クオンティフェロン


概要
:血液検査による新しい結核診断法である

原理:結核菌に特異的な蛋白抗原(ESAT-61)(1995年に発見),CFP-102)(同1998年) )を全血に添加して,血液中のエフェクターTリンパ球(感作白血球)を刺激し,その結果放出されるインターフェロンγ(以下IFN-γ)を定量する。IFN-γの定量は,サンドイッチ免疫酵素法(ELISA)で行う。

検出菌種結核菌群に含まれるすべてのMycobacterium tuberculosis株,病原性M. bovis株およびM. africanum、およびM. kansasiiM. marinumM. szulgaiM. flavescensM. gastriおよびハンセン病の原因菌であるM. leprae に反応しうる。一方M. bovis BCGワクチン亜株、M. aviumM. intracellulareには反応しない

表 測定結果の判定
(IFNE−IFNN)あるいは(IFNC−IFNN 判定 解釈
0.35 IU/mL以上 陽性 結核感染を疑う
0.1 IU/mL以上〜0.35IU/ml未満 判定保留 感染リスクの度合いを考慮し,総合的
に判定する
0.1 IU/mL未満 陰性 結核感染していない*

感度と特異度

菌陽性未治療結核患者からみたQFTの感度は80%〜90%程度
結核患者への接触者での検討からは、QFT陽性は潜在結核感染リスクを反映すると考えられる
QFTの特異度は極めて高い(100%に近い) と考えられている

実施の実際

接触者検診:ツ反に替わって行うべき
感染曝露後QFTが陽転するまでの期間は未だ不明であるが、ツ反の研究をもとに暴露から8週間後に行うのが妥当と思われる

結核発病リスク者に対する化学予防の適応の決定:糖尿病患者,副腎皮質ホルモン剤やTNFα阻害剤使用患者などの化学予防の適応決定。ただし結核感染から長期経過している場合は陰性化することが考えられ、QTF陰性をもって化学予防の適応から除外するべきではない。

結核の補助診断:細菌学的な確証はないが,胸部X線所見や臓器の所見から結核性の疾患が考えられるとき,QFT陽性であれば結核感染が支持される。

5歳以下の者には適応されない

          参考サイト:日本結核病学会http://www.kekkaku.gr.jp/ga/ga-35.html