シーン34 ブラウンの正体(4)
***前回までのあらすじ*****************************************************
お化け退治を依頼されたウイック達。
怪しい井戸を発見し、その中を探索する。
井戸のなかでドッグゴーストを昇天させた後、井戸の外へ出て、冒険の疲れを癒す。
一方、大樹亭では・・・
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深夜の大樹亭。
数人の冒険者達が酒を飲んでいるが、比較的静かな店内・・・
大樹亭の扉から、すすっと音もなく、男が入ってくる。
服装から貴族のようであり、手には小さな袋を持っている。
顔は満面の微笑み。
皆が飲んでいるカウンターのカウンターの横を通り過ぎていく。
ユウジ
「!」
男が通り過ぎるとき、身震いをするユウジ。
(なっ、全く気配を感じなかった…。足音も無いなんて…。ただの貴族だろ…?)
気づけばいつもなら剣がある場所に手をやっている。
その男はそのままテーブルを通り過ぎ、カウンターの上に、小さな革の袋を置く。
ブラウン>カード
「依頼の報酬です。
とても楽しかったです。
もう、思い残すことはありません。」
そう言うと、ブラウンは、扉の方へと歩いていく・・・
カード>ブラウン
「確かに、依頼料、お預かりしました。
どうぞ、良い旅を・・・」
ジョン
「あいつは何なんだ?」
変な顔をして、ブラウンが出ていくのを見ている。
ユウジ
体の緊張をとくとチャッチャと席に戻り腰を落ち着かせた。
「…幽霊みたいな人だったな…。」
誰とは無しに呟いた。
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場面は、ブラウン邸に戻る。
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ミディ
「まったく。」
唇を尖らせながら、元の作業を再開する。
石鹸を使い、身体を拭う。
「何が……?」
手を休めて呆然としている。
「い、いったい何……」
呟いて回りを眺めると、幻術の効果であったことが分かった。
「この屋敷は……」
急いで身だしなみを整え、屋敷だったところへと急ぐ。
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シア
突然屋敷の模様が変わり周囲を見渡すシア
「ブラウンさんは一体……」
呟きをもらす。
ヒョーク
「あ、そういれば、ブラウンさんはどこに行ったんですか?」
とりあえず近くにいたシアに尋ねる。
シア
「何処へ行ってしまわれたのか、ですか?
……難しい問題、ですね」
周囲を見渡しながらヒョークに答えになっていない答えを言う。
ヒョーク
「難しいんですか・・・?」
シアの答えに混乱するヒョーク。
シア
「はい」
にこにこしながらヒョークに答える。この状況を楽しんでいるかのようだ。
しばらく周囲をいろいろとみていたが、やがてヒョークの方を向き答える。
「ブラウンさんは、『帰ります』といって何処かへ行ってしまったのですよ」
ヒョーク
「あ、帰ったんですか・・・なら良かったです」
依頼人に何かあっては大変なのだ(笑)。
シア
「何処へ帰られたのか、という問題がありますけれどね」
ヴァイ
「どうやらブラウンって奴は消えちまったみてぇだな・・・・・・・んっ?てことは・・・・・?
あぁぁぁぁ!!報酬はぁぁぁぁぁ?!また無一文なのかぁぁぁぁ?!」
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GM<状況説明>
ミディが帰ってきました。
ウイック>ミディ
「お化け屋敷だったみたいだね?
みんな消えちゃったよ♪」
とりあえず事態を受け入れる。
ミディ>ウイック
「お化け屋敷ぃ?」
場にいなかったミディには良く分からない。
「どう言うことなの?」
知っていそうなシアに尋ねてみる。
シア
「ブラウンさんは果たして何者なのか……ということです」
見上げながらミディに答える。
しばらく上を見ていたが、説明になっていないことにはたと気がつきミディに
改めて答える。
「恐らくですが、この屋敷や食事はすべてブラウンさんが作り出した幻術だった
のですよ」
ミディ
「幻術って……」
あたりを見渡し、建物の残骸を眺める。
「このあたり全て、さっきまで見えていたもの、全てが幻だったって
言うの?」
シア
「そうだと思いますよ」
まわりを見渡しながらミディに答える。
ヒョーク
「・・・ブラウンさんってすごい人なんですねぇ」
ボロボロの屋敷を見上げて感心している。
シア
「人ならば……ですけど」
ぼそっと呟きをもらす。
ヒョーク
「?」
キョトンとしているヒョーク。
シア
「気にしないでください」
微笑しながらヒョークに答える。
「しかし、これでは情報が少なすぎますね」
呟きをもらす。
ミディ
あたりを見渡していて、ふと気づく。
「そう言えば、その術を使っていたって言うブラウンさんは?」
ブラウンがどのように部屋を出て行ったのかをミディは知らない。
シア
「『さて・・・そろそろ帰りますか』とおっしゃってこの部屋から出て行かれま
した」
ブラウンが部屋から出ていった状況を説明する。
ミディ
「……どうしてあなたはそんなに冷静なのよ。」
シアに苦笑する。
シア
「冷静……というより、この状況が非常に興味深いです」
にこにこしながらミディに答える。現状を楽しんでいるようだ。
ミディ
「確かに面白いかもしれないけど。
依頼人が居ないと、どうにもならないわよ。」
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ミディ
「そういえば、"帰る"? 帰るって、どこへ?
ここはブラウンさんのお屋敷じゃなかったの?」
首をかしげる。
シア
「ここはもしかしたらブラウンさんが以前住んでいたお屋敷かもしれませんね」
ミディに答えながら興味津々といった感じでまわりを見てまわる。
ミディ
「そうね……
でも、私たちを残してって言うのは何かおかしい気がしない?」
考え込む。
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***次回予告***************************************************************
ブラウン邸と料理が幻術であることに気がついた一行。
そこで、ウイックが恐ろしい事実に気がつく!
次々と倒れていくパーティの面々・・・
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シア
「……」
はぅぅぅぅぅぅぅぅっと情けない顔をするシア。
>>>
ヴァイ
「うぉぉぉぉっ!(略)・・・」
(そのままひれ伏す・・・・)
>>>
パスティ
「うあぁ、(略)」
「ふにゃあぁ」
一人と一匹は、その場にうずくまる。
>>>
ヒョーク
「お、お腹が・・・」
(略)膝をつくヒョーク。
>>>
ウイック>
「もう、ダメ…。」
(略)目を回してヴァイの上に倒れこむ。
ウイック、本シナリオ、初のダウン。
>>>
いったい、パーティに何が起こったのか?!
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