6 情報を集める冒険者達 〜その1〜
セルディ>村長
「ところで、魔術師と親しい方ってこの村にいらっしゃいます?
もしいらっしゃるならご紹介頂きたいのですけど」
笑顔を崩さずに村長をじっと見つめる。
村長
「そんなやつがいるわけないじゃろう。
あんな気味の悪い魔術師に親しい人間なぞおらん。
こどもたちが変な魔術で吸い寄せられたりはしているがの。」
ユウジ>ワシントン
「おっちゃんも見かけによらず言うねぇ。
おっちゃんの言うとおり悪いヤツなら
問答無用で叩きのめしてくるよ!悪いヤツならね…」
最後はこっそりつぶやく
村長
「あぁ、頼むぞ。あいつは間違いなく悪いやつじゃからな。」
ケイト
「親しくはなくても良いのです。
ただ、本人に会いに行く前に情報を得ておきたいので、
魔術師のことをいろいろ知っていそうな人を紹介して
いただけませんか?
子供でも結構です」
村長
「魔術師をいろいろ知っていそうな人?
わしじゃな。わし以外は気味悪がって、話したこともないし、接触はない。
何が聞きたいんじゃ?
あいつは間違いなく悪いやつじじゃが、魔術の腕はかなりのものじゃ。
用心することじゃな。」
セルディ>村長
「そうですか・・・。
では、変な魔術に吸い寄せられてしまっているこどもたちの
様子を見てみたいので、そういう大変なことになってしまっている
こどもがいる家を紹介して頂きたいのですが」
カードから聞いたように、村の人間はあまり魔術師に対して
良い感情は持っていないようだ。
村の中では魔術師に対して好意的な発言は控えておこうと考える。
村長
「そこらへんの子供達のほとんどじゃ。
明日昼間にそこらへんを歩けば子供の方から寄ってくると思うぞ。
わざわざ行く必要はない。」
セルディ>村長
「そうですか。わかりました」
あっさりと引き下がる。
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セルディ
ちらりとパスティを見てから話を続ける。
「彼は魔術に詳しいんです。
どのような魔術をかけられているか見極めることができるでしょうし、
ぼくはこれでも神に仕える身です。
こどもたちを魔術から解き放つことができるかもしれませんから」
パスティ>村長
「そうなんですか?『魔術で吸い寄せられる』
そんなことあるのかなぁ?
興味本位と好奇心で近付いているだけだと思うけど」
もらったミルクを、床においた猫用の皿にかがんであげながら、
村長に聞こえたら気を悪くすると困るので、小さい声で呟く。
「ま、それを調べに来たんですけどね」
皿にいっぱいになったので、立ち上がって村長を見遣る。
「できる限りのことを、させていただきますね」
村長
「いや、魔法の効果は切れておる。
うつろな目、親しげではあるが、なにやら人工的な子供達の声・・・あれは
チャームの魔法じゃった。
わしも魔術師ギルドの会員じゃから、見間違うことはない。」
パスティ
「なんだ、村長さんも魔術師なんだ。
そんなの聞いてなかったなぁ」
なんとなく自分の立場がなくなりそうで、密かにしょげている。
村長>パスティ
「といっても、使える魔法は片手で数えられるほどじゃ。
メールの魔法程度のレベルじゃよ。
大樹亭からはそのはなしは聞いていなかったかな?
連絡はメールでするとか・・・
君たちが大樹亭を出発したこともメールで送られてきたんじゃよ。」
ウイック>村長
「オレ、両手で数えれないくらい、魔法、知ってるよ!
メールとかチャームは使えないけど…。」
自慢らしい。
セルディ>村長
「チャーム・・・ですか」
ちらりとパスティ、ウイックを見る。
(さっきウイックが言ってたこと、当たりだったのかな)
村への道を歩いているときに話していたことを思い出す。
パスティ>セルディ
セルディと視線が合い、ゆっくりと頷く。
おそらく同じことを考えていたのだろう。
セルディ
パスティが頷くのを見、さりげなく目を村長へと向ける。
パスティ>村長
「そうでしたか。でも魔法が使える方が村長でしたら、
村のみなさんからも信頼が厚いでしょうね」
魔術師が良い形で村に貢献しているのを見るとほっとする。
「で、その悪い魔術師に関しては、ギルドのはあたってみたんですか?」
当然のことだろうとも思ったが、念のために聞いてみる。
セルディ
「村長さんは魔術師ギルドの方なのですね。
じゃあ、その悪い魔術師も魔術師ギルドに所属してるんでしょうか?
もしご存知なら、どういう人物か知ってますか?
名前とか、どのような魔術に詳しいか、どういう研究をしていたか、
そういうことを知りたいんですけど」
村長
「やつが来てすぐギルドに問い合わせてみたが、なにやら怪しげな毒の研究をして
いたらしくてな。
村の子供達に病気が蔓延し始めたのもやつが来たころじゃから、おそらく、村の
子供達を実験台にしたんじゃろう・・・許されないことじゃ。」
拳を握ってふるふると怒りをあらわにする。
(続く)