ボトムたーん・・・・
2001年5月20日
背中から波がせり上がって、バウが下を向く。“バウ沈する!”っという不安を乗り越えて、パドルを回すと、カヤックはスルスルッと加速し、ボトムへ滑り降りる。思いっきり加速したところで体を少しだけ起こしてスターンを押し付けながら左に傾けると、カヤックは左側を沈めて右後方へスプレーを飛ばしながら方向転換。左手にパドルが水面にはじかれるような感覚が感じられ、お尻には体重+遠心力を受け右ひざはしっかりデッキ裏を押し上げている。視線を少しだけ上げると、正面に波のトップが見えてくる。・・・・次の瞬間、こんどはエレベーターが止まる瞬間のようなグググッとする感覚を感じ、フェイスを登り、トップを突き抜けたその時、派手にターン、エアリアルが決まる。・・・・・ ハズなんだけどなぁ!!。
そんな上手くいけば、こんな文書、悶々と書いてはおらんョ。目下練習中なんだから。
でも、よく考えるとコツってもんがあるような気がするんだな。例えば、車を道路と直角の車庫に入れる時なんかにバックする寸前に車を止める方向を調整し入り口との仰角を小さくすると指数的に車庫入れが楽になるような、ちょっとしたことだけど、考えようによっては結構重要な問題だったりして・・・・・。そりゃカヤックのスピードが速かったり、ターンで失速させない人はいいけど、私のような凡人は裏技を考えてしまう。

その一つが、波の速度の計算。これを計算に入れればターンの回転角度がグッと少なくて済むばかりか、波を登る事だってそんなに難しくない?? ような気がするんだョ。・・・・・・・それはカヤック自体が進む波との相対速度=a、波の速度=bとすると、カヤックは対地速度=a+bで進む訳だが、もし仮にターンした時に失速して対地速度=0になったとしてもすぐに後ろから波が追いついてくる。すなわちカヤックは波のフェイスを再び押し上げられ、あたかも波を登っているように・・・・見えると言えば、バカか!って言われそうだけど、これを上手く使えば、ターンしてカヤックが波を登っているかのように見える?かも。
あまりに波を意識すると、早くターンを開始してしまう。すると十分な速度が得られないばかりか、Topに上がるんじゃなくて、本当に押し上げられるだけになってしまう。波も進んでいることを考え、少し先で=波が進む距離を考えてターンすれば、ターンはコンパクトになり、登る距離も短くなって、成功率は格段に上がるはず。さらに、波のフェイス・ポケットは左右どちらかに移動していることを考えれば、完全な180°ターンはありえない。そこで、少しだけ進行方向を変える程度=例えば90°くらいにしても、(タイミングさえ合えば、)横に走っている間にフェイスを上って行くように走る・・・ハズ。こういった動き、波と平行に近い動きでフェイスを登ると、波の動きが掴みやすいし、トップターンの角度も浅くなって(上左図では180°、上右図では90°)連続ターンが簡単になると思うんだけど・・・・なぁ。
それから、ターンの時に気をつけることとしてパドルの構え方がある。正確には、ターンの前のパドルの構え方だけど、レールのしっかりしているカヤックなら方向性もいいだろうから、スターンラダ−は使わなくてもOK。前に書いたような「スターンラダ−多用で手首に負担・・・」ってのはポリのリバー艇の話。サーフ専用のカヤックならレールがあるからちょっと違う。レールの効果を発揮させるためにも、上体を有効に使いましょう。
上体の使い方=ターンの先行動作のことだけど、スターンラダ−を入れていると、もうそれ以上上体を捻ることができない。逆に上体を正面か波側に向けていられたなら、ターンに入る時に上体を谷側=ターンの内側に捻って、それをきっかけにカヤックがついてくる、即ち、それだけしっかり内側のレールが入るってこと。 ・・・・でも、ホレた波のフェイスに入っていると、パドルを正面に構えるなんて、邪魔でしょうがない。ああ、困ったもんだなぁ。
ついでだから、もう一つ、前に書いたターンの話。あれもポリ艇バージョン。ボトムターンの時のターンはあくまでカヤックのボトム(ううn、間違えやすいなぁ)の接水面が左右で差ができることから、抵抗差が生じて方向がかわるもの。だからリーンの仕方は体重の左右移動だけでなく、前後移動も加えた複雑なものになる。加えてフェイスが水平でないから、もっと複雑だ。まあ、要点は次のとおり。 少し体を起こす理由もこの中に・・・。でも体重移動の加減は、フラットボトムの生粋のサーフカヤックと、Megaレイブやリバー艇のような場合では当然違うから、要は自分のカヤックの特性を知るべし。
