、その美味しい骨とかを探してやれば良いんですね、
 執着するものがなくなれば消えるらしいですし」

ミディ
「食い物の恨みって・・・・」
 ウイックの考えに苦笑し、そのあと言葉の真意を考える。
 食い物の恨みであれば、単純に解決するのだろうが。
「前にウイックくんが追い払った犬が、幽霊になって再び現れ・・・。
 で、庭で何かを探していた。
 暗くて重くて冷たい感じ・・・・」
 ぶつぶつと呟いている。

シア
「何故人型ではなかったのでしょうか」
 不思議そうに呟きをもらすシア。

パスティ
「そうかなぁ?たしか、ブラウンさん、幽霊は人の形をしていたって話していたけ。
 男の人で髪が長くてってかなり具体的に答えてくれていたよーな……」
 何か裏があると思い、クビをかしげる。
「別の幽霊がいたりして?」
 思いつきで喋ってみる。

ウイック>シア
「そーいえば、ブラウンのおじさんが言ってたのは人型だったよね?
 もう1匹、幽霊がいるのかな?」

シア
「やはり幽霊は一人ではないということでしょうか」
 ぶつぶつと一人呟きながら庭を見渡す。
「庭の下……ですか」
 呟きをもらし、『ブラウン邸には地下室があるのでしょうか』等と考える。

ミディ
「それはやっぱり、素直に"犬の幽霊だった"って考えるべきじゃないかしら?
 わざわざ人間の幽霊が、ウイックくんが見たことのある犬の姿で現れるとは思
えないもの。」
 そう言って、
「とりあえずヒョークが言うとおり、執着する何かが庭に埋まってそうね。
 掘り起こしてみましょうか。」
 皆に提案する。
と、ふと思い出して、
「もちろん、ブラウンさんの許可を頂いてからね。」
 このメンバーであれば、勝手に人の家の庭を掘り起こしかねない。本気でミディ
は思ったのであった(笑)

ヒョーク
「そうですね・・・とりあえず朝になるの待ちます?」
暗い中の穴掘りはイヤだなぁと思っているヒョーク。
まぁ今探しても暗くて探せないだろう。

ウイック
「ウィスプ召喚!」
 ヒョークの期待を裏切り(笑)、呪文で辺りを煌々と照らすと早速捜索を開始する。
「うーん、犬が掘り起こしたようなところってどこだろ?」
 地面に這いつくばって捜索している。

ウイック>ヒョーク
「ほら、サボってないで、早く!」

ヒョーク
「は〜い」  
 リーダーの指示なので仕方なく辺りを探し始める。

ミディ
「まったく〜」
 結局夜のうちから探索を始めてしまったことにため息をつきつつ、
(掘り起こしてるわけじゃないからいっか。)などと思っているミディ。

GM
 ヒョークがランタンをもってあたりを歩いてみる。
 庭の隅っこにある木の根本に、井戸のようなものが見える・・・

***次回予告*************************************************************
 庭の隅に怪しい井戸を発見したヒョーク。
 しかし、ヒョークはそんな怪しい井戸に対し、予想だにしなかった態度をとる。
 そして、雨が降り始める中、ヴァイが信じられない行動に!!
 一体、どうなってしまうのかぁ〜?
 (以上、ガチンコファイトクラブ風に読んでください。)
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