樹林
ほのぼのと
明けゆくままに
樹林は奥の方より
蒼さがましてくる。
濃い陰影のなかに
気負いも気取りも無い。
ただ
目の前の自然に
身を浸す
大きく呼吸する私がいる。
光が心地よく
流れる光刻
犬が西向きゃ
尾は東
年百年中おてんとさまは
東から出りゃ西にしずむ。
あきあきしながらも
銭が無いだけで
毎日が平和
俺の上にも陽は昇る。
せっかく貧乏しているのだから
貧乏を楽しんでみょうじゃかいか。
底のぬけたポケットを押さえて
昨日と同じ景色のなかで
苦しみの時を食らう。
過ぎ去れば
そのことをしみじみと
懐かしんで
生きていける動物なのだ。