(ミニコミ誌に書いた思い出ばなし)
「ある日ある時から・・・」
私は、シーカヤックという水遊びを始めて、もう十年以上の歳月が過ぎてしまいました。
始めた当初は、ほとんど誰も知らなかったこの遊びも、最近ではかなり、認知度が上がっているようです。
そんなある日の思い出から・・・。
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ちょうど十年前の三月五日、南伊豆の小浦の浜で、それは突然やってきました。海から上がった途端、クシャミが止まらなくなって、鼻水がスルスルッと流れ出したのです。
「うわぁ。風邪かぁ。」と思ったのですが、数日しても直りません。しかも、クシャミも鼻水も、時なく場所なく予告なくやってきます。まさに天災のようなもの。
仕方なく、医者へ行った私は愕然。
「これは風邪じゃなくて、花粉症ですよ。」
「花粉症?ホントですか?」
「ええ。花粉症は・・・・」
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実を言うと、それまでの私は、なぜか勝手に、「自分は花粉症にならない」と決めていたのです。それが、本当に突然(!)予兆もないままに、鼻水との同居生活が始まったのです。
以来十年、花粉は、春先にやってきて、私を悩ませ続けています。
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「自分だけは・・・」
そんな根拠のない想いは、過信に過ぎません。だからって「いつも、何があっても良いように・・・」なんて野暮も言いません。その日、その時、そこで感じる何かを求めて海に漕ぎ出ます。
でも本当のことを言うと、私は、徐々に低下する体力・気力を他人に気付かれないように、海に出て気持ちをリセットしているのです。無駄な努力と思いつつ、「自分だけは、いつまでも若いつもり」と信じています。
そんな想いを知ってか知らずか、いつも家族は、「もうそろそろ、諦めなさいよ。」と言うのですが、「フンッ!」と返事して家を出ます。
これからも「自分だけは何があっても大丈夫」と言えるだけの経験とスキル、そして何よりも、何があっても諦めない精神力を求めて・・・。
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心をリセットしたい方、小さな冒険に興味ある方、是非声をおかけください。
おわり
(2007年4月xx日)