26 子供達からの情報収集

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あらすじ
 村長に依頼され、魔術師を追い払うことになった冒険者達。
 魔術師との共存を勧める冒険者達であったが、村長は頑なにそれを拒
否。話は平行線をたどる。
 翌朝、パーティは3つに分かれて、情報収集に入る。
 そのうちの一つ、セルディとケイトは、村の子供達から事情を聴くた
め、子供達を探し始めた・・・
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GM
 村の子供達を探しているが、見つからない。
 日はずいぶん上に上がってきた。
 快晴である。
 畑では農作業をしている村人達が汗を流している。

セルディ>ケイト
 額に浮かぶ汗を拭ってケイトに話し掛ける。
「うーん・・・。見つかりませんね。
 あそこにいる方に子供たちの行きそうな場所を聞いてみましょうか」

ケイト
「そうですね」

セルディ>村人
 農作業をしている村人に近寄る。
「すみません、ちょっとお聞きしたいのですが。
 アルくんとブラッドくんとチェリーちゃんと会う約束をしたんですけど、
 三人はどこにいるか知りませんか?」

 村人はセルディに大声で答えを返す。
村人>セルディ
「こどもたちはぁ〜〜、村のはずれまで〜、井戸の水を汲みに言ってるぞ〜〜!」
 そう言って、指を差す。
 そちらのほうに、道が延びている。

セルディ>村人
 村人と同じように大声で返す。
「ありがとーございまーす!
 んじゃあそっち行ってみますねー!」
 手を振って感謝の意を示す。

セルディ>ケイト
「向こうにいるそうですよ。
 じゃ行きましょうか」

ケイト
「はい」
 そちらに向かって歩き出しながら、ふと、空を見上げる。
 日がずいぶん上がってきている。
「今日・・・もし、情報収集だけで終わってしまったら、
 今夜も村長さんのお家に泊めていただく・・・ってわけにはいかないかも
 しれませんね」
 頑なに魔術師を追い出したがっていた村長を思い出して呟く。

セルディ>ケイト
「う、それもそうですね」
 言われて初めて気付いたようだ。

ケイト>セルディ
「セルディ、少し急ぎましょうか」
 言いながら、ずんずんと早足になる。

GM
 ケイトとセルディがずんずんと道を登りしばらく行くと、道に水の落ちた跡があ
るところにでる。
 更に進むと、井戸が見える。
 井戸の回りで、どうやらさぼっているらしい子供達が水を掛け合いながら遊んで
いる。
 5人おり、そのうち3人は昨日の3人だ。

セルディ
 とりあえず子供に声をかける。
「おはよー!」
 手をぶんぶんと振ってみる。

子供達
「おはよー」
 みんなが手を振り返してくる。

ケイト
「はじめまして、こんにちは」
 笑顔で、子供たちの方に歩いていく。

子供達
「はじめましてー」
 大きくお辞儀をする。

セルディ
 子供たちの近くに寄り、ちょっと眉を顰める。
「昨日は怒られたりしなかった?
 引き止めちゃってごめんね」
 子供たちを引きとめたことが気にかかっていたのだ。

 そのあと、満面の笑みを浮かべてその場にいる5人に聞く。
「ね、昨日の続きを聞いても良いかな?
 魔術師のおじさんのことなんだけどね、
 ここにいるみんなも薬飲まされたの?」

子供達
『うん!』
 声をそろえて答える。

ケイト>子供たち
「最近、村の子供の間でおかしな病気が流行っていると聞いたのですが、
 病気にかかったことのある人は?」

子供達
『はい!!』
 みんな手を挙げる。

ケイト
「・・・っていうことは、ここにいる全員、
 魔術師のお薬を飲んだことがあって、
 病気にも掛かったことがあるんですね?」
 ちょっと驚いている。

セルディ>子供たち
「その薬のことなんだけど、みんな一緒にいるときに
 飲まされたの?
 何て言われて飲んだの?
 『飲みなさい』って言われた?」
 飲まされたときの状況を知りたいようだ。

ケイト>子供たち
「じゃあ、病気とお薬とでは
 お薬を飲んだのが先?
 病気になった方が先?」

子供達
「おくすりを飲んだ方が先。」

ケイト>子供達
「じゃあ、皆の知っている人でお薬飲んでいないのに
 病気になった人はいる?」

子供達
「う〜ん・・・そのまえにひといかぜがはやったことがあったけど、
 そのくすりをのんでからそのかぜはひかなくなったよ!!」

ケイト
「・・・風邪薬?」
 そんな訳はないと思うが・・・。

セルディ>ケイト
「風邪薬ですかね?」
 同じことを実は考えていたらしい。
 とりあえず、病気に関してはケイトにお任せ状態である。
「実は子供が大好きで、風邪薬を作ってみたら、
 副作用がでちゃったとか」

ケイト>セルディ
「副作用ですか?
 でも、見たところ害はなさそうなんですよね・・・」

セルディ>ケイト
 悩んでいるのを見て両手を顔の前で交錯させて否定する。
「いや、ちょっと思ったことを言っただけで・・・。
 副作用でおできができちゃったとか、そんな感じだったりしてー、って」

ケイト>子供達
「さっき言ってた病気(薬を飲んだ後にかかった方)はどんな感じでした。
 風邪とは違う感じなのですか?」
 病気の症状を探ろうとする。

子供達
「う〜ん・・・ねてたからよくわからない。
 あつくて、せきがいっぱい出て、へんなおできができたよ。」

ケイト
「おできですか・・・・・」
 ますます困っている。

ケイト>セルディ (小声で)
「ごめんなさい。
 わたしの知識では、判断がつきません。
 ・・・どうしましょうか?」

セルディ>ケイト
 こちらも小声で答える。
「そうですね・・・。
 直に魔術師に会った方が良いかもしれませんね。
 じゃあ、一度村長さんのお宅に戻りましょうか」

ケイト>セルディ
「そうですね。そうしまよう」

セルディ
 空を見上げ太陽がずいぶんと高い位置まで上っていることに気付く。
「ああ、そろそろ待ち合わせの時刻になりそうですね」

セルディ>子供たち
「んじゃあ、どうもありがとねー」
 5人に手を振る。

ケイト>子供たち
「いろいろ教えてくれてありがとう。
 また、何か気がついたことがあれば、教えてくださいね」
そう言って、手を振る。

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GM
 二人は村長の家に戻ってくるが、誰もいない・・・
 村長もどこか行っているようだ。

ケイト>セルディ
「どうしましょう?
 皆が帰ってくるまで、ここで待ちますか?
 それとも皆の様子を見に行ってみます?
 ユウジは確か、マスターを捜しに畑に行ったんでしたよね?
 他の皆は魔術師の偵察に行ったんでしたっけ?」

セルディ>ケイト
「どうしましょうかね?
 ユウジの方、そんなに時間がかかるとは思えないんだけど・・・。
 先にユウジと合流しましょうか。
 それから森の方に行ってみます?
 それとも、ヴァイさんたちと先に合流します?」

ケイト
「そうですね・・・。
 どちらかと言うと後者の方が心配・・・ですね」
 あのメンバーで行って偵察だけのはずがないと思っている。

セルディ>ケイト
「あ・・・」
 言われて初めて気が付いたようだ。
「そう言われるとそうですね。
 ヴァイさんが一緒だとしても、ウイックとマイキーが
 一緒だし・・・。パスさんも妙に魔術師に興味津々だったし・・・。
 ユウジは放っておいても大丈夫だろうけど」
 密かに酷い言いようである。
「偵察に行った方の様子を見に行きましょうか」

ケイト
「そうしましょう。
 あ、その前にユウジに書置きを残しておいた方がいいですね」
 背負い袋から羊皮紙とインクを取り出し、次のような文章を書く。

『予定が早く終わったので、パスティ達に合流するため、
 魔術師の家に向かいます   ケイト&セルディ』

 その紙を村長の家の玄関の前に置いて、風に飛ばないよう、近くにあ
った石で重石をしておく。
「これで、よしっと。
 行きましょう、セルディ」
 林道の方へと歩き出す。

セルディ>ケイト
「ありがとうございます。
 はい、行きましょう」
 手紙を置くのを見て礼を言う。
 そして、ケイトを追うように林道へと向かった。

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次回予告らしきもの
 蛇を追撃し始めた4人。
 そして、ついに、蛇を捕捉する!!
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(続く)

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