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結核の化学予防
結核.Vol.79,No.12:747-748. 2004
1.薬剤
2.対象
HIV感染者 および その他の著しい免疫抑制状態の者
●ツベルクリン反応の結果にかかわらず胸部X線上結核感染の証拠となる所見のある者(胸膜癒着像や石灰化のみの者も含む)
●ツベルクリン反応陽性で感染性結核患者との接触があり結核感染を受けた可能性が大きい者
●ツベルクリン反応陰性でも最近感染性結核患者と濃厚に接触した者
免疫抑制作用のある薬剤を使用している者(具体例は註1のとおり)
●ツベルクリン反応陽性の者
●胸部X線上結核感染の証拠となる所見のある者(胸膜癒着像や石灰化のみの者も含む)
●その他結核感染を受けた可能性が大きい者(例えば年齢が60歳以上の者など)で,医師が必要と判断した者。
これらの薬剤による治療は,化学予防が終了した後に導入することが望ましいが,対象疾患の状態によっては化学予防と平行して導入することもやむを得ない。ま た問題とする薬剤によって適応は弾力的に考えるべきである。
結核の発病リスクは高いが著しい免疫抑制状態ではない者(具体例は註2のとおり)
●ツベルクリン反応が強い陽性で胸部X線上結核感染の証拠となる所見のある者(胸膜癒着像や石灰化のみの者を除く)
註1:副腎皮質ステロイド薬については,1日に10mg以上のプレドニゾロンと同等量の投与を1カ
月以上予定している場合,同時あるいは可及的早期にイソニアジドの投与を開始する。TNFα阻害剤についてはイソニアジド3週間投与の後開始を考慮する。
その他としてはシクロスポリン,タクロリムス(FK-506),メトトレキサ−ト,メルカプトプリン,アザチオプリン,ミゾリピン,抗リンパ球抗体,
OKT3など。
註2:糖尿病,塵肺,白血病,ホジキン病,頭頸部癌,重症の胃疾患(透析中の患者を含む),低栄養(標準体重より10%以上の低体重),胃切除後,空腸回腸バイパス