はじまり

ふう……

裁判で負けると、裁判所の屋上で夕焼けを見るのだった。

この地方裁判所から見える夕焼けは、とてもいいものだった。

自分を慰めるように、夕焼けは大きかった…

夕焼けはお父さんのようだった。

昔、連れて行ってもらった裁判所の傍聴席。

いっしょに笑った、あの時の場所。

ここはそんな所といっしょだった。

お父さん…もう一度会いたい…

「ム?誰だ?」

「僕だよ、御剣。コーヒー飲むかい?」

「ウム。いただく。」

成歩堂が来た。なんでだ?何故ココがわかったんだ?

「御剣、聞きたい事があるんだけど。」

「ム。なんだ?」

「御剣は僕に実力があると思うかい?」

「……実力なしに、ここまでこれるとは思わない。」

「そうか…うん、そうだな。」

「昔からいつもそうだが、おまえはもうちょっと自分に自信をもて!」

「…うん。」

成歩堂に聞きたいことがあった。しかしそれは恥ずかしい事だが…聞くか?
いや、成歩堂も聞いたのだから、わたしも聞いていいだろう。

「成歩堂。」

「ん?」

「そ、その…」

「なんだい?」

「と、っトノサマンの放送時間を教えてくれ!被害者の荷星と喋っていたのならそれぐらい知っているはずだろ?」

成歩堂はあきれている顔になった。

「なんでそんなことをしらなければ…?」

「実は、この前の被告人に、テレビを見ているといったのだが、放送時間を知らなくて…」

もう一度成歩堂はあきれながら笑った。

「…ぷっ」

そして会話は終わった。


おしまい

なんでトノサマンなのかわからないけどとりあえず。

TOPへゆく