前傾姿勢について考える  〜サーフカヤックを持たない貧乏人のための言い訳〜

2001年1月25日


 今月のカヌーライフのカヤックサーフィン特集によれば、カヤックサーフィンの基本は前傾姿勢にあるとか・・・。私のカンジでは前傾よりもニュートラル、後傾ぎみでもいいくらいなんだけど。ヨシ青木氏にじっくり聞いてみたい・・・・なア。
 でも、この前チョッとだけ、Megaのエアフォースに乗った時、普段の感覚でいると、すぐに波に置いていかれたり、フェイスでストールしたり、・・・方向も定まらなかったような気がする。もしかして、これってカヤックの違い? ボトムはフラット、コックピットもスターンよりにある生粋のサーフカヤックだからかな?

 多分、サーフカヤックの設計は、ボードサーファーのそれと同じで、スターンを中心にコントロールする構造になっているんでしょうね。ショートボードの真ん中に立っているサーファーは見たことがないし〜。スターンよりにお尻があって、前傾の大小によって走りをコントロールするようになっているんだと思うのです。


 一方、我々が普段乗るリバー艇(MegaのRaveや他のインターナショナルクラスのカヤックも)は、サーフカヤックよりも全長の真ん中近くにコックピットがある。コントロール性重視って言うか、安定性重視だからか・・・。ましてやバウ側がラウンドボトムであったりすれば(まさにRaveやプリヨンのフライなどがこれ)、前傾するほどプレーニングしなくなってしまう。勿論、レールも効かなくなる。

 ううn、きっと舟の違いが大きいんだ! ←と、納得しているワタシ。
 だとしたら・・・・、これは奥が深い問題だ。(以下の図、黄色の部分はフラットなボトムの部分を示しているつもりです。)

 プレーニング中のボトムにかかっている力は、次のとおりのハズ。波のフェイスを境に、水中のスターンが受ける上向きの力(これが大きすぎるとバウ沈から前転技へと続く)と、体重などの重力による下向きの力のバランスがつりあっているのです。

 コックピットが前よりのリバーカヤックは、後傾ぎみのほうがフラットなボトム部分が使えるし、レールも効きやすいのではないかと思う。前傾するとスターンに受ける上向きの力(浮力)が減るし、バウ寄りのラウンドボトムが水をかき分けプレーニングしなくなる。
 サーフカヤックなど、コックピットがスターンよりにある場合は、ニュートラルな姿勢でバランスが取れているので、前傾することでスターンの沈み込みを減らして加速する。この時、コックピットが後ろよりなので、リバー艇のようにスターンが浮き上がることはない。
 さらに使えるレールの位置の違いも大きい。リバーカヤックのバウ側のそれは、大抵の舟ではレールと呼べるものはないが、スターン側は一般に薄く仕上がっているものが多いし、プリヨンのフライに見るようにしっかりフラットボトムのものも多い。(最近のウエイブ系のロデオ艇はこの限りではない。試したことがないのでわからないが、もう少し艇長があれば文句ないのだが・・・。)

 前傾した時の重心の移動を考えると、次のとおり。ちょっと強調しすぎだけど、まあこんなカンジかな。

 いずれにしても、でっかい波の時や外海のパワーがある波ならリバーカヤックだって結構走る。ボトムがフラットだとかラウンドだとかなんか気にしなくたって、スピードが出るので簡単にプレーニングする。こんな時は、いつもよりグッぐっと前傾して、頭上から崩れる波の下をかいくぐってアドレナリン中毒になりましょう。

 やっぱりサーフカヤックのほうが安定したライディングができる訳だよネ。
 貧乏人よ、愛艇の特性を研究して頑張ろう!!


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