シーン8 ブラウン邸(3)

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ブラウン邸(3)
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ファリス
「取りあえず・・・・・・具体的な話を聞こうかしら」
いつの間にか庭いじりをやめ、応接間に落ち着いているファリス。

ヒョーク
(い、いつの間に・・・)
 ふと後ろを向くとファリスが落ちついていた。驚くヒョーク(笑)

#少しすると、ブラウンがポットと人数分のティーカップをもってやってくる。
 見事な手つきで次々と皆の前に紅茶を入れていく・・・

ブラウン
「どうぞ。」
 そう言って、紅茶を勧める。

ヒョーク
「どうもです」
ちゃっかりとイスに座わると紅茶を受け取る。

 ブラウンさんに勧められた紅茶を飲む。
カード>ALL
「ね、おいしいでしょう〜♪」

シア
「はい」
 満面の笑顔でカードにそう言うと、飲み終わったカップを置き一言。
「おかわりいただけますか?」
 お気に入りのようだ。

ブラウン
「はい、どうぞ!」
 人に喜んでもらえて、ブラウンさんもうれしそうである。

ウイック>
 紅茶に先ずは砂糖とミルクをたっぷり入れる。
 そして手首のリストバンドに編み込んだ呪い紐を擦りながら
 小声で呪文を唱えると、小さな目に見えない異界の住人を呼び出す。
 ウイックが一言命じるとその存在は紅茶から熱を奪った。
「うん、おいしい!」
 冷たくて甘い紅茶牛乳を飲んで満足している。

ヒョーク
「ん? ウイック君、それ何の魔法ですか?」
 ウイックの不思議な技に興味を覚えるヒョーク。
 少なくとも彼が学院に居た頃は見かけなかった術である(笑)。

ウイック>ヒョーク
「こん中にね、まっくすうぇるの魔とかいうのが住んでてね、
『原シの不かく定な熱うん動をコントロールできる』って師匠が言ってたよ。
 良くわかんないけど、温度を上げたり下げたりしてくれるんだ。」
 リストバンドを見せながら説明する。
 個人冷房にもなる優れた魔法である。(笑)

ヒョーク
「へぇ・・・最近は便利なのがあるんですね」
 今度自分も覚えてみようと思ってるヒョーク(笑)。

ブラウン
「ぬぬ、なかなかやりますな・・・」
 なぜか、感心している。

ウイック>ブラウン
「?」
 よく分からないが誉められたらしいので笑顔を浮かべる。

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ブラウン
「さて、依頼の話ですが、よろしいですかな?それとも紅茶を飲んでからの方が
よいかな?考えてみれば、飲みながらで良いですな。では、話をしましょう。」
 自分も紅茶をひとすすりする。
「簡単に言うと、お化けが犬をつれてやってきて、私の庭を荒らして帰っていく
のです。犬を置き去りにして・・・それがここのところ激しくなってきまして、
今日はこんな有様です。
 考えてみると、今晩あたりでる可能性が高いので、みなさんで何とかしてもら
いたいのです。というより、お化けを消滅させていただきたいのです。よろしい
ですか?質問はありますかな?」

ヒョーク
「では・・・貴方はお化けを見たんですか?どんなお化けでした?
 何故、お化けとわかったんですか?先ほど犬が居ましたが、
 昼間も来るんですか?今晩あたり来るという根拠はなんですか?
 何か庭が荒らされる心あたりはあるんですか?」
 とりあえず思いつくままに質問をしてみるヒョーク。 

ブラウン
「お化けは見ました、人の形をしたお化けです、足がなかったからです、昼間も
来ます、今晩あたり来ると思うのは最近毎晩来てるから、心当たりはありません。」
 一息で答えるブラウンさん。
 そのあと、優雅に紅茶をすする。

ヒョーク
「なるほど・・・」
 特に意味があったわけでは無いので気の無い相槌を打つ。

シア
「……」
 ヒョークの質問に対する答えを聞きながらこくこくと紅茶を飲むシア。
『幽霊は足が無いんですか。どうして足がないんでしょうか?』
 見当違いの事柄に一人悩むシアである。

ウイック>ブラウン
「へぇ、足がないんだ。じゃあ、ずっと東の方から来たお化けなのかなぁ?
 そのお化けって、どんな格好?男?女?大人?子供?背は高い?服装とかは?
 現れるときって、門から入ってくるの?門って夜は閉まってるよね?
 突然、庭に出現するとかぁ?あとお化けって1人だけなの?
 犬が庭を掘ってたりしてたけど、何か埋めてあったりする?
 庭で何か変わったものを栽培しているとか?
 初めてお化けが出たのって何日前?
 その頃、変わった出来事はない?
 この家にずっと住んでいるんだっけ?
 お化け見た人は他にもいる?この家に他に住んでいる人とかで?
 お化けが出るのは何か理由があるはずだから、その理由を突き止めて、
 理由をなくしちゃえば出てこなくなるはずだよ。」
 リーダーなので頑張って質問してみる。(^^)

 ウイックの質問の嵐にややひるむブラウンさん。
ブラウン
「さすがウイック君、やりますね・・・」
 額に汗を垂らしながら紅茶をすする。
「では、いきますよ・・・」
 大きく息を吸い込む。
「足がないので動いているんですから、まぁ、化け物であることにはかわり
ないかと、多分男で髪が長くて汚らしい感じ、服装はズボンと半袖の服、ぼ
ろぼろでした、はいって来るところは見たことがありません、気がついたら
いつもいるのです、門はいつも閉めています、お化けはひとりだけです、な
にか埋めた覚えはないです、変わったものはさいばいしています、はじめて
お化けがでたのは4日前、そのころ変わった出来事はお化けがでたこと、こ
の家は私の代から住み始めてます、前のことは知りません・・・ごふっ」
 ここで息が止まったようだ。新しい紅茶を入れ、それをすすりながらさら
に続ける・・・
「他には住んでいるものはいません、理由があるのなら、見つけだしてくだ
さい。おねがいします。ふぅ〜〜〜」
 なんとか終わり、一息つくブラウン。

ヒョーク
(変わったものって何を栽培してるんだろ・・・ピーナッツとかかな?)
まぁ何を栽培していようがヒョークには関係無いのだが。

〜(続く)〜

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