シーン16 ブラウン邸(11)

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***前回までのあらすじ*****************************************************
 大樹亭でお化けを退治してほしいと依頼を受けたウイック達はブラウン邸へ、
やってきた。 屋敷の前で襲いかかってきた狂犬達を倒し、屋敷の中に入って、ブ
ラウンに詳しい事情を聞く。
 今夜もお化けが出るでだろと判断したウイック達は、早速、その夜から見張りを
始めたところ。案の定、ゴーストが出現した。
 ところが、そのゴーストは、以前ウイック君と戦った犬のリーダーだった。ウイ
ックに不思議なイメージを残して見せて消えてしまうゴースト・・・
 そして、ゴーストの残したイメージから、ブラウン邸の地下に何かあると考えた
パーティは、庭の回りを探し始める。
 雨の降りしきる中、ヒョークは井戸のようなものを見つける。
 中が見えないことにいらだったヴァイは、思い切って井戸の中へ飛び込んでいく
のであった・・・
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#部屋の中に帰った面々・・・

シア
「ヴァイさんは井戸の中に入って調べるつもりでしょうか?」
 一人呟きをもらすシア。念の為に気を配っておく。

ミディ
「そうなのかしら。
 こんな雨が降ってるときに・・・・そろそろ地下水、増えてるかもしれないわよ。」

GM
 ランタンの火が、とぎれとぎれに見えるくらいで、ヴァイが何をしているかはよく
分からない。
 が、ふっと、ヴァイのランタンの光が見えなくなる。

シア
「やはり、枯れ井戸ではないのでしょうか」
 シアが呟きをもらしたところでヴァイのランタンの光が見えなくなる。

ミディ
「あ・・・・」
 ランタンの灯が見えなくなったことに眉をしかめる。
「もしかして・・・ホントに降りたのかしら???」
 疑問に思い、井戸に近寄ろうと考えるが、雨にぬれるのは嫌である。
「ブラウンさん。傘かなにか、とにかく雨をしのげそうなものありません?」
 尋ねながらライトの呪文の準備に掛かり始める。
 ランタンでは二の舞だと考えたからだ。

ブラウン
「はい、分かりました。
 スープが冷めないうちに戻ってきて下さいね。」
 ミディに玄関にある傘を渡す。

ミディ
「ありがとう。それじゃちょっとお借りしますね。」
 ブラウン氏から傘借り、ミディは雨の外へと出て行く。

ヒョーク
「う〜ん」
 さすがにヒョークも傘は持っていない。
 しかたないのでミディの行動を見守っている(笑)

ミディ
 ふと、ヒョークに気付き、
「なに? 一緒に行く?」
 傘を半分あける。

ヒョーク
「あ、いえ、良いです」
 丁重にお断りするヒョーク(笑)

ミディ
「そう? あ、何かあったら呼ぶから、そのときはよろしくね」

ヒョーク
(別に呼ばなくて良いです)
 そんなことを思うヒョーク。さすがに口には出さないが。
 顔には出てるかもしれない、夜で良かった(笑)

シア
「井戸へ入ったようですね……それとも落ちたのでしょうか」
 ヴァイのランタンの光が見えていた辺りをじっと見つめ呟きをもらした後、ブ
ラウンが持ってきたスープを飲みはじめる。

ミディ
「ウイックくん。」
 井戸のそばにより、声をかける。
「ヴァイは?」
 屋敷の方から見る限り、ランタンが消えたようにしか見えなかったからだ。
 一応たずねたものの、その場にヴァイの姿が無いことで理解した。
「・・・・落ちたのね・・・・」

ウイック>ミディ
「うん、流れていったみたい。
 でもヴァイのにいさんだからきっと平気だよね?
 早く戻ってスープ飲もうよ♪」
 早くも関心はヴァイからスープに移っている。
 ずぶぬれのまま屋敷に駆け込む。
「オレのスープは〜?」

シア
「いかがでしたか?」
 スープを飲みながらウイックを迎え入れる。

ウイック>シア
「ヴァイのにいさん、はりきって先に逝っちゃった。
 朝になったらあの穴に下りて調べてみようよ。」
 スープ皿を手に取りホットの呪文で温め直し一口ずつ飲む。
 雨で冷えた全身が暖まる。

シア
「そうですか」
 井戸の辺りを見ながらスープを飲む。
「そうですね。この天気ですし。ヴァイさんなら一人でなんとかするでしょう」
 一息ついてから誰に言うでもなく呟く。

ヒョーク
「うんうん」
 スープを飲みながら相槌を入れるヒョーク。
(ヴァイさんって、なんとなく不幸な気がする・・・)
 まぁどうしようもないので、どうもしないが。

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ブラウン
「もしかして、あの落とし穴に誰か落ちてしまったのですか?」
 
ミディ
「そうなのよ。ヴァイが・・・・一人が落ちちゃったみたいで。」
 ブラウンの言葉に答える。

ヒョーク
「あ、あれ落とし穴だったんですか?」
 さっきまで近くに居たヒョーク。ちょっとビックリ。
「なんのためにあるんですか?」
 ブラウンに聞いてみる。
 さっき自分が「井戸みたいな〜」と言ってしまっただけにヴァイが
少し心配になってきたらしい。

ブラウン>ヒョーク
「あぁ、犬が以前もやってきて、私の大切な草花を荒らしていたんです。
 ちょうどそこに、下水への穴があったので、草を上にのせ、その上に犬の餌
を置いて、罠を仕掛けたのです。それに、犬たちのボスがかかってね。しばら
くはそれで犬たちが来なくなったんですが・・・
 今じゃ、こんなありさまです。」
 そう言って、庭を振り返る。

ウイック>ブラウン
「へぇ、ブラウンのおじさん、トラップで犬に勝ったんだ! すごいなぁ。」
 ウイックは悪戯で落とし穴を作ることが良くあるらしい。
「あれって下水の穴だったんだ。
 じゃあ、ヴァイのにいさんが流れても大丈夫だね♪」

ヒョーク
「そうなんですか〜」
(ボスってのが、さっきの幽霊犬なんですかね・・・?)
 凡庸な返事を返すヒョーク。

ウイック
「でもさ、幽霊出てきたけど、人型じゃなくて犬型だったよ。
 犬型の幽霊も出るって言ってたっけ?」

ヒョーク
「大切な草花って、どんなのなんですか?」
 犬が荒らしに来るとはどんな物なのか、
 ふと興味をそそられて聞いてみる。

ブラウン
「・・・・」

ヒョーク
(草花に関してはノーコメントですか・・・)
 明日また穴の辺りを調べてみようとか考えている。

ヒョーク
「ちなみに、その下水ってどこに繋がってるんですか?」
 ヴァイのこともある、念のために聞いてみた。

ブラウン>ヒョーク
「下水ですか?
 多分、海にでもつながってるんじゃないでしょうか?
 わからないですね。
 降りたことなんて無いですから。」

ヒョーク
「はぁ・・・海ですか」
(ヴァイさん大丈夫かな・・・)
 心配だが、調べる術は無いヒョーク。
「というか・・・
 そんな穴があるなら先に言っておいてくださいよ」
 不満そうな顔でブラウンに言う。

ブラウン>ヒョーク
「はっはっは。そうでしたなぁ・・・
 ところで、こんな雨のところで長話していても仕方ありません。
 とりあえず、中に入りましょうか?」
 外にいる人たちに中にはいるように促す。

ヒョーク
「そうですね〜」
 あっさりと頷いて部屋中に入るヒョーク。シチューにありつく。
 このように彼の知識が役に立つことは、ほとんどない。
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#一方、井戸に飛び込んだヴァイ

GM
 ヴァイは気を失わずに(!!)濁流にのまれていた。
 しかし、水の流れに逆らうことはできず、流されていく。
 途中、2,3回、壁にしたたかにたたきつけられるが、うまく受け身をとり、
致命傷を避ける。
 少し流されていくと、なにか棒があるのに気付く。

ヴァイ
「クッ(棒をつかむ)・・・・・・・フゥ・・・」

GM
 ヴァイはとっさにその棒にしがみつき、棒づたいにいくと、なんとか水から
逃れられそうな場所があるのを発見し、そこへ体をあげた。
 息を整え、回りの様子を感じる。
 地面は石畳になっており、結構大きな空間のようだ。
 音の反響から、奥の方に通路が続いているような気がするが、真っ暗闇なの
でわからない・・・
 火口箱はしけっていて、しばらく使えそうもない・・・

ヴァイ
「どこだ?ここは・・・・」
(暗闇に目がまだ慣れていない為、辺りを見回す)
(火口箱を見て)
ヴァイ
「ちっ・・早く目が慣れりゃいいが・・・」
 言いながら慎重に奥へと歩き出す・・・
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ウイック>ブラウン
「朝になったらさ、その下水に入ってって調べてみようと思うんだけど、
 縄梯子とかってある?」

ブラウン
「縄ばしごなら、ありますよ。裏の物置にあるはずです。
 では、ここに毛布をおいておきますから、ゆっくり休んでくださいね。」
 そう言って、自分の部屋に戻っていくブラウンさん。

ウイック>ブラウン
「うん、わかった、ありがと♪」

ウイック>シア&ヒョーク
「じゃ、今日はもう休もうか?」
 すでに寝ているパスティを見る。

パスティ
「zzzZZZ」
 寝ている間に大変なことになりつつあるのに
 ひとり寝ているパスティ。
「魔法を使うんだから寝ないと・・むにゃ」

シア
「はい、そうですね」
 軽く伸びをし、イスに座って眠りだす。

ヒョーク
「そうですね、リーダー」
 カラになった皿をどうしようか考えつつ答える。
「じゃあ、おやすみなさい」
 皿をテーブルに置くと背負い袋から毛布を取り出して
 丸くなる。寝つきは非常によいヒョーク。

ウイック>ヒョーク&シア
「おやすみ♪」
 笑顔で挨拶するが、なぜかヒョークから遠く離れたところで
 毛布をかぶって寝る。
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***次回予告***************************************************************
 ヴァイの生存が分からない面々。
 ところが彼らは信じられないほどのんびりと朝を迎えていた!
 そして、雨の上がった庭で、パスティは思わぬものを目にする!!
 一体、どうなってしまうのかぁ〜?
 (以上、ガチンコファイトクラブ風に読んでください。)
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