寸劇・物理的に正しい ルグイさんへの贈り物の作り方☆シーン1:宿屋にて ハスティ:「うーーーん……どうすりゃいいんだよぉ……」 ・悩んでいるハスティのところにボクが通りかかる ハスティ:「あっ、ボクっ」 ボク:「はい、何ですか?」 ・ボク、立ち止まる ハスティ:「いやさ、明日はルグイの誕生日だろ?」 ボク:「そうですね、リディが今日の夜から色々とご馳走の仕込みをするって張り切ってますよ」 ハスティ:「…………………………………」 ・ハスティ、白目っぽくなって倒れかける ボク:「ハスティさん?」 ハスティ:「あぁ、悪い、意識が遠退きかけた」 ボク:「…………?」 ・そろそろ分かろうよボク ハスティ:「それでさぁ、ルグイにプレゼントしなくちゃいけないんだけどさ」 ボク:「珍しいですね」 ・ボク、何気に失礼 ハスティ:「いや…それが…」 ・スルーしていいのかハスティ ☆シーン2:回想(ハスティの誕生日) ・ハスティのところにリディが駆け込んでくる リディ:「はっちゃーんっ!はっちゃんのお誕生日ケーキ作ったの!はっちゃん専用だから、全部食べてねっ!!」 ・悪気はないんだけどね…リディ… ハスティ:(何だこの未確認生命体Xが天に向かって触手を伸ばしているかのような物体は…) ・ハスティにルグイみたいな感想を言わせてしまった… リディ:「ねっ!食べて〜!」 ・リディ、ハスティにフォークを握らせる ハスティ:(コレ…フォークで食えるのか??) ・多分無理ですね ハスティ:「と、兎に角…いただきます…」 リディ:「………………」 ・意を決して食べ始めるハスティと、期待の眼差しで見つめるリディ ハスティ:「う…うまいよ……!」 ・ハスティ、何とかそう言う。痛みに耐えてよく頑張った!感動した! リディ:「本当っ!?わーいわーい!まだ沢山残ってるよ!食べて食べてっ!」 ハスティ:「あ、あぁ…………」 ――30分後―― ・ハスティ、真っ青な顔でテーブルに突っ伏している ハスティ:「し…死ぬ…」 ・通りかかったルグイがその一言を耳にする ルグイ:「トドメを刺して欲しいなら、一瞬で終わらせてやるぞ」 ・いきなりそれですかルグイさん ハスティ:「それは…やめてくれよ…。何か…解毒剤みたいなの持ってないか…?」 ルグイ:「………そうか、今日がそうだったか」 ハスティ:「………?」 ルグイ:「これを飲め。すぐに治る」 ・ルグイ、液体の入った小瓶を取り出し、半ば強引にハスティの口に流し込む ハスティ:「…………お、なんか楽になってきたぞ」 ・ハスティの顔色が良くなっている ハスティ:「ありがとな、ルグイ」 ルグイ:「礼には及ばない。それが誕生日プレゼントだ」 ハスティ:「えっ!?」 ルグイ:「私の誕生日のときのお返しを楽しみにしているぞ」 ハスティ:「そ、そんなこと言われたって、何あげりゃいいんだよっ」 ルグイ:「安心しろ。物などなくとも、若干成功率の低い魔法の実験台になってくれればそれでいい」 ハスティ:「………………」 ・ハスティ、滝のような汗。結構散々な誕生日な気が… ☆シーン3:宿屋再び ボク:「なるほど、リディのケーキを食べ過ぎて、ルグイさんに下剤をもらったんですね」 ・何処をどう聞いたらそうなるんだボク ハスティ:「…まあ、そういうことでいいよ…」 ボク:「それで、何を贈るか決まったんですか?」 ハスティ:「それがまだなんだ…。お金もないしなぁ…」 ・ボク、笑顔のまま固まる ボク:「分かりました、ちょっと待っていてください」 ・ボク、踵を返して歩きながら、何気に頭の上にいたお供に小声で話しかける ボク:「ごめんねお供、今夜は牛スキヤキじゃなくて豚しゃぶに変更だ」 ・小声でもハスティにはらっしーがいるから聞こえちゃったり ハスティ:「や、お金くれって言ってるんじゃなくて…っ!」 ・ハスティ、必死でボクを呼び止める ハスティ:「何かお金をかけずにあげられるもんはないかと思ってっ」 ボク:「あぁ!そういうことでしたら、いいものがありますよ!以前にルグイさんが、欲しいけど自分で作るのは面倒だって言ってたお人形の作り方、覚えてます!」 ・金が絡まなくなると途端に元気になるなボク ハスティ:「る、ルグイが人形…??ま、いっか、それ教えてくれよ」 ボク:「はい!」 ☆シーン4:鋭意製作中 ハスティ:「本当にこんなもので人形が作れるのか?」 ボク:「えぇ、昔から変わらない伝統の材料と作り方です」 ハスティ:「それで、これからどうすればいいんだ?」 ボク:「ええと、まずその部分から、こっち側を回しながら折り曲げていって…ここを結んで、これが頭です」 ハスティ:「頭…。顔は付けなくていいのか?」 ボク:「シンプルイズベストみたいですよ。そこを均等に分けてぐるぐる巻いていくと腕になります」 ハスティ:「結構…渋い人形だなコレ…」 ボク:「胴体の長さを決めてくださいね」 ハスティ:「お、おぅ、このくらいか?」 ボク:「あ、髪の毛!これ忘れちゃいけませんよ!」 ハスティ:「そ、そうなのか…!?」 ボク:「心をこめた人形には必須だって聞いたことがあります!リディの持ってるアイル兄さんのお人形にも、アイル兄さんの髪の毛が入っているらしいですよ!」 ・あっちゃん人形のこのネタは公にしてよかったのか…? ハスティ:「そ、そうなんだ…。兎に角入れよう…」 ・そろそろ完全にオチが見えてきた感じですね ボク:「後は足をぎゅぎゅっと作って、余った部分を切り落とせば完成です!」 ハスティ:「できたーーーっ!……って、これ、なんか気味悪くないか?」 ボク:「そうですか?」 ハスティ:「まあ…いいか。取り敢えずあげるもんができたわけだし。…ボクが持ってるそれは?」 ボク:「あぁ、これはオマケで、そのお人形を使うときに必要な道具一式です。一緒にルグイさんに渡してください」 ・ボク、笑顔で箱の中から白いハチマキやロウソク、御札、木槌、五寸釘を取り出してみせる ハスティ:(…これをどういう風に人形と使うんだ…??) ☆シーン5:翌日、ルグイの部屋 ハスティ:「ルグイ〜、約束通り誕生日プレゼント(とはあんまり認めたくないけど)のお返しを用意してきたぞ〜」 ルグイ:「………………」 ・ルグイ、無言で全く動かない ハスティ:「………?」 ・ルグイ、世界の終わりのような声で言う ルグイ:「………………………折角、魔道式の用意をしておいたのに、無駄になってしまうとは…」 ・っていうかルグイさん、よく約束覚えてましたね ハスティ:「あのなぁ……」 ルグイ:「まあいい。あとでラッセンを呼んでこよう。で、中身は何だ?」 ・ルグイさん色々と遠慮がないです ハスティ:「あ、ああ、これだけど…」 ・ハスティが包み(ラッピング担当=ボク)を渡し、ルグイがごそごそ開ける ルグイ:「これは…………………………!」 ・三点リーダー打ち込むの大変なんで、回りくどい驚き方はしないでくださいルグイさん ハスティ:「ボクに教わって作ったやつなんだけど…」 ルグイ:「うむ、これはいいものだ」 ハスティ:「そうかっ?」 ルグイ:「ああ。東方に伝わる、呪いに使う道具の一つだ」 ハスティ:「呪い………っ!?」 ルグイ:「そうだ。人形に呪詛をかけたい対象の毛髪を入れ、五寸釘で打ち付けるというポピュラーな方法に用いる」 ハスティ:「って、髪の毛入れちまったしっ!」 ルグイ:「ちょうど呪術の研究をしようかと思っていたところだ。今夜早速試してみるとしよう」 ・ハスティが色んな意味で明日の朝日を拝めるか否かは、皆さんのご想像にお任せします あとがきしてみたり。 っていうかこの話、なんちゃってハスティがハーレムなの、気付きました!?(一言目にそれかよ/笑) いっそのことマリーも出しちゃえば良かったかなぁ。いや時間的に不可能だったけど。 はい、去年書こうと思ったまま気が付けばルグイの誕生日を過ぎていたという撲殺的な理由で載せられなかったネタを、今年もかなり切羽詰った状態で書きました(書き始めが12月24日) 元々会話だけで進めるつもりの話だったのですが、あまりに辛かったため台本形式にしてみましたが、結構自分で突っ込みいれてますね(殴) そして、アイルがいない分、ハスティが全ての不幸を背負っちゃってますね(更に殴) ごめんよ…扱いやすいんだハスティは…。 必要に迫られたんで、わら人形の作り方でネット検索かけたら、想像以上にヤバそうなところが引っかかってきました。 因みに、何処がどう物理的に正しいのかは訊かないでください。 誕生日ネタはなかなか書きにくいです。そもそもネタが思い浮かばないか、ネタ出し尽くしちゃって書けないか(笑/殴) 最近長いものばっかり書いていたので、かえって短いものだとこれでいいのか悩んだり。取り敢えず、今抱えている大河小説(笑)を何とかしたいです…。 |