10 情報を集める冒険者達 〜その5〜

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#さて、一方のユウジ達。
 村長の家を出発したところからスタート

セルディ>マイキー
「じゃあおいで」
 屈み込んで肩にマイキーを乗せるようにしてから立ち上がる。

マイキー>
 セルディの肩車されたマイキー。
 その視界には今までにはない、高い視野での景色が広がっていた。

マイキー>ウイック
「お〜いウイック!高いだろ〜」
 セルディの上で万歳をしてみせる。

ユウジ>ヴァイ、セルディ、マイキー、ウイック
 辺りをキョロキョロ見ながら
「なんか…あの態度おかしくねぇか?
 あまりに強引過ぎるような気がする…
 気のせいならいいんだが、どう思う?」

ウイック>ユウジ
「ぜーたい、なんか隠してるよね!」
 ウイックでさえ怪しいと感じているようだ。

ヴァイ>ユウジ
「なんか、あの態度・・気にいらねぇな・・・」

ユウジ>ヴァイ
「…だからって村長を殴り倒すなよ(^^;)」
 ヴァイに着いた勝手なイメージから一言つぶやきをもらすw

ヴァイ>ユウジ
「解ってっけどよぅ、結果にもよるぜ?」

セルディ>ヴァイ、ユウジ
「そうですね。
 場合によっては村長さんを痛めつけるということに
 なるかもしれませんね・・・」
 真顔で頷く。

セルディ>ユウジ
「『悪いやつ』を連呼してたね。
 そういう印象を与えようと意図的にやっているとしか思えないな。
 それから、意見が一方的過ぎるのも気になるね。
 勿論、村の人間たちは『悪の魔術師に翻弄される被害者』という立場だから、
 一方的になるのは当然だろうと言われても仕方ないかな。
 パスさんとぼくで村長から話を聞いてて思ったんだけど、
 村長さんの話はやけに前後食い違っていると言うか辻褄が合わないというか。
 もうちょっと情報が欲しいね。」

セルディ
「可能性も絞れないし、今後どうやってアプローチしていったらいいか判らないし。
 ただ、ぼくたちが受けた依頼は『魔術師を追い出すこと』なんだよね・・・」

ヴァイ>セルディ
「そうそう!そんな感じするよな?」
(知力があまり無いのでセルディのような言い回しが時々出来ない)

セルディ>ヴァイ
「はい。とにかく『悪い魔術師を追い出せ』
 としか言わないのはあきらかに変な気がします。
 はっきり言えば、信用なんてできませんね」
 ヴァイのストレートな意見に同意する。

セルディ
 思いつくことを口にし、最後の方は独り言のように呟く。

(魔術師は本当に悪いやつなのだろうか。
 それよりも、村長さんは本当に村長さんなのだろうか。
 もしかして、入れ替わっている、とか?
 ・・・まさかね)
 何となく思いついた可能性を自ら否定するように頭を振る。

ユウジ
 辺りをキョロキョロ眺めながら独り言をもらす
「…う〜ん。微妙だな…あの村長。ルソード…毒の魔術師…で、
 ギルドを追い出されたボサボサの男か…。
 そーいや、ワシントンも魔術師なんだよな…。」
 そういって頭の中に嫌な考えがめぐる。
「…ワシントンはいったい何の魔術師なんだ?!」

ユウジ>ウイック
「おい!!ウイック!!グラントの魔術師ギルドと何とか連絡とれねぇか?ワシント
 ンが何を研究していたか調べて欲しいんだ。」
 興奮したようすだが村人に聞こえないように小さな声でウイックに言う。
「たしか、ギルドじゃメールとか何とか言うやつで会話できんだろ?」
 一瞬頭によぎった嫌な考えは自分の空想であって欲しいと願っていた。

ウイック>ユウジ
「師匠がねぇ、メールはまだ早いって教えてくんないんだよ。」
最近は小学生にも携帯を持たせたりするようだが。

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セルディ>ユウジ、ヴァイ、マイキー、ウイック
「村の人に話を訊いてみましょうか?
 問題の魔術師さんと村長さんの評判について。
 いかがです?」

ウイック>セルディ
「ワシントンのおじさんとルソードのおじさんのどっちが悪いか訊けば良いんだね♪」

セルディ>ウイック
「そ・・・そんなあからさまな・・・」
 冷や汗が頬を伝う。
 ウイックを止めなければ真顔で村人に聞きまくりそうだ。
「いや、村長さんをおだてつつ、その人となりを聞くんだよ・・・。
 魔術師さんに関しては、『悪いやつだって聞いたんですけど』って
 前ふりを入れながら聞くんだよ。
 そうじゃないと偏見に凝り固まってしまうから。ねっ?」
 どう説明したらウイックが納得するのか考えながら、
 とりあえず優しく諭すように話しかける。

ユウジ>ウイック
「そそ、どっちが悪いヤツってきくんじゃなくて
 村長って良い人みたいだけど昔は何をしてたの?
 とかルソードって魔術師はホントに悪い人なのって感じでね。」
 セルディに続いてウイックを抑制(笑

セルディ
 うんうん、と頷いてユウジの言うことを聞いている。

ウイック>セルディ&ユウジ
「うーん、そうなの? 良く分かんないけど、分かったよ」
 首を傾げながら2人を見上げる。本当に分かっているだろうか?

セルディ
 ほっと胸を撫で下ろす。

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マイキー>
 村長と魔術師ルソードのどちらが悪いかには全く興味はないようだ。
 セルディの上から町の景色をぐるっと見渡す。

ユウジ>マイキー
「マイキー、なんか見えるか?」

マイキー>ユウジ
「な〜んにもみえない・・・」
 視界は良好。
 だが、目に映る物で特別な物は何一つ無い。
「村の人たちって今何してるんだろうね?」
 人気すらないので、好奇心もかなり薄れてきてる様子。

セルディ>ユウジ、ヴァイ
「じゃあそろそろ村人の方に声をかけてみましょうか?」
 今まで培ってきたナンパ師の腕を発揮できるのか?
 ナンパするわけではないのだが(笑)

ヴァイ>セルディ
「おぅ、適当に頼むわ・・隣で聞いてるからよ」

セルディ
「・・・」
 ちょっとばかりヴァイの反応が寂しく思っている。
「じゃあ・・・」
 辺りを見渡す。

GM
 日もだんだんと暮れ、暗闇が支配する領域が徐々に広がりつつある・・・ 
 まわりには子供が3人、帰り道を歩いている。
 大人達も、農作業を終えて、ちらほらと帰り始めている。
 また、1つ先の路地に明るい家がある。
 どうやら、この村唯一の酒場であるようだ。

セルディ>子供
「こんばんは。
 これからお家に帰るの?」
 子供に目線を合わせるために少し身を屈める。
 マイキーを肩車しているので、妙な体勢をしている。

GM
 子供達は、男男女の3人。
 年は6歳前後だと思われる。
 子供達は、やや不審そうな顔をする。

子供A
「おじさん、だれ?」

セルディ>子供A
(お・・・おじさん・・・。
 そんなに老けて見えるのか・・・)
 泣きそうなのを堪えていつものように笑顔を向ける。

ウイック>子供A
「ダメだよ! おじさん相手でも一応、初めは『おにいさん』って呼ばなきゃ!
 ところでさ、村長さんに頼まれてルソードって言う魔術師のこと調べてるんだけど、
 会ったことある?どんな人?」
 ウイックもおじさんをおじさんと呼んだだけなのに叱られることが多々あるらしい。
 子供は残酷だ。(^^;

子供>ウイック
「へぇ〜、おじちゃんっていっちゃいけないんだ。」
 不思議そうな顔をする。

ウイック>子供達
「そうさぁ、本人が傷つくかもしんないからね☆」

セルディ>ウイック
 ぼそりと
「ウイック・・・ぼくのこと『おじさん』だと思ってたの・・・?」
 愕然としながら問う。

ウイック>セルディ
「あっ、ち、違うよ。ほら一見、おじさんっぽいけど、
 話してみるとにいさんだったからさ♪」
 フォローしたつもり。

セルディ>ウイック
「そっか・・・。一見おじさんっぽいんだ・・・」
 余りにショックだったらしい。
 乾いたような笑いを浮かべる。

ユウジ
 セルディと子供の会話を聞き笑いをこらえようとするが…。
「くくく…。」
 なんとなく悪い気持ちになりセルディと目を合わせないように辺り見る。

セルディ>ユウジ
「ユウジ・・・?」
 笑いを堪えているユウジを見て泣き笑いのような表情に変わる。
「良いんだ・・・別に・・・。
 17歳のおじさんだって良いんだもん・・・」
 いじけている(笑)

セルディ>マイキー
 肩の上のマイキーに問う。
「ね、ぼくってそんなにおじさんっぽい?」
 かなりショックを受けてしまったらしい。

マイキー>セルディ
「そんなこと無いと思うけどな?」
 考えながら答える。
「もしかして・・・・僕を肩車してるせいで
 背中が曲がってるんじゃないの?」
 確かに肩車しながら子供たちと会話するのは無理な体勢ではあるように見える。
「僕、降りるよ」
 するりとセルディの方から滑り降りた。

セルディ>マイキー
「ありがとう・・・」
 否定してもらえて嬉しいようだ。


(続く)

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