血液培養の施行法 引用文献:日赤時報(平成19年8月10日号 pp6-9)
0. 原則
@抗菌薬開始・変更前に採取する
悪寒戦慄や熱がない時でもよい
抗生剤が一度でも入ると、偽陰性率が著しく高くなる
A無菌操作を徹底
B必要量の上限(1セットあたり20ml)を採取する
1. 採取回数
2セット以上とる
1セットとは好気ボトル(グリーン)と嫌気ボトル(オレンジ)各1本のこと。2セットでは計4本となる。
2. 採取部位
無菌操作が可能ならどこでもよい
動脈・静脈に検出率の差はない。時間をずらす必要もない。ライン類からは行わない。
3. 採取量
成人では1セット20ml (1本あたり10ml)
(最低10ml)
4. 採取手順
@培養ボトルのゴム栓を70%アルコール綿で消毒 (アルコール綿やイソジン綿を載せたままにしない)*1
A採取部位を、70%アルコール綿で消毒、乾燥
B続いてポピドンヨード綿で消毒し、乾燥するまで2分間待つ *2
B20ml採血。針先を汚染しないように注意。
C注射針を換えずに*3、まず嫌気ボトルに10ml、続いて好気ボトルに10ml注入する *4
*1: ヨードチンキが最もすぐれているとされる。
*2: ヨードチンキが最もすぐれているとされる。クロルヘキシジン・アルコール(マスキン、ヒビテン )とポピドンヨード(イソジン、ポピラール)の比較では前者が勝るというスタディあり(コンタミ率1.4% vs 3.3%、OR 0.4、95%CI,0.21-0.75)( Ann Intern Med 1999 Dec 7;131(11):834-7.)。
*3: 現在までに針を換えることがコンタミのリスクを下げるというエビデンスはなく、誤穿刺による感染のリスクが高まるとされている。
*4: 好気ボトルに先に入れることを勧める者もある。好気ボトルがより重要であるというのがその理由。
5. 注意点
1回に40ml採取して4本のボトルに分けてはいけない。2カ所を穿刺する
已むを得ず同じ場所から採取する場合は、20ml採取後再度消毒の操作を行ってから2セット目の採血を行う
安易に「発熱時血培採取」という指示を出すべきではない(無菌操作が不十分になりやすい)
※ 詳細は引用文献を参照下さい