マリアはグリフォンの事務所でビデオ会員から寄せられた要望に目を通していた。グリフ
ォンは表向きは単なるショーパブだが裏では店にやってきた女性客に催眠術をかけてAV
に出演させ、そのビデオを会員に売りさばくという行為を行っていた。
ビデオに出演している女性達が普段は決して痴態を他人に見せることはない本当の素人で
あることがグリフォンのビデオの最大の売りである。
彼女達の本来の職業はOL、高校の音楽教師、看護婦、弁護士、さらには専門情報誌のグ
ラビアをしょっちゅう飾っている人気声優といったところまであり、グリフォンとしては
さまざまな会員の好みに応えられる女の子達を多彩に取り揃えていた。
また客の要望があれば、すぐにお望みのシチュエーションで一本撮ってしまうというフッ
トワークの軽さも会員には好評であった。
ふいにマリアの手が止まる。そこに書かれた要望は、白鳥女学院の制服を着せてセックス
を行うというものだった。これまでセーラー服やブレザーの制服を着せてエッチするとい
う要望はあり実際そのシチュエーションで何本か撮ってはいるのだが、ここまで具体的な
学校名を指定してきたのは初めてだった。
白鳥女学院はミッション系の全寮制女子高で大きな襟のワンピースとベレー帽の組み合わ
せの制服が可愛らしいという定評がある。この有名お嬢様校がマリアの出身校だった。
時は13年前にさかのぼる。
「まーちゃん、今日テレビ見に行くからね。」
そう言って真里亜に声をかけてきたのは、同じクラスの清水琴美である。入学と同時に知
り合った真里亜と琴美は親友といっていい間柄となっていた。
「うんいいよ。何時から?」
いつもの事なので真里亜は驚きもせず、琴美の申し出を受け入れる。
白鳥女学院は個人の自主性を重んじる校風で、全寮制ではあったが個人の部屋にテレビの
持ち込みを許可していた。だが琴美は両親がテレビの持ち込みを許してくれず、仕方がな
いので見たい番組があった時には、仲の良い真里亜の部屋に押しかけて見せてもらうとい
うことになっていた。
夜になり約束通り琴美は真里亜の部屋にやって来た。琴美は先頃デビューした少年隊のヒ
ガシとかいう男の子がお気に入りらしく彼の出演番組をマメにチェックしていた。今日も
あるバラエティに少年隊が出るということでテレビを見せてもらいにきたのだが、いつも
のように真里亜とおしゃべりをするというのも楽しみの半分くらいある。
番組が始まり、二人は他愛のない話をしながらだらだらと見ていた。番組自体は大したこ
とないバラエティだったのだが、その中の1コーナーが真里亜の興味を惹きつけた。その
コーナーでは、いかにも胡散臭い風貌の中年オヤジの催眠術師が名前も聞いた事のない女
性タレントに催眠術をかけていた。
実は真里亜は以前から催眠術に強い興味を持っていた。女性には被支配願望が少なからず
あるといわれているが、もっぱら真里亜は催眠術をかけて人を支配するという行為に対し
て興奮をおぼえていた。当然その手のテレビ番組があればかかさず見ていたし、また本屋
や図書館で専門技術書など催眠関係の出版物を読みあさり、知識だけは相当な量を身に付
けていた。ただ実際に他人に催眠術をかけた事はなかった。
番組が終わると琴美がなにげなく先程の催眠術についての事を口にした。
「でも、催眠術って本当にああなっちゃうのかな。」
「さあ、よくわかんない。琴美は信じているの?催眠術。」
「…うん、でもテレビ見てるとあそこまでやるかなと思うけど。」
「ねえ一度やってみない?そうすれば催眠術がどんなものか判ると思うけど。」
真里亜は他人に一度催眠術をかけてみたいと常々思っていたので、千載一遇のチャンスと
ばかりに、恐る恐る話を持ちかける。
「えっ、まーちゃん出来るの?」
「テレビのまんま真似するだけよ。」
真里亜は熱心に琴美を説得し、とうとう被術者になることを承諾させた。
「それじゃ始めるね。」
「うん。」
琴美は真里亜のベッドに足を伸ばして座り、大きなクッションに背中をもたれかけた姿勢
をとっている。
「目をゆっくり閉じて。大きく深呼吸をしましょう。はい、体の力を抜いて、私の声だけ
に耳を傾けるのよ。」
琴美は真里亜の言葉に素直に従っている。
「そうしたら、頭の中に下りの階段を思い浮かべて。これから数を数えるからそれに合わ
せて、階段を降りていくのよ。一段降りるたびに呼吸が落ち着いて、うっとりとしたとて
もいい気分になれるわ。20…、19…、18…」
真里亜も初めて催眠術をかけるので手探り状態でやっていた。入門書などから得た知識の
中から慎重に言葉を選んで、琴美がスムーズに催眠状態になるように誘導している。
「3…、2…、1…、0…。ほら、いい気持ちでしょう。もうあなたは自分が誰なのか、
今どこにいて、何をしているのか全てわからなくなる。そんなことどうでもよくなって、
ただ今の心地良い気分に身をまかせてしまうのよ。」
すっかり全身の力が抜けてしまった琴美は目を閉じ静かに呼吸を行っている。
(本当にかかったのかしら?)
いまいち自信がない真里亜はこのあと『気持ち良くなる』『リラックスする』など考えつ
くかぎりの言葉を並べたて琴美の催眠がさらに深化するように誘導してゆく。
ベッドで目を閉じ気持ち良さそうにしている琴美を見て、真里亜はもう十分だろうと思い
目を開けさせてみることにした。
「それではゆっくりと目を開けてください。でも催眠術に深くかかったままで、けっして
解ける事はありません。さあ、目を開いて…。」
琴美はゆっくりと目を開けた。焦点の定まらない目でぼぅーと前を見つめている。
「あなたのお名前は?」
「……。」
「いま、あなたはどこにいるのかしら?」
「……。」
「わたしの声はよく聞こえてますか?」
「は…い……。」
すでに琴美は深い催眠状態になっており、精神的に無防備な状態になっていた。
(わぁ本当に琴美が催眠術にかかっちゃった。すごい、すごい!)
真里亜は心の中で大はしゃぎしていた。
このあとの琴美は、さながら真里亜の操り人形のようだった。ラジオ体操をやるようにと
言えばキビキビと体を動かしたし、歌うようにと命じれば筆箱をマイク代わりにして熱唱
した。もう真里亜は楽しくって仕方がなかった。
真里亜の命じる通りに動く琴美を見ていたら、ふと疑問が浮かぶ。
(なんでも私の言いなりなのかな。本当にどんな事でも…。)
真里亜は催眠術でどこまでやらせることが出来るのか試したくなり、琴美を再びベッドに
座らせて単刀直入な暗示を与えた。
「そ、それじゃこれからオナニーを始めましょう。」
真里亜は心臓の音が聞こえてきそうなくらいドキドキしている。もしも普段ならけっして
人前では行わない恥ずかしい行為をやらせる事が出来れば、もうなんだって自由自在であ
る。真里亜は固唾をのんで琴美がどうするのかを見守った。しかし真里亜の期待に反して
琴美はまったく動かなかった。
「琴美はオナニーをするのよ、さあ。」
再度暗示を与えられても、一向に琴美はオナニーを始める気配はない。
(もしかしたらこの子、オナニーという言葉の意味を知らないんじゃないかしら?)
真里亜はそう考えた。琴美のことは真里亜が一番よく知っている。琴美は男の子と連れだ
って出かけた事も無いという純真が服を着て歩いているような少女である。自慰をしたこ
とが無いというのは十分に考えられることだった。琴美が全然反応しないので、真里亜は
しかたなく具体的な指示を与える事にした。
「あなたの大事な所を指で触ってごらんなさい。そして左手は胸を揉むのよ。」
琴美はおずおずを右手を股間に持って行き、パンティの上からクリトリスを触わり始めた。
左手は右の乳首をつまむようにして刺激を続ける。琴美は真里亜に言われた事を忠実に行
っていた。
「ほらもっと動かして。だんだん気持ち良くなってくるからね。」
頬が紅潮し、息が激しくなりだした琴美は少しずつ声を出し始める。
「どう、これまで味わった事のない気持ち良さでしょう。」
「は…い…。」
初めて体験するオナニーの快感の虜となった琴美はさらに指を激しく動かし始めていた。
すでに愛液が溢れ出しパンティを濡らし始めている。
「パンティの上からだと満足できなくなってきたでしょ。いいのよ、パンティの中に手を
入れて思いっきりいじりなさい。」
真里亜に促され琴美はパンティの中に指を進める。
「あん。」
「さあ、もっともっと激しく動かすのよ。」
命じられるままに琴美のパンティの中の動きが激しさを増す。
「はぁん。」
「気持ちよかったら、大きな声で『気持ちいい』と言いなさい。」
「ああっ、気持ちいいっ!」
琴美は叫び声を上げた。そして激しく股間を愛撫していた琴美の指の動きがゆっくりとな
ってゆく。どうやら頂点に達したようだ。ぐったりとして大きく呼吸をしている琴美を見
て真里亜は十分に満足していた。
「そろそろ終わりにしましょうか。琴美には悪い事しちゃったわね。」
真里亜は琴美の乱れていた衣服を直したあと耳元でささやく。
「今日この部屋であった事はすべて忘れましょう。目が覚めるとあなたがここでした事は
完全に忘れてしまいます。それでは今から数を10数えるからね。数え終わるとぐっすり
と眠った後の朝のように、さわやかに目を覚ます事ができるわ。10…、9…」
「2…、1…、0…、はい。」
「琴美、目を覚まして。」
琴美はパッチリと目を開け大きく伸びをした。
「うぅん。あれっ、私どうしちゃったのかな。」
「私がテレビの真似して催眠術をかけたら寝ちゃったみたいよ。」
「そうなの?全然覚えていないけど…。なんかとっても気持ち良かった感じはするの。」
「確かに気持ち良さそうに寝ていたけど。」
「あっ、もう10時回ってる。私、部屋に戻るね。」
「うん、それじゃまたあした。」
「バイバイまーちゃん。」
真里亜は琴美が自分の部屋に戻っていった後も興奮が収まらなかった。
(すごい。琴美が催眠術にかかって私の言いなりになった。催眠術って本当にかける事
が出来るんだ。)
それ以降、真里亜は琴美を催眠状態してエッチな行為をさせることはなかった。真里亜
にとって琴美はかけがえのない大切な友人であり、純粋で心の優しい琴美をオモチャに
するのは真里亜は気が引けた。
ただし二人目の真里亜の操り人形になった岩崎静香には容赦なかった。静香は美人で頭
のよい真里亜がどうにも目障りなのか入学以来何かにつけ突っかかってきた。真里亜も
最初の内は適当に受け流していたが、さすがに2年近くも続くといいかげん頭にきてい
たところだった。
その日は、寮の規則改正の件で真里亜と静香は二人だけで寮のロビーで話をしていた。
度々あくびをする静香に真里亜が声をかける。
「お疲れのようね、岩崎さん。」
「うん、最近ちょっと夜更かしを続けているから。」
定期テストの成績でなんとしても真里亜より上にいきたい静香は、毎日遅くまで勉強して
いたのだが、これまで真里亜より上位になった事がなかった。
「いい息抜きの方法、教えてあげましょうか。」
静香は真里亜がどんな気分転換の仕方をしているのか興味が湧いたので、教えてもらうこ
とにした。
「それじゃ両手を胸の前で組んで、肩の力を抜いて。そうそう、目を閉じてゆっくり深呼
吸をするのよ。私が数を数えていくと、それに合わせてあなたはどんどんリラックスして
いくわ。20…、19…」
息抜きをしていると思っている静香は、まったく気付かないうちに深い催眠状態の淵へゆ
っくりと沈んでいった。
「今あなたは催眠術にかかっているのよ。とても気持ちいいでしょう。」
静香はコクリと小さくうなづく。
「私が指示するまで、けっして催眠術が解けることはないわ。あなたも今のまま催眠術を
かけられている方がいいでしょう。」
「は…い…。」
「じゃあもっともっと深い催眠に入っていきましょう。」
真里亜はさらに催眠を深化させる暗示を与え続け、静香を完全に自分の支配化に置くよう
にしていった。
「私の命じる事はなんでもする素直ないい子になることができたわね。さあ目を開ける事
ができるわ。」
静香はゆっくりと目を開けた。トロンとした目つきが深い催眠状態である事を示している。
「それじゃあなたの部屋に行きましょうか。そこでゆっくりとお話しましょう。」
静香はゆっくりと椅子から立ち上がり自分の部屋に向かった。真里亜も静香の後をついて
行く。4階奥の部屋に着き、静香にドアを開けさせると部屋に入り内側から鍵をかけた。
真里亜は勉強机の椅子を引き出して腰を掛け、催眠状態で立ちつくす静香と向き合った。
「3つ数えるとあなたは目を覚まします。でも目が覚めてもあなたは自分の意志で体を動
かすことはできないわ。あなたの体のコントロールは全て私が握っているのよ、わかった
わね。それじゃ数えるわよ、3、2、1、0。」
真里亜は数え終わると同時に指を鳴らした。
「どう、目が覚めたかしら。」
「あ、あれっ。」
意識が戻った静香はまばたきをしてキョロキョロとあたりを見まわしている。
「なぜ越川さんが私の部屋に…。」
静香はなぜ真里亜が自分の勉強机の椅子に座ってこっちを見ているのかが理解できない。
「あなたに催眠術をかけたの。」
「えっ。」
「意識は戻っているだろうけど、あなたは今も深い催眠状態にあるわ。あなたの心と体は
私の思うままなのよ。」
静香は体を動かそうとしたが、自分の体が石のように固まっているようで直立したまま、
どうしても動く事が出来なかった。
「越川さん、なんでこんな事を…。」
「真里亜でいいわ。どうせ私と面と向かっている時以外は名前の呼び捨てなんでしょう。
今からちょっと私と遊んでもらおうかしら。これまでの嫌がらせの分、まとめて返してあ
げるわ。」
「あなた何を言ってるの…。」
「とりあえず、服を全部脱いで裸になりなさい。」
「なんで裸にならなきゃいけないの!」
「いいから服を脱ぎなさい。」
真里亜がピシャリと言うと、静香の両手が上着のボタンを外し始めた。
「ああっ、ど、どうして。」
静香の意志に反して体はどんどん服を脱いでゆく。
「さっき言ったでしょう。あなたは私の命じる通りに動くのよ。」
「じゃベッドの上に乗って。クッションにもたれてこちらを向いて。そうそう膝を立てて
大きく足を開くの、そして指でおま○こをおもいきり広げなさい。」
静香は真里亜の言葉にまったく逆らう事が出来ず、命じられるままに足をM字型にして自
分自身で秘部を押し広げるポーズをとらされた。あまりの屈辱的な事に静香はポロポロと
涙を流し始めた。
「あはは、いい格好じゃない静香。」
真里亜の勝ち誇った笑い声が静香の惨めな心に突き刺さる。
「そうしたら、今からオナニーをやってもらいましょうか。」
「いやっ、そんなこと出来るわけ無いじゃない。」
「いつも一人でこっそりやっていることを私に見せてくれたらいいだけよ。」
「私、オナニーなんてしてない。」
静香は頭を左右に振って涙声で訴えた。
「さあ、それはどうかしらね。」
(オナニー経験があるかどうかはすぐに判るわ。)
そう考えながら真里亜は、べそをかいている静香に向かって暗示を与え始める。
「あなたはこれからオナニーを始めるの。抵抗しても無駄よ。ほら指がどんどん動いてく
るでしょう。気持ち良くなったら思いきり声を出していいのよ。さああなたのとっても恥
ずかしい姿を私の前にさらしなさい。」
静香の指がゆっくりとクリトリスを愛撫し始める。
「ああっ、いやっ。」
静香は真里亜の言いなりには絶対ならないという意志は持ち続けていたが、真里亜にかけ
られた催眠術は強力で本人の意志に反して体は激しくオナニーを始めている。
「あらもう濡れてきたじゃない。本当にオナニーしたことが無かったのかしら。」
「見ないで。お願い。」
真里亜の言いなりになってオナニーをさせられているというだけでも十分屈辱的な事だが
静香は自分の指のクリトリスへの激しい愛撫によってだんだん感じはじめていた。決して
声を出すまいと我慢しながら自由にならない自分の体を静香は呪った。
そんな静香を見透かすように真里亜はさらなる暗示を与える。
「気分が盛り上がってきたわね。さあ自然に声が出てくるでしょう。」
真里亜にそう言われると静香の口から声が漏れ始める。
「ほら、もっともっと力一杯オナニーをしなさい。さあ。」
静香の指の動きがさらに激しさを増す。
「『静香のおま○こ気持ちいいです。』って言ってごらんなさい。」
「静香のおま○こ気持ちいいですっ!」
(ああっ、こんなこと言いたくないのにっ。)
静香は自分の意志に反して口をついて出る卑猥な言葉に気が狂いそうだった。
「まぁなんてエッチな子なの。もうイッちゃうまでその言葉を言い続けなさい。」
「静香のおま○こ気持ちいいです!」
「静香のおま○こ気持ちいいです!」
「ああっ静香のおま○こ気持ちいいですー!」
その卑猥な言葉を叫びながら静香は頂点に達した。指の動きがゆっくりと止まり芯に疼き
が残る体を脱力させ、嗚咽を上げている。
「さあ、もっといろいろな事をして遊びましょうね。とってもエッチな静香ちゃん。」
真里亜の妙に優しい声を聞いて、静香は目の前が真っ暗になった。
真里亜は部屋の隅にバトンが置いてあるのを見つけた。手に取ってクルクルと回していると
あることを思いつき、静香に向かってこう言った。
「あなたチアリーディング部だったわね。それじゃこのバトンをあなたのおま○こに突っ
込みなさい。」
「ひっ。」
「あなた処女でしょ?初めての相手が青春を賭けたバトンで良かったじゃない。」
真里亜はバトンをしっかりと静香に握り締めさせた。
「いっ、いやぁ。」
「はい、思い切って奥まで入れるのよ。」
「ううっ。」
静香はバトンを握った手をブルブル震わせて必死に抵抗している。
真里亜はしばらく見ていたが、バトンを使ってオナニーをさせるのは無理と思い静香から
バトンを取り上げた。
「本当に強情なんだから。もういいわ、バトンでの遊びはやめにしましょう。」
「そのかわり今度はここでおしっこをしてもらいましょうか。それならできるでしょう。」
「そ、そんなこと…。」
「すぐにおしっこがしたくなるわ。あなたはベッドから体を動かす事は出来ないから、
ここでおもらしするしかないのよ。」
「おもらしなんて嫌よっ。」
「ほらもう我慢出来なくなってきたでしょう。どんどん、どんどんおしっこがしたくなる。
さあ、おもいっきりおもらししちゃいましょうね。」
真里亜の言葉に呼応して、静香の下腹部に強烈な尿意が襲ってきた。
「うぅううっー!」
暗示を与えてから5分が過ぎた。真里亜は平然として静香の様子を眺めていた。M字型に
足を大きく広げた格好でベッドから動く事ができない静香の体が小刻みに震えている。静
香の尿意は限界を越えつつあったが残っているプライドをかき集め必死で我慢していた。
「静香は我慢強いわね。」
真里亜は感心していたが、次の手を打つことにした。
「それじゃきっかけを与えてあげる。私があなたの肩をたたくとおしっこをすることがで
きるわ。」
真里亜の言葉に静香の顔が青ざめる。
「だめっ。」
「どうしたの、そんなにおびえて。」
真里亜は冷ややかな笑顔を浮かべ、椅子から立ち上がり静香に近づく。
「いやっ、来ないで。」
「生理現象を我慢するのは体に良くないわよ。」
我慢の限界がきていて、なにかのきっかけでもらしてしまいそうなのが静香自身もわかっ
ていた。
「やめて、お願いだから私に触らないで。」
「さあ楽になりましょう。」
真里亜はポンと静香の肩をたたいた。
「ああっ。」
小さな叫び声と同時に静香の股間から黄金の飛沫がベッドの上に飛び散った。一度始まっ
た放尿を途中で止めるのは不可能である。静香はどうすることも出来ずに膀胱にため込ん
だものを出し切るしかなかった。
「うぅ、殺してやる。」
恥ずかしさと悔しさで目に一杯の涙をためながら静香は言葉を絞り出す。
「おぉ怖い。でも私に反抗しようなんて感情はもう無くなるわ。あなたは私の命じる事に
喜んで従いたくなるの。」
「何をバカな…。」
「催眠術は意識や記憶も操作できるのよ。あなたを私の奴隷にしてあげる。今度、目が覚
めたら私はあなたにとって大切なご主人様になっているわ。」
「そんな…。」
静香の顔に絶望の色が浮かび上がる。
「さて、今度はなにかに変身してもらおうかしら。何になりたい?犬、それとも豚、発情
したメス猿なんかも面白そうねぇ。」
「お願い、もう許して。」
これまでのことから静香は真里亜に暗示を与えられれば、自分は犬にでも豚にでもなって
しまうというのは容易に想像できた。そんなことになったらもう生きていけないとまで思
っていた。
「お願いしますから動物なんかに変えないで。」
静香は必死に懇願する。
「だめよ。入学以来2年近くもネチネチと嫌がらせしてきたんだから、これくらいは当然
よ。まだ全然足りないくらいだわ。」
「これまでのことは謝るから!」
「ごちゃごちゃうるさいわねぇ。人間の言葉をしゃべれない犬になってしまいなさい。」
「それだけは勘弁して…。」
「静香、あなたはこれから犬になるの。フフ、犬になるととっても楽しいわよ。」
真里亜は静香の頬に手をあて、優しい声で暗示を与え始める。
「ああ、やめて…。」
恐怖と羞恥で張り裂けそうな静香の心に真里亜の暗示がゆっくりと溶け込んでいった。
しばらくすると真里亜の足元で四つん這いになってじゃれている静香がいた。彼女の口か
ら出てくるのはワンワンといった犬の鳴き声である。
(せっかく静香を犬に変えたんだから、ビデオにでも撮っておきたかったわ。後で本人に
見せたらショックのあまり失神するかもね。)
そのあと真里亜はお手をさせたり頭を撫でたりして、すっかり犬になってしまった静香と
たっぷりと遊んであげた。
(あはは、なんて楽しいのかしら。もう静香は私の可愛いペット。これから先ずーっと犬
のままでいて欲しいくらいだわ。)
クゥンクゥンと鼻を鳴らす静香を見下ろし、真里亜は残酷な笑みを浮かべていた。
「それじゃ犬はそろそろおしまいにしましょうか。さあ、3つ数えると意識が人間に戻る
わ。3、2、1、0、はい。」
真里亜がパンと手を叩くと、四つん這いで尻尾を振る動きをしていた静香は我に返った。
「なかなか可愛いワンちゃんだったわよ、静香。」
「ひ、ひどい…。」
意識を人間に戻された静香は顔を覆って泣き出した。
「これに懲りて私に突っかかってくるのはやめる事ね。あなたは私に絶対かなわないんだ
から。」
真里亜の手厳しい言葉が泣き続ける静香に浴びせられる。
「今日はこれくらいにしときましょう。静香ちゃん、おねむの時間よ。」
真里亜は静香のあごをクィッと持ち上げ顔を覗き込む。
「さあ、私の目を見て。今から数を10から順に数えていくわ。そうするとあなたはだん
だん気持ちがリラックスして眠くなってくるの。もう何も気にする事はないから赤ちゃん
のように安心して眠りなさい。」
「10…、9…、8…」
静香は真里亜の目から視線を外すことができなかった。そして真里亜のゆっくりとした数
字のカウントを聞いていると意識が遠のいてゆく。
「2…、1…、0…、はい。」
目を閉じた静香の体から力が抜けおち、穏やかな呼吸に戻っていった。
ベッドに横たえた静香に今日の出来事をすべて忘れるように暗示を与えた後、催眠再導入
のキーワードを与えるところで真里亜はふと思案する。
(うーん、どうしようかな。)
真里亜の頭の中に一つの言葉が浮かぶ。
『真里亜の操り人形』
(ちょっと直接的すぎる気がするけど、これでいいか。わかりやすいだろうしね。)
「静香、よく聞いて。これはとても大切な事よ。あなたは目が覚めたあとも『真里亜の操
り人形』という言葉を聞くと催眠術にかかっちゃうの。『真里亜の操り人形』と言われた
ら今と同じ状態になるのよ、わかったわね。」
「はい…。」
「それじゃ朝までおやすみなさい。まったく高校生にもなっておねしょするなんて静香も
こまったちゃんね。」
ぐっしょりぬれたベッドで寝息を立て始めた静香を残し、真里亜は部屋を出た。
結局、真里亜はこの後卒業まで静香を奴隷として扱う事はなかったし再度催眠状態にする
こともなかった。ただ、静香の深層意識にご主人様と奴隷の関係を植え付けておいたので
それ以後、静香が真里亜に突っかかってくることはなくなった。静香は札幌の大学に進学
したので卒業後は会っていない。
(静香は今どうしてるかな。近くにいたらグリフォンのコンパニオンとしてコキ使ってや
るのに。あれでなかなか美人だったしね。)
マリアは高校2年の冬の事を思い出して、少し懐かしくなった。嫌がらせを続ける同級生
に催眠術をかけ復讐した高校2年のあの日が催眠術師マリア・星川のすべての出発点であ
り魔女の誕生した瞬間だった。大学卒業の後、越川真里亜はその類い稀なる催眠術師の才
能を駆使してグリフォンの事業を立ち上げてゆく事になる。
(これは却下ね。)
マリアは白鳥女学院云々の要望を読み飛ばし、次の要望に目を通し始める。太陽が西の空
に傾き、そろそろ店を開ける時刻が迫ってきた。今日もいつもと変わらぬショーパブ『グ
リフォン』の一日が始まる。
−おわり−