古いサーフカヌー見つけました。          2001年1月7日


正月にBookoffで古い本を見つけました。

 講談社スポーツシリーズ『カヌーイング』です。著者はサンデープランニングの吉原宜克氏、第1刷は昭和56年(1981年)と20年も昔です。なんでこんな古い本を買ったと言うと、なんとなんとサーフカヤックが載っていた(ちょっとだけヨ)からなんです。全編、スラローム系のテクニック解説が詳細に記述されており、私のように川に出たことがない者にとっても、それぞれのテクニックの何たるかが良くわかるものです。

 中には、川の流れの土砂の運搬作用を礫の粗細の違いで説明していたり、川底の状態や水流のぶつかり方による波の種類(勿論川ですが)を図説していたり、・・・さらには、ロールのテクニックはロングロールからパウラタやハンドロールまでいろいろなバリエーションが紹介されていて、これも面白いものです。ターンは、テレマークを基本にスラロームのゲート通過を前提にした多くの解説(正直、やったことがないので良くわかりませんが、スラローム技術は最近の本では見たことがない内容なんです。)などがたっぷり載ってました。スラロームに関しては、ゲートの通過テクニックだけに留まらず、ゲート自体の説明や設置方法までが載っているほどで驚きでした。それから、堰や滝のダイブまで紹介されていました。ほんと、じっくり読むとスルメのように味わいがある本なんです。

 さて、サーフカヤックですが、載っていたのはカヤックの種類のところです。以下の文面と図です。

『サーフカヌー』

 サーフィン用のカヌーである。コックピットをスターン寄りへ下げ、前後を薄くして波乗りしやすくなっている。
 小さな波でも十分に遊べるし、スラロームカヌーの技術を応用できる。サーフィンと違って、行ったり来たりはパドルで自由自在である。エスキモーロールも簡単だ。
 海に囲まれた日本では、新しいカヌーの魅力としてファンが増えそうである。

と、いった感じです。このあとの艇の保管方法のところにも、「短いサーフカヌーでも3m、スラロームカヌーなら4m・・・」という記述があって、最近の流行のよりも大きめであることがわかります。

 当時、著者がどこのサーフカヤックを見て書かれたかはわかりませんが、今から20年も前に成書にサーフカヤックが載っているなんて・・・・ちょっと新鮮でした。一方で、この時代の本ですから、ロデオなんて全く載っていませんし、海用のカヤックとしてサーフカヤックがあってもシーカヤックは見当たりません。第一、『カヌー』であって『カヤック』という記述ではないのです(この時代にシーカヤックがあったら、”シーカヌー”でしょうか?)。

 この本が書かれて20年、海でフィーバーしたのはサーフカヤックではなく、(当時なかった)シーカヤックでした。でも、この間にロデオがスラロームを凌駕し、フィールドとしての海が注目されるようになった今世紀、吉原氏が想像されたように、サーフカヤックが市民権を得る日も遠くないと期待するのです。その日のために・・・・氏の言われるように、スラロームテクニックも参考にさせていただこうと思うのです。

 最後に、この本の表紙カバーの写真をお見せしましょう。最近の”面白い”や”楽しい”だけとは違った、当時のカヤッカーの真剣な顔つきをご覧下さい。

以上.


戻る