「あっちゃん、私今日は遅くまで起きてるからね!あっちゃんに一番に言ってもらうんだから!」
リディは朝から何度もその言葉を繰り返していた。
いつもなら眠っている時間なのに、今日はアイルザッハやボクと楽しそうに話をしている。
そうして無理矢理眠気を吹き飛ばしていた。
しかしときどき、眠たそうに目を擦る。
「リディ、眠いなら寝た方がいい。明日の朝でもいいだろ?」
「ダメ!すぐがいいの…」
首を縦に振らない彼女に、アイルザッハは困ったような笑みを見せ、頭を撫でる。
そうこうしているうちに、日付はもうすぐ変わろうとしていた。
先程まで喋っていたリディは、アイルザッハに寄り添い静かにじっと時計を見つめる。アイルザッハもそれにならう。
時計の針の音だけが部屋を満たす。針の距離が近付くにつれ、青年を掴む小さな手に力が込められた。
やがて――二つの針は一つに重なり、時刻を告げる鐘が鳴る。
「リディ…」
アイルザッハが視線を隣のリディに移すと、彼女は静かな寝息をたてていた。
彼はふと笑みをもらして。

「誕生日おめでとう…」



水霞さんの誕生日に、日付が変わると共に贈った品です。
コンセプトは「水霞さんをはめよう」(笑)見事かかってくれました。
水霞さんが素敵な絵をお絵かきBBSに描いてくれましたので合わせて載せます。




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