…上信越の山…
大源太山 
〜だいげんたさん〜
 (1598m) 


旭原登山口〜大源太山〜七ツ小屋山
〜1544m点〜シシゴヤノ頭

   
平成22年6月12日(土)
 天気 晴れ
メンバー  3人


旭原登山口の駐車場は車で既に満杯。 車の止められるスペースをやっと見つけ出して出発。

しばらく平坦道で杉林の中を歩き、沢に近づく頃になって樹木は雑木林に一変した。

ステンレス製の橋で北沢の左岸に移り、少し行ったところの謙信ゆかりの道が今日採る下山道だ。 右側の道標が入口を示し、シシゴヤノ頭、蓬峠、清水峠を矢印で指していた。
〔謙信ゆかりの道入口の標識〕
戦国の武将、上杉謙信が嘗て行軍で関東に攻め上る際に山越えした道であり、登山道にして整備を終えたのが平成12年とのこと。

その曰く付きの道を見送って高巻きで沢沿いに行き、ロープが視線に映った目前の沢が渡渉点。

ここで北沢にムラキ沢が合流し、北沢を飛び石伝いで越える。



〔沢を越えてからこの斜面に取り付いて尾根へ〕
ここから沢に挟まれた尾根に取り付くが、尾根というよりも山の斜面と言ったほうが目下のところふさわしい。

急斜面にロープを何本も張っているが、むしろ下山時に重宝するのだろう。

あえぎながら登って行けば、そのうちに左右に傾斜を感じて尾根らしくなる。 頭上も開け、青空に白い幹を映しているのがブナ。



〔尾根道を歩いて大源太山へ〕
周囲を見渡せばあらゆる木がブナのようであり、一度平坦地を迎えて樹間から大源太山を望めたのはこの辺りだったはず。

弥助尾根に合わさったのもこの辺りであり、ここから間もなくして灌木の尾根を一直線で大源太山まで登る。

ところどころで岩場、ヤセ尾根を挟むが、登っては平坦地に出、また登って行けば平坦地に出てその都度、ひと息を付けるのが嬉しい。



〔大源太山から巻機山〕
花もいろいろと入れ替わり立ち替わりに咲いており、その間に一度も途切れることが無く咲いていたのがコイワカガミ

北側斜面にアズマシャクナゲを見ることが出来れば大源太山を掌中にしたようなものであり、最後のひと踏ん張りで山頂に着く。

山頂は実に雄大な景観。 谷川岳の馬蹄形コースの各峰々、そして谷川岳主脈コースの峰々も今日はすべてが眺められる。


〔大源太山の東側は切れ落ちている〕
やはりここで秀逸の眺めは巻機山ではないだろうか。 茫乎とした山容だが、美しく感じられるのは近くで見えるばかりでないようだ。

それはそうと、さっきから登っている間に右側の遠方に見えていたのが万太郎山だったようであり、山頂で谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳などを配して位置関係がのみこめた。




〔七ツ小屋山に延びる尾根〕
山頂で昼食を終え、当面の向かう先が七ツ小屋山。 下り始めに採るのはヤセた岩稜。 もっとも緊張するところであり、鎖、ロープでどうにかしのいだ。

この辺りで咲いていた白い花がヒメイワカガミのようだが、写真を撮っている余裕がなかった。

大畑という鞍部に下ったらさっそくシラネアオイが見られ、この先ではミツバオウレン、ヒメイチゲ、ムラサキヤシオ、ナエバキスミレ、キジムシロと花も多彩な尾根道だ。


〔七ツ小屋山の登りで大源太山を振り返る〕


登ったり下ったりの繰り返しで幾つかのコブを越え、不意に振り返って眺めた大源太山の異相には仰天。

数年前、谷川岳から蓬峠まで来て、この辺りで大源太山が随分と低く見えることに驚き、まるで稚児でもあしらう程度の大源太山も近場ではまるっきり形相を変える。

孤高にそそり立っているのはまさしく上越のマッターホルンであり、低くとも迫力は満点である。


〔七ツ小屋山から谷川岳方面〕
清水峠の分岐に標識が立ち、ここから5分も歩けば七ツ小屋山に着く。

山頂には7、8名ほどのハイカーが居たが、先生が引率する高校生のグループとのこと。 土樽から登り、今日は清水峠付近で宿泊するらしい。

七ツ小屋山から1544m点までは笹原の中。 咲いている花の種類も花数もめっきり減り、歩くだけに没頭すれば30分ほどで着く。

〔七ツ小屋山から1544m点までは笹原の中を歩く〕
この1544m点で蓬峠を分けるが、前方の尾根の右側斜面に笹原とくっきりと分けている登山道が土樽から来て蓬ヒュッテまで延びているものだ。

西側に延びている尾根に一歩踏み出すと同時に、これが謙信ゆかりの道であり、まずは下り坂に向かう。


〔1544m点からシシゴヤノの頭まで花の尾根道〕
また花が付いて回るようになり、振り返ってみればこの間の尾根道がもっとも花が多かったとの印象。

コイワカガミは言うに及ばず、シラネアオイ、ナエバキスミレなどは群生で見られる。

高みの三つ目の当たったところがシシゴヤノ頭であり、下山道は西側に少し下ってから北側をジクザクに下る。





〔ナエバキスミレの群生〕
一方、西側の尾根通しに道が付いている様子は無く、足拍子岳の縦走路は現在では廃道化しているとのこと。

北側の謙信ゆかりの道を下ってさっそく目に付いたのがイワウチワの群生。

頭上を見上げればタムシバ、はたまた足元に視線を移せばイワウチワは無論のこと、それに加えてツバメオモト、コミヤマカタバミと顔ぶれを一新した花々が。




〔シラネアオイの群生〕
花が多くて、とにかく楽しい道のりであり、最後に締めくくったのがサンカヨウといったあんばいだ。

良く踏まれた登山道だが、足場の悪いところもあり、疲れがたまっている場合にはよっぽどの注意が必要である。

北沢に出たところに朝方の標識が立ち、ここから行きに歩いた登山道を戻るだけである。



〔シシゴヤノ頭からの下りでタムシバ〕


…… 登山道で見かけた花 ……
 ラショウモンカズラ  チゴユリ  アカモノ  コイワカガミ
 コイワカガミ  ナエバキスミレ  ツマトリソウ  エチゴキジムシロ
 シラネアオイ  ミツバオウレン  ヒメイチゲ  カタクリ
 ツバメオモト  コミヤマカタバミ  ショウジョウバカマ  イワウチワ
 ゴゼンタチバナ  ニリンソウ  サンカヨウ  サワハコベ
 タニウツギ  タテヤマリンドウ  ムラサキヤシオ  タムシバ


--コースタイム--
  旭原登山口 8:45 渡渉点 9:20 大源太山 11:35〜11:55 
  清水峠分岐 13:05 七ツ小屋山 13:10〜13:20
  1544m点 13:50〜13:55  シシゴヤノ頭 14:30〜14:40
  水場 15:45 謙信ゆかりの道入口 16:05 旭原登山口 16:15 
                              −実動時間− 6時間45分
--参考地図・図書--
  「山と高原地図  谷川岳  昭文社」


    

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