真夜中にリディは目を覚ました。
理由は分からない。ただ、隣りのベッドが空になっていて、廊下へ出ると別の部屋の細く開かれたドアから微かに明かりが漏れていることに気が付いた。
おぼつかない足取りでそこに向かい、中を覗くと、金髪のエルフが本を貪るように読んでいる。
「ルーちゃん…?寝なくていいの?」
重たい瞼を擦りながら聞くと、凛とした声が返ってきた。
「ルグイは寝ている。起きているのは私だけだ」
それから、本から目を放し、リディを見て、
「リディも寝ておけ」
と付け足す。
「うん、分かった…」
言われるまま、彼女をそこに残して寝室に戻り、布団に潜ると、リディは隣りで眠っている金髪のエルフに声をかけた。
「おやすみ、ルーちゃん…」
とりとめのないホラーもどき。
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