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ロープウェイ土合口駅を越してから坂道の車道を登って行けば登山指導センターのすぐ先に標識が立つ。 西黒尾根登山口と記し、今日はここから谷川岳に登る。
さらに車道を進めば巌剛新道の登山口があるが、このコースを登ったのは二年前のこと。
巌剛新道はラクダのコルで西黒尾根に合わさるので、西黒尾根登山口からこの間は始めて歩く、つまりは未踏の部分。 |
| 〔奇妙な形のブナも〕 |
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西黒尾根の核心である岩稜は、この時に体験済みで、残すのは樹林帯の中ということだ。
取っ付きからブナ林の中を潜って行くことになるが、ガイドブックの通りで、なるほど急坂である。 東黒沢から取り付く白毛門の登りに、どこか似ていなくもない。
ブナの他にトチノキなども目に付き、登山道は斜面から尾根に移る。 間もなく送電線鉄塔を越し、その後も急坂はえんえんと続く。
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| 〔ユキワリソウが咲く〕 |
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やがて左側の樹林越しに大空が視界に大きく映って尾根らしくなり、傾斜が緩く感じたのはこの辺りから。
高みに立ったところに谷川岳山頂まで三時間との標識があり、ここで一度谷川岳が全容を現す。
少し下ってから登り返すが、ここまで登って来ると木の葉の緑は目を洗うばかりの若葉色だ。
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| 〔標識にラクダの背と記す〕 |
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木の枝にたわわに赤い花を付けているのがベニサラサドウダンだが、気付かない間にいつの間にか周囲は灌木に変っていた。
高い木が目立って来ると再び急坂になり、やがて尾根の南側で青空の下に立つ。
ロープウェイ駅の天神平を見下ろせるところまで登っており、その向こうのかなたで霞んだ空に浮かんでいるのが伊香保の山々に赤城山だ。
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| 〔ナエバキスミレの群生〕 |
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西黒尾根での岩稜歩きはすぐ先で始まり、まずは三か所の岩稜を鎖で身体を支えて登る。
本格的な岩場はガレ沢のコルを過ぎてからだが、この三か所の岩稜の方がむしろ手強い。 ラクダの背と記す標識から下り切って巌剛新道に合わさるが、この場所に西黒尾根ガレ沢の頭と標記し、ラクダのコルとも言う。
いよいよここから全編を通しての岩稜歩き、しかも花の多いところである。
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| 〔垂直の岩場とはここのこと〕 |
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黄色のペンキ印に従って歩けば苦慮するところは無いと言ってよいほど。
気にするところを敢えて上げれば、垂直に近い岩稜の登り一か所と一枚岩の登り一か所だけだ。
青空に向かって垂直に見える岩稜は鎖もあって足場は豊富。 氷河跡とも呼ばれる一枚岩は擦痕の通りに歩く。
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| 〔ここまで来ると随分登ったとの感じ〕 |
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どんどんと標高を上げていることも爽快だが、花も今が旬とばかりに咲いて、この険しい尾根に不釣り合いなほどに多い。
ホソバヒナウスユキソウ、ナエバキスミレ、キジムシロ、ユキワリソウ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンイチゲなどが見られる。
ザンゲ岩を左側に通り越して谷川岳にこぎ着けたことを実感し、雪田の中のポールが風見のように見えて方向を示しているようだが、その間の登山道は雪の中なのだろうか。
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| 〔肩の小屋に谷川岳主脈、左側の稜線は俎ー山稜〕 |
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適当に歩いて先で登山道を拾ったが、トマノ耳はそこからひと登りで着いた。
腹ごしらえをしつつ展望にも浸って35分後にオキノ耳に向かう。 オキノ耳には数人のハイカーが居て座を占めるところは無く、山名標を見るに留めて先へと急いだ。
一ノ倉岳の直下まではダラダラした登り下り。 登山道の周りにはシャクナゲが多いが、ほぼ終わっている状態。
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| 〔まずはトマノ耳に登る〕 |
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ところどころで切れ落ちている一ノ倉沢を覗けるが、登山道から見える範囲内でやり過ごして漫然と進む。
ノゾキという地点で勇気を奮って覗きこむことを心に約したが、その目印も見落として一ノ倉岳の直下まで来た。
高くそびえ立っている一ノ倉岳も20分ほどで登れる。 ずっと気にしていたのが、以前来たときに見かけた山頂の中芝新道を指す標識。
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| 〔トマノ耳からオキノ耳、一ノ倉岳、茂倉岳〕 |
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