…奥秩父の山…
黒金山〜乾徳山 
〜くろがねやま・けんとくさん〜
 (2231.6m) (2016m) 




天科〜牛首ノタル〜黒金山〜笠盛山
〜乾徳山〜大平高原

   
平成22年5月22日(土)
 天気 薄曇り
メンバー  4人


黒金山、乾徳山の登り口に採ったのは青笹集落。 以前、西沢渓谷から黒金山に登った折、牛首ノタルの道標に下山先を青笹と記していたのを記憶しているが、これが今日の登り口。

塩山駅からタクシーに乗り、国道140号線の旧道脇の天科バス停の前で笛吹川を赤い橋で渉った。 すぐ左側で車道の橋の下に流れるのが青笹川。

〔青笹川沿いの登山道に立っていた最初の道標〕
登山道はこの川の左岸に沿っている。 タクシーから降りたら民家と民家の間を通って青笹川沿いを行き、間もなく最初の道標を眼にした。

道標は牛首ノタル、黒金山を指し、コースタイムを3時間30分と記す。

 しばらく青笹川沿いであり、二本目の牛首、黒金山の青い道標にも気を留め、やがて二股に分かれた右側の沢に沿って登って行く。



〔二本目の道標に牛首、黒金山と記す〕
登山道はヒノキ林の中のジクザク道に変り、ここから尾根にでも取り付くような様子。 ところが途中で登山道が二手に分かれて片方はトラバース道に。

これがおそらく要所で、今回の山行の分かれ目になったところ。 

唯一釈然としないところであり、この地点からしばらくはエアリアマップの登山道を辿っていないはずだ。



〔尾根全体に雑木林が広がる〕
トラバース道を様子見で振り返るでもなく、黙然と歩いて同じ調子のジクザク道で尾根に登り切った。

正面に雑木林が広がり、ここから方向を変えてこれらの雑木林を右側にして歩く。

やがて尾根全体に雑木林が広がったが、樹間に覗くヤマツツジの折り重なって咲いているのが絢爛である。




〔カラマツの新緑〕
左側にカラマツ林、右側にヒノキ林に変えたところでは急登。

尾根が西側に向いてから右側が雑木林に変り、左側も時間を置かずにカラマツ林から雑木林に変った。

高みに立ったところに恩賜林の標石が打ってあり、この標石は尾根上でも点々と見たものである。




〔尾根に付いている踏み跡は登山道とは言えない〕
標石を進路にして歩けば踏み跡があり、かといって他に移ったところでも踏み跡が感じられ、尾根に立ってからここまで一本の定まった道筋は無かったようだ。

そして尾根を辿っている間に1504m点を巻いているエアリアマップの登山道に遭遇したのが、あのトラバース道を見送って以来だから1時間30分以上は経つ。




〔再度、登山道に合わさって見かけた道標〕
登山道に出合って間を置かずに牛首、黒金山の青い道標が視線に映り、同時に安堵の吐息をついた。

登山道を外していると思われた間は当然のことながら一本の道標も見ていない。

幸いに後戻りすることもなく進路に乗ってカラマツ林の中を行くことに。




〔はっきりした登山道はこの先も延びる〕
小笹にはっきり刻まれた登山道が気持ち良く、この後少し行けば林道に出る。

林道のカーブが大きく広がって展望の開ける場所柄といい、時間の頃合いといい、昼食を摂るのには最適の場所である。

林道を横切って山に入る手前にも道標があり、この場所は林道出合といって黒金山まで2時間と記す。



〔林道から倉掛山、奥のかすんでいるのは飛竜山だろう〕


笹原に広々とした登山道が延び、当面は緩やかな登りである。

カラマツ林から雑木林に変え、すっきりした樹相に加えて笹原で展望が開ける楽しい道のりだ。

牧歌的な雰囲気に気持ちがなごんだが、水場を越してからが辛い登り坂。


〔林道の先は牧歌的な風景〕
空も視界に入らない樹林の中の登山道で牛首を巻いたようであり、再び笹原の中にぽっかり出たところが牛首ノタル。

東側から南側にかけて大きく展望が広がるが、何しろ今日は靄っている天気である。

乾徳山ははっきり見えるが、富士山もその後ろ辺りで見えていいはずだが。

〔牛首ノタルというところ〕
黒金山の登りはこれまでの樹相を一変して黒木の中。 先ほどの牛首のトラバース道も似たような雰囲気だったが、黒木の中がさらに深まったという感じ。

足元は苔むしており、周囲の樹木はシラベ、コメツガなのだろう。

黒金山は緩い登り坂で着き、山頂では牛首ノタルとは反対の方向に展望が開ける。

〔黒金山からは国師ヶ岳の眺めが随一〕
視界の大半を占めるのはやはり眼前の国師ヶ岳方面であり、視線を翻しても曇り空で富士山が見えないのが残念である。

山頂を下って大ダオ分岐の鞍部に着き、標識に指す右側が大ダオ、国師ヶ岳の登山道。

ところで道々で咲いていた白い花はバイカオウレンだが、黒木の中では目ぼしい花はこれくらい。




〔乾徳山に向かって延びる尾根〕
さしたる登りも経ないで笠盛山に着き、この先の乾徳山の直下に当たる水ノタルまでも同様の登山道だ。

ただ進路に分かりづらいところがあり、丹念に赤テープを追って歩いた。

黒木の中を歩くことに厭いては大空の下の岩場に飛び出て展望に浸れたのが嬉しい。





〔乾徳山は岩峰〕
水ノタルから乾徳山までは岩稜が連続するが、手がかり、足がかりに事欠くことはない。

乾徳山に立ったのが16時20分。 この時間ではゆっくりもしていられず、10分間も山頂に留まって下山へ。

最初の天狗岩こそ巻いて下降したが、他の岩稜は鎖、梯子を使って越す。





〔クモイコザクラ〕
扇平のカヤトから盛り上がって見える山体だけが岩稜あるいは岩がちのところであり、ここを下り切ってしまえば後は気軽に歩ける登山道だ。

まったく念頭になかったアヅマシャクナゲを尾根道で見ることが出来、山行のフィナーレにふさわしい締めくくりになった。




〔アヅマシャクナゲが咲いていた〕
--コースタイム--
  青笹集落 9:30 尾根出合 10:25 林道出合 11:50〜12:10 
  牛首ノタル 13:40〜13:50  黒金山 14:30〜14:45
  笠盛山 15:30 
水ノタル 16:05 乾徳山 16:20〜16:30
  大平高原 18:25 
  
                               −実動時間− 8時間00分
--参考地図・図書--
  「山と高原地図  金峰山・甲武信  昭文社」
  「地形図  2.5万  川浦・金峰山・柳沢峠」


    

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