…奥多摩の山…
酉谷山〜七跳山 

〜とりたにやま・ななはねやま〜
 (1718.3m)(1651m) 



日原鍾乳洞〜上段歩道〜喜右衛門尾根
〜酉谷山〜七跳山〜ハンギョウ尾根

   
平成22年6月3日(木)
 天気 晴れ
メンバー  単独


小川谷林道の酉谷山、七跳山を指す道標の地点に立ったのが日原鍾乳洞から歩いて15分後。 この道標の後で斜上している踏み跡を辿る。 5分後に下段歩道を右側に見送り、さらに10分後に着いた右側の上段歩道が今日の手始めのコース。 登って来た尾根をこのまま行けばタワ尾根の人形山に導かれる。

上段歩道で篶坂ノ丸(すずさかのまる)東尾根、材木小屋尾根、四軒小屋尾根を乗っ越し、さらに沢の流れる滝谷も越して喜右衛門尾根に取り付き、そこを登って長沢背稜の縦走路に合わさったら酉谷山へ、これが今日のコース採り。

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上段歩道は山腹をトラバースしている道であり、沢筋あるいは崩れているところでは幾つかの桟道を施している。

一本目の桟道を越した先で放置しているトタンは、以前ここに小屋があったものらしい。

すぐ先で上に延びる踏み跡はタワ尾根に導かれる作業道。 三本目の桟道では細い水の流れがあり、四本目の桟道を渉るころにはヒノキ林が広がる。
〔右側に延びているのが上段歩道〕
下方に延びているはっきりした踏み跡は下段歩道にでも向かっているのだろうか。

この上段歩道、どこを見回しても茂り合う若葉が見えるばかりで閉ざされた空間に居るようであり、縫い針の穴にでも通して刺して来る陽光だけが唯一、外界との接触のように感じる。

そんな折にヒノキ林の疎林が右側に広がり、長沢背稜のなだらかな山容が視線に映って、ようやく気焔を吐いた。


〔ところどころに桟道〕
五本、六本、七本目と桟道を立て続けに越したら山側は岩肌がよろうようになり、山の中も一転して険阻な雰囲気に。

高巻いている踏み跡も怪しげだが、すぐに穏やかな水平道に変った。 八本目の桟道を越してますます深山の様相を呈し、間もなく材木小屋尾根の取り付き口に着く。

少し手前の切り株に鍋をひっくり返して乗せてあるのは、前に来たときにも見た点景だ。



〔山側はまばゆいばかりの新緑〕
ところで材木小屋尾根でタワ尾根に向かって登り切れば篶坂ノ丸に立てる。 さて、この先からの上段歩道は未知の領域。

先に行くに従ってブナ、ミズナラなどの雑木林が見栄えのよい風格を持って立ち、鬱然と茂った青葉の色で、まるでその場の空気までも染めているようだ。

鳥居谷左俣でも美しい風景が広がり、苔むした岩の間から流れる沢が白く泡立って緑色とのコントラストが見ていても厭かない。 カメラで写したら暗い画像になり、かえすがえすも残念。

〔材木小屋尾根を横切る上段歩道〕
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この先の地面に突き立っているツルハシもネットで記憶に留めた光景であり、興味津々に眺めて通り過ぎた。 四軒小屋尾根に出合ったところもすぐに分かり、ウトウの頭を登った時に、上段歩道を気付かずに通り過ぎたのはつい最近のことだ。 四軒小屋尾根を越して行く上段歩道が、この先どうなるのか皆目見当がつかないところ。

取あえず行く手に踏み跡が延びているのに胸をなで下ろしたが、それも先に行って糠喜びに終わる。 沢を越えるところが心胆を寒からしめるところであり、それでも何とか三本の沢を無事に越えた。 沢をこなしたら支尾根に取り付き、急斜面ながらも短時間で薄い踏み跡に出合い、そこをトラバースして上に延びている一筋の踏み跡を拾えることが出来た。

ここで喜右衛門尾根に乗ったことを確信したのは一年前に歩いた記憶から。 その後は踏み跡に気を取られることもなく適当に高みに向かって行き、枯れたシノダケの茂る平坦地で1480m点を迎えたようだ。 前方に横たわる尾根に取り付いたらはっきりした道筋が前後に延び、これが主筋に当たる尾根なのだろうか。 この尾根で始めてトウゴクミツバツツジを見ることが出来、間もなく長沢背稜の縦走路に出る。

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一般道に出合ってひと息を付き、この先は気軽に歩ける縦走路をそのまま行くことにした。

酉谷山を指す標識で尾根道に移ったが、さっそくトウゴクミツバツツジのお出迎え。

上に行ったら花の下を通ってまるでトンネルのように。 蕾をたくさん見かける木もあってまちまちだが、全体的には今がたけなわといったところだ。


〔喜右衛門尾根から長沢背稜の縦走路へ〕
酉谷山で一息入れたら酉谷避難小屋の屋根の見えるところまで下り、ここからしばらく縦走路を歩く。

尾根道に移ったのは石楠花尾根を越えた辺りだが、先でおのずと縦走路に合わさる。

尾根道で七跳山の山頂を踏み、下り坂でまた縦走路に合わさる。 ここでシロヤシオを見ることができ、機をとらえたように、この先からとことん尾根道を進むことにした。

〔酉谷山の尾根道でさっそくトウゴクミツバツツジ〕
トウゴクミツバツツジは相変わらず尾根のあっちこっちに見られ、シロヤシオもどんどん増える。

岩場を迎えてトウゴクミツバツツジもシロヤシオも潮が押し寄せるがごとくの体裁になり、花三昧に浸ってから縦走路に合わさった。

これからも続くのであろう花の尾根道に後ろ髪をひかれる思いで縦走路を行き、ハナド岩に立ち寄ってから下山道にしたのがハンギョウ尾根である。

〔酉谷山の山頂で出会ったハイカーは一人〕
モノレールの走る尾根であり、20分後にカロー大滝と記す黄色テープで尾根を離れた。

杉林の中をジクザクに下り、同様の目印でカラー大滝を見送って今度はカロー橋を目指す。

小川谷林道に出た左側がカロー橋であり、ここから日原鍾乳洞まで20分ほどで着く。



〔長沢背稜の縦走路〕


 〔長沢背稜の尾根道に咲いていたトウゴクミツバツツジ、シロヤシオ〕

--コースタイム--
  日原鍾乳洞 6:15 登山口 6:30 上段歩道取り付き口 6:45〜6:50 
  材木小屋尾根出合 8:05 鳥居谷右俣出合 8:25〜8:30
  四軒小屋尾根出合 9:00  喜右衛門尾根出合 9:50 1480m点 10:30
  酉谷山 11:40〜12:00 七跳山 13:10 ハナド岩 14:00〜14:10 
  ハンギョウ尾根出合 14:20 
 カロー橋 15:45 日原鍾乳洞 16:05
  
                               −実動時間− 9時間10分
--参考地図・図書--
  「山と高原地図  奥多摩  昭文社」
  「地形図  2.5万  武蔵日原」


    

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