シーン9 ブラウン邸(4)

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ブラウン邸(4)
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ウイック>ALL
「今晩も出るっていうから、皆で張り込みだね♪」
 ほとんどピクニック気分で楽しそうだ。

シア
「そうですね」
 『早めに出てくれると嬉しいのですけれど……』などと考える。

ヴァイ>ウイック
「しゅ・・・宿直っすか・・・・リーダー」
 別にイヤそうな顔はしていない。

ヒョーク
(晩御飯は、美味しいもの出ないかな・・・まさか依頼料に含まれてないよね)
 とりあえず飯の心配をしてみる。

ミディ
 沈黙を守っていたミディが口を開く。
「張り込み……ね。」
「ブラウンさん。
 その幽霊っていうのは、何時頃から出てるんです?
 あと、夜って何時ごろに?」
 出された紅茶には手をつけず、ミディはたずねた。

ブラウン
「ぬ?私の紅茶がおきらいですか?」
 手をつけていないことに気がついたようだ。

ミディ>
「別に、紅茶が嫌いなわけじゃないですけどね。」
 言ってようやくカップを手に取る。
 少々警戒していたことは事実だが、まあ、初っ端から口にしているヒョーク
やウイックに見たところ異変はないし、なによりもこう言うことに一番慎重そ
うなカードが『いい人ですからご心配なく』と賞したのだ。

ブラウン
「まぁ、いいですな、考えてみたら、警戒しているのかも知れませんな、さす
 が冒険者のかたです。でも、なにも入っていないから大丈夫ですよ、な〜ん
て言ったら考えてみたら余計あやしいですな、なら飲まないで良いですよ。お
っと、本題でしたな・・・」
 調子が戻ってきたようだ(笑)。
「時計がないのでわかりません。」
 実際、屋敷に入ってから時計は見あたらない。
「時計の音があると、眠れないもので。」

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シア
「……浮いているのですよね? 地上何センチぐらいでしたか?」
 妙なことを聞くシア。

ブラウン
「浮いてる・・・というより、見えない、という感じですな。
 ただ、ふらりふらりという感じがします。」

ヒョーク
(ふらりふらり・・・シアさんと一緒だ・・・)
 ひとりで勝手なことを考えているヒョーク。

シア
「見えない……ですか」
 『なんで見えないんでしょうか』等と考えながら紅茶のおかわりをまつ。

ブラウン
 紅茶をさらに一杯いれようとする・・・が、残りがなくなったようだ。
「失礼、紅茶を入れ直してきます。」
 お昼がお済みでなければ、もうそろそろパンが焼けていると思うので、
 よければどうぞ。 では・・・」
 応接室の扉を閉めて、ブラウンは厨房の方へと向かう・・・

ウイック>ブラウン
「うん、オレ達が捜査するから『大ぶろしきに乗った』つもりで安心してよ♪」
 と言ったが相手は厨房に行ってしまっていた。
「そういえば、お腹すいたなぁ。」
 自分の腹を擦る。

ヒョーク
「ありがとうございます」
 厨房へ向かうブラウンの背に向けて礼を言う。ものをくれる人は良い人だ。

シア
「パンですか」
 ニコニコしながら呟く。どうやらお腹も空いてきたようだ。

ヒョーク
「この紅茶なら、パンも楽しみですね」
 紅茶のカップを両手で握り、ヒョークもニコニコと言う。

シア
「そうですね」
 空のティーカップを見ながらヒョークに同意する。
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ヒョーク
(皆、静かだなァ・・・)
 普段、ふざけていてもやはり冒険者。依頼がくれば真剣そのもの。
 みな事態を深く考察してるのだろう・・・とはヒョークは思ったりしない。

ヒョーク>ウイック
「どういうことなんでしょうね?」
 ウイックに問い掛けてみる。いちおうリーダーだし。

ウイック>ヒョーク
「やっぱりその幽霊って偽者だよ、昼間にも出てくる幽霊なんて
 聞いたことないもん!」
 自信たっぷりのリーダー(?)。

ヒョーク
「なるほど。それは確かに」
 内容はともかくとして断言するのはリーダーとして必要な資質であると思うヒョーク。
 安心して着いて行けそうだ(笑)

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〜(続く)〜

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