航空券をとれたら、つぎは宿。 いや、その前にどこに行くかで大分迷った。 きっかり1週
間の休暇を取った(日程決めた時点では、まだ休暇は確定していなかったので、正確に言う
と、「取るつもりだった」か。)ので、シドニーだけではもったいない。 せっかく行くからには、こ
ども達にはオーストラリアらしい休暇を楽しませてやりたい。

オーストラリアらしい休暇といえば、やはり青空の下、広い広い大地で体を動かして遊ぶこ
と。 ということで、都会のホテルではなく、自然いっぱいの郊外のキャンプ場。 しかし、子連
れの海外旅行にテントと寝袋を持っていくほどハードな旅行家ではないので、キャラバンパー
クのキャビンがいいなと考える。
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日本の夏休みなので、南半球のオーストラリアは冬。 シドニー辺りは真冬でもそんなに寒く
はならない(お日さまがでれば、最高気温15度、最低気温5度というのが典型的な真冬の1
日)とはいえ、少しでも暖かいところをめざそうとレンタカーでシドニーから北に向かうことにす
る。
ニューサウスウェールズ州(カタカナで書くと長くなるので、以降はNSW州)の海岸はシドニ
ーを中心にしておおまかにノースコーストとサウスコーストに分類されている。 ノースコースト
のなかでもその南部、シドニーの北隣のゴスフォードからレイクマックォーリーの南端あたりま
での地域をセントラルコーストと称している。 だいたいこのあたりはシドニーから100キロ圏
内でシドニー市民の週末のホリデースポットであるとともに、遠距離通勤でシドニーに通って
いる人々のホームタウンでもある。
セントラルコーストからもうちょっと先のポートスティーブンスまでの海岸沿いの町にメインの
宿泊地を決めようとしてまた迷う。 旅の計画を立てながら、地図の上で目にするひとつひと
つの地名にとても懐かしさを覚える。 このあたりは、おじさんとさのうがシドニーに住んでい
た10数年前、土曜の朝にテントと寝袋と釣り道具を車に積みこんで何十回と通った場所だ。

シドニーから北へ100kmあまりのレイク・マックォーリーのキャラバンパークをベースキャン
プにすることにした。 ここは文字通り、湖に面した町である。 マックォーリーというのはオー
ストラリアが英国の植民地としてその歴史をスタートした初期の頃の総督の名前で、いろいろ
なところにこの人の名前を冠した地名がある。 レイク・マックォーリーもそのひとつ。 世界地
図帳なんかの縮尺だとわからないが、シドニーから北に向かってニューカッスルにいたる二
百kmほどの海岸線はフチだけ虫に食われた葉っぱのように陸地が綿々とつらなる汽水湖に
穴をあけられている。 マックォーリー湖はその中で最大のもの。


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