…丹沢の山…
蛭ヶ岳 
〜ひるがたけ〜
 (1673m) 


魚止橋〜雷滝〜蛭ヶ岳〜鬼ヶ岩ノ頭
〜白馬尾根〜雷平〜魚止橋

   
平成22年5月28日(金)
 天気 薄曇り
メンバー  単独


魚止橋の手前に車を止めたら引き続き林道へ。 この林道、早戸川林道といって伝道が終点。 伝道の小さな目印に、片仮名でオオタキと記していたが、早戸大滝のことらしい。

ここから細道を辿って鹿柵沿いに行き、すぐに渉った沢が伝道沢。 先で踏み跡が二手に分かれてテープも両方に付いていたが、ここは左側に進んだ。
〔林道終点の伝道から造林小屋を経て早戸川へ〕
尾根に立ったら右側から踏み跡が上って来るので、もう一方の踏み跡はここで合わさるらしい。

造林小屋を通り越してから尾根道、トラバース道と変って桟道を幾つか越し、足下の早戸川に架かる木橋が視線に映ったら下り坂へ。

早戸川に降りて木橋で右岸に移り、しばらく行ってから二本目の木橋で左岸に移った。



〔早戸川に降りて木橋を渉る〕
岩稜のせり出している川の狭隘部に差し掛かったところが一見して難所。

まずは大岩に乗り、早戸川と岩壁との間に両足を揃えて歩けるスペースは無く、身体のバランスをロープで保ちながら両足をかわるがわる入れ替えてすり足で切り抜ける。

短い間に過ぎないが、ことさら慎重に処しなければならないところだ。



〔二本目の木橋を越える〕
この先は河原の中、テープ、ケルンなどが進路を示して雷平までは順調に着いた。

雷平は原小屋沢と大滝沢の合流するところであり、ここから進路に採るのは原小屋沢の方。 ちなみに早戸大滝見物は大滝沢をさかのぼる。

ところで早戸大滝にしろ、雷滝にしろ、とても観光気分で行かれるところではない。



〔ガスに煙るブナ林〕
原小屋沢でもやはりテープ、ケルンなどが目に付くが、大岩に赤ペンキでバッテン印を記していた手前から進路がやや不明。

もう一度、進路のはっきりしていたところまで引き返し、見落としている踏み跡があったのかどうか、なめるように視線を地面にはわした。

どうにかこうにか先へ進んで対岸に赤テープなどの目印が見えたところが渡渉地点。


〔シロヤシオだが、若干花が付いている〕
沢を右側に周り込めばすぐ近くで雷滝の瀑布が流れ落ちているところであり、普段からしてこの辺りは水量も多いはず。

飛び石伝いで沢を越すのは無理であり、登山靴を脱いで渉ることにした。

そして登山靴を脱いでびっくりしたのが靴下の中に居たヤマヒル。 靴下の脛に当たるところが既に鮮血で染まっており、無我夢中でヤマヒルを取り除いてから沢を越した。



〔林床一面にマルバタケブキが覆う〕
しっかりした踏み跡、テープなどの目印に従って登ったら右側で雷滝を樹林越しに眺めることが出来た。

この先、幾つかの支尾根をからんで登って行けば左側にヒノキ林を囲う鹿柵が見え、ここを沿って行く辺りで尾根は主筋になるようだ。

当面は急斜面であり、特に土がむき出しのところは滑りやすい。



〔ツルシロカネソウが多く咲いていた〕
やがて、しめったガスの中にブナの大木の輪郭が浮かびあがって見えるようになり、ガスに陰っていても、それでさえ素晴らしいたたずまいだ。

尾根も緩斜面になってこの辺りで間もなく1352m点を踏む。 一時の間、尾根らしくなってシロヤシオが見られるようになったが、花の付きはボチボチといった程度。




〔臼ヶ岳から檜洞丸の稜線、大室山の稜線は雲の中〕

〔白馬尾根のトウゴクミツバツツジ、シロヤシオ〕


尾根が広がったらまた急斜面になり、林床一面にマルバタケブキが覆う。 バイケイソウも混じるようになり、バイケイソウが優勢になれば本格的な急登を迎える。

蛭ヶ岳の上に青空も時おり覗かし、それに誘いこまれるように登って行けば蛭ヶ岳山荘の裏側に出る。 山荘の表側に回り込んだところが蛭ヶ岳。


〔蛭ヶ岳の山頂〕
山頂からの展望は臼ヶ岳、檜洞丸、大室山だけがかろうじて、他はガスに包まれたままである。

今日は上天気のはずだが、天気予報に完全に裏切られた格好。 昼食を摂ってから丹沢山方面へ。

山頂を下って鞍部からの登り返しが始まったところが岩場の取っ付き。 難渋するほどの岩場ではなく、手足を使って一段目の高みへと登り、さらにもう一段登ったところが鬼ヶ岩ノ頭だ。

〔丹沢山方面に向かって〕
ここで下山道に選んだのが白馬尾根というところ。 その入口は鹿柵の脇の道筋。

ネットで検索した一枚の写真を視線に留めたのが唯一の手引きだが、さっそくそれらしきところに踏み込む。

始めは踏み跡もしっかりしていたが、その後は怪しくなってそれでもさらに下り、踏み跡も有ると言えば有り、無いと言えば無い、とますます曖昧になった。

〔主稜のツツジはこれから咲く様子〕
地形図とも様子が違い、ネットの情報でも道筋がはっきりしているとのことだが。

どうやら東側に見えているのが白馬尾根のようであり、引き返して主稜の登山道に合わさる手前でトラバースして目的の尾根に乗った。

小笹の中に気持ちいい道が延び、テープ類の目印もふんだんだ。




〔白馬尾根の様子〕
さっそくシロヤシオが見られ、それに引きかえてトウゴクミツバツツジは目立ったほどではない。

あっちへこっちへと広い尾根を闊達に歩いてシロヤシオやトウゴクミツバツツジの花を写真に収め、そのこともいよいよ、ほどほどにして下山に精を出せばすぐに草原に飛び出す。





〔くっきりした踏み跡が広い尾根に付いている〕
眼下の平野部で白っぽく見えている街並みは厚木や川崎方面なのだろうか。

草原からの見通しが良く、逆に平野部からこの尾根を眺めれば積雪時の草原が白く馬形をあしらって見えるそうだ。

草原を通り過ぎ、アセビが現れれば急坂になって周りもどことなくヤブっぽくなった。





〔草原に出たら目の前に丹沢三ツ峰〕
下道はしっかりしているが、そのうちはっきりしなくなる。 ここで鹿柵のぽっかり穴の開いているところでヒノキ林の中に移ることになり、後はしっかりした踏み跡にのっとって下る。

沢に降り立ったところが今朝方の雷平であり、木橋をひとつ越して早戸川の下流に向かって来た道を歩く。





〔この草原は積雪時に馬形になって見えるそうだ〕
--コースタイム--
  魚止橋 7:15 伝道 7:25 雷平 9:30 渡渉点 10:00〜10:15
  1352m点 10:30  蛭ヶ岳 11:40〜12:10 鬼ヶ岩ノ頭 12:35
  白馬尾根取り付き(道迷いのため40分後に) 13:15 

  雷平 14:40 魚止橋 15:30
  
                               −実動時間− 6時間50分
--参考地図・図書--
  「山と高原地図  丹沢  昭文社」
  「地形図  2.5万  青野原・大山」
  「静かなる尾根歩き 新ハイキング社」


    

1