1.クラミジア・シッタシ抗体について

クラミジア・シッタシ抗体(CF) はクラミジア属特異性抗原を使用するためオウム病の確定診断とはならない。

■micro-IF法が標準法とされている。まだ商用化されていない。

測定依頼先:〒162−8640
        東京都新宿区戸山1−23−1
                  国立感染症研究所 ウイルス第1部第5室
                                          岸本寿男  先生

                tel     :03−5285−1111  

   ★ペア血清 各1ml以上を凍結にて送付すること

■MFA法

シオノギバイオメディカルラボラトリーズで測定可能(クラミジア・シッタシ蛍光抗体法)
1検体あたり、5250円


■オウム病は4類感染症として報告が義務づけられている。

2.クラミジア・ニューモニエ抗体について

クラミジア・ニューモニエ抗体はELISA法による特異抗体測定キット(ヒタザイムRC.ニューモニエ)が商品化され、保険適応 下で利用されている。

肺炎クラミジア(C.pneumoniae)診断基準案(岸本らによる)*

抗体 ヒタザイムRC.ニューモニエ
(日立化成)
MicroIF法 MFA法


シングル血清 IgM ID≧1.0(小児)、ID≧1.6(成人) ≧16倍 ≧8倍
ペア血清 IgG ID 1.35以上の上昇 2管以上の上昇 どちらか一方が2管以上の上昇
IgA ID 1.00以上の上昇


シングル血清 IgG ID≧3.00 ≧512倍 ≧1024倍
かつ32倍
IgA ID≧3.00  
IgM 1.10≦ID≦1.60(成人)    
* 岸本寿男ら 日本内科学雑誌 2005:94(11);2267-2274

3.4類感染症について

(5)オウム病

[定 義]
 クラミジアChlamydia psittaci を病原体とし、オウムなどの愛玩用のトリからヒトに感染し、肺炎などの気道感染症を 起こす疾患である。
[臨床的特徴]
 1〜2週間の潜伏期の後に、突然の発熱で発病する。軽い場合はかぜ程度の症状であるが、老人などでは重症になることが多い。初期症状として悪寒を伴う高 熱、頭痛、全身倦怠感、食欲不振、筋肉痛、関節痛などがみられる。呼吸器症状として咳、粘液性痰などがみられる。胸部レントゲンで広範な肺病変はあるが理 学的所見は比較的軽度である。重症になると呼吸困難、意識障害、DICなどがみられる。発症前にトリとの接触があったかどうかが報告のための参考になる。
[報告のための基準]
 ○ 診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下のいずれかの方法によって病原体診断や血清学的診断がなされたもの。

  ・病原体の検出
    例、痰、血液、剖検例では諸臓器などからの病原体の分離など
  ・病原体の遺伝子の検出
    例、PCR法、PCR−RFLP法など
  ・病原体に対する抗体の検出
    例、間接蛍光抗体(IF)法で抗体価が4倍以上(精製クラミジア粒子あるいは感染細胞を用いた場合は種の同定ができる)など