シーン35 ブラウンの正体(5)

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■大樹亭の日常シナリオ「お化け退治」第36回
***前回までのあらすじ*****************************************************
 お化け退治を依頼されたウイック達。
 怪しい井戸を発見し、その中を探索する。
 井戸のなかでドッグゴーストを昇天させた後、井戸の外へ出る。
 体を洗って食事を始める一行。
 しかし、ブラウンの様子がおかしい。音も立てずに、部屋の外へと出ていってしまう。
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 一方、大樹亭。そこに現れるブラウン。
 不気味な印象を残して、報酬をおいて立ち去る・・・
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 ブラウンがいなくなった屋敷で食事を続ける一行。
 しかし、突然料理が消え、屋敷が無くなってしまった。
 これはどういうことなのか?
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ウイック>ヒョーク&シア
「ねぇねぇ、それよりさ、大事なことに気付いたんだけど、
 全部、幻影だったらさ、オレ達昨日の夜から全然、
 ご飯食べてないことになっちゃうんじゃん?」
 ブラウンのことより食事が重要らしい。

ヒョーク
「・・・そうですねぇ」
 どうなのだろうか?と、自分のお腹を触ってみる。

GM
 空腹については、かなりのものです。
 幻術が完全に解けると、みなそろって"ぐぅぅ〜〜〜"とおなかの音が鳴ります。

ミディ
「……そう言えば何も食べてなかったわね……」
 今更ながら空腹を感じ、ぽつりと呟く。

シア
「……」
 はぅぅぅぅぅぅぅぅっと情けない顔をするシア。

ヴァイ
「うぉぉぉぉっ!は・・・・はら・・・・・腹減った・・・」
(そのままひれ伏す・・・・)

パスティ
「うあぁ、お腹すいた」
「ふにゃあぁ」
 一人と一匹は、その場にうずくまる。

ヒョーク
「お、お腹が・・・」
 空腹に膝をつくヒョーク。
 そのまま背負い袋に近づくと、袋の口を開けてゴソゴソし始める。
「・・・」
 ソゴソとやっていたヒョーク。袋の中から取り出したのは
門の前の犬に結局あげなかった保存食A。
「とりあえず小腹を満たさないと動けませんね・・・」
 魚の燻製(保存食Aは、肉や魚の燻製)をパクリと口に運ぶ。

ウイック>
「もう、ダメ…。」
 空腹に耐えかねて目を回してヴァイの上に倒れこむ。
 ウイック、本シナリオ、初のダウン。

シア
「あ、リーダーまで・・・」
 周りが倒れていくなか口をモグモグさせて困っているヒョーク。
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ヒョーク
「シアさん、大丈夫ですか?」
 シアの横にちょこんとしゃがみ込む。
「保存食で良かったら食べます?」
 シアの前に保存食C(ソーセージ、ハム、高級干物)を差し出す。

シア 
「はい。いただきます」
 にこにこしながらビリーとともに保存食を食べはじめる。

ヒョーク
「いっぱいありますからね」
 嬉しそうなヒョーク。しかし本当に大量に持っている。

シア
「はい」
 まわりを観察しながらもおいしそうに保存食をほおばる。

ウイック>
「うっぅ、食べ物の匂いがする…。」
 空腹で顔も上げられずに地面を這ってヒョークに近づく。

ミディ
「あら、何一人で食べてるのよ。」
 ジト目でヒョークを見る。
 空腹を感じながら、ふう、と息をつく。

ヒョーク
「あ、ミディさんも食べますか?」
 おずおずと保存食A(魚、肉の薫製など)を差し出してみる。

ミディ
「あ、ありがと。」
 ヒョークから当たり前のように保存食Aを受け取る。

ウイック>ヒョーク
「えっ? また一人でこっそり食べてんの?
 次は分けてくれるって言ったじゃんかぁ!」
 地面に倒れたまま顔を上げてヒョークに訴える。

ヒョーク
「えっと・・・」
 眉をひそめ考え込むヒョーク。
「・・・食べます?」
 ウイックに保存食A(魚の燻製)を差し出してみる。

ウイック>ヒョーク
「ぱくっ!」
 ヒョークの手ごとかぶりつく。

ミディ
「ウイックくん、落ち着いて。」
 言いながら、(変に激しい人が多いパーティよね……)などと
今更気づいたミディであった(笑)

ヒョーク
「・・・」
 どうしようか考えてるヒョーク。手は痛い。

ミディ
「大丈夫? ウイックくん。」
 ヒョークから受け取ったものをウイックに差し出そうと思ったがやめる。

ウイック>ミディ
「うん。」
 ヴァイの上に座り込んで食べるのに忙しく、上の空で返事。
 ミディはウイックに噛まれずに済んだようだ。

ヴァイ
 崩れ落ちたまま仰向けになり(ウイックはあらぬ方向へ吹っ飛ぶ)子供のように手
足をバタバタさせながら・・・
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!報酬寄こせ〜〜〜!!!!何のために来たんだぁぁぁ」
(井戸の地下に無断で降りて石像に殺されそうになった奴の言う言葉ではない・・)

ウイック>
「うわぁ〜!」
 ヴァイに振り飛ばされるが、
「よっと!」
 空中で回転してなんとか着地する(アクロバット技能)。

ミディ
「ヴァイさん。落ち着いてよ。」
 その叫びに(よっぽどだったんだわ……)と改めて思う。

(泣きそうな声で・・)
ヴァイ>ミディ
「落ち付けだと?・・ただでさえ分け前の少ない状態なのに、この上ゼロだなんて
 お天道様が許してもこの俺が許さねぇぞぉ〜!!」

ヒョーク
「・・・」
 ヴァイの悲痛な叫びにホロリと涙するヒョーク(笑)。
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ミディ
「とにかく、ブラウンさんに会って聞かなくちゃね。これはどう言うことなの
 かって。」
 あたりを見渡しながら独り言のように呟く。
「ブラウンさんがどこかへ行ってしまったと言うのなら、カードさんでも呼び
 に行って……」
 今後のことを考える。

シア
「そうですね、まずはカードさんに……」

GM
 シアが残りの言葉を出そうとしたとき、皆の真ん中に、突然ブラウンが現れる。

ブラウン
「いやいや、そういえばみなさんに事情をお話ししていませんでしたね。ついうっ
 かりしていましたよ。このままではここのこりができてしまいそうです。みなさん
 を驚かせて申し訳ありません。ちなみに報酬は"今"大樹亭のカード君の方に支
 払っておきましたからご安心を。」

ヒョーク
(報酬まで幻術ってことはないですよね・・・)
 そんなことになったらヴァイが暴れるのではと思うヒョーク。

ヴァイ>ブラウン
「なにっ!?そうか大樹亭に報酬があるんだな?それにあの石もあればウハウハ
 だ・・・・・井戸だっ!!井戸は何処だっ!?」($$)
(辺りを見回す)

ブラウン
「そう言えば、幻術でしたから、おなかがすくので
 したね。そこを考えるのを忘れておりました。あぶないあぶない。このままではガ
 ストン君と同じ姿になってしまうところでしたははははは。」
 いつもの通りの早口だ。
 まるで、息継ぎをしていないよう・・・というより、息継ぎをしていない。が・・・
「ごふっ。ごふっ。んっん〜」
 なぜか、咳はしている。
「んっん〜。まったく、生きているときの癖は抜けないものですねぇ・・・。」

シア
「……やはりそうでしたか」
 誰にも聞こえないような呟きをもらすシア。

ヒョーク
(・・・お亡くなりになってましたか)
 あまり驚かないヒョーク。

ブラウン
「そうそう、ガストン君が君たちのことを言っていましたよ。なかなかやるなだが詰めが
 甘いな。等と言っておりました。例のナイフと航海日誌は自由にしてくれて良いと
 行っていました。しかし、残念だな、あそこにあった宝石は、竜の宝玉と言って竜
 の卵だったんだがな・・・とも言っていました。いやあ残念ですねぇ、竜の卵と言
 えば、どんなに安くても城が1つ建つほどの値段が付きそうなものなのにねぇ・・
 ・いや、残念、残念。まぁ、あなた方冒険者はいらないものかも知れませんが
 ねぇ。」

ウイック>
「えー、ドラゴンの卵だったの? オレ、ドラゴンのペット欲しかったなぁ。」
 心底残念がる。
 卵焼きにしたいと思わなかったのは食事直後だから。

ヴァイ>ウイック
「駄目だっ!あれは俺んのだぁ〜城買うんだ、借金返すんだ・・・・・・バタムッ」
(そのまま空腹で倒れる)
「駄目だ、とりあえず大樹亭に戻って飯喰おう・・・・」
(ふらふらと立ち上がる)

パスティ
「ああ、やっぱり。貴重だったんだね……?
 ブラウンの登場に立ち上がるが、残念そうにがっくりと肩を落とす。
 それと同時に再び空腹も襲ってくる。
「なんだか、もう、やる気無し〜」
 その場に倒れ込む。
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***次回予告***************************************************************
 次回、最終回。
 ブラウンさんの依頼の意味とは?
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