心淵
【心淵】

近づけば遠のき
遠のけば 又
終わらない影踏みは
朽ちた列車のような愛の残骸だけを

何処を彷徨い歩き
何処へと終わらない夢を
何処にある墓碑に刻み
何処にも行けないと悟る

それでもきっと君は往くのだろう
それでもきっと君は往くのだろう
それでもきっと君は往くのだろう
それでもきっと僕は往くのだろう?

赤黒い空に愛の行方を
決して交わらない幾重の線の上で
知らず先頭を歩く友と
全て見渡せる最後尾に僕を従えて―。

きっと止まる事無く
その崖の上から飛び立つとしても
それでもきっと誰もが
幸せだと泣きながら微笑み往く筈だから―。

誰もが見れない場所で
幸せだと微笑む筈だから
せめて今だけはと
誰もが鼓動の指し示すまま

止まる事なくこの道を 往くのならば
四輪の新しい華はきっと
紺碧の色を煌めかせ
悲しげにただ 咲くのだろう