ある日の午後、冴木法律事務所の呼び鈴が鳴った。冴木麗子の助手として働く田中郁美が応対に出るとそこには30歳くらいの綺麗な女性の姿があった。事務所を訊ねてきたのはマリアだった。
「どうもいらっしゃいませ。今日は法律関係のご相談でしょうか。」
「まあ、そんなところね。」
「冴木先生はただいま所用で外出しております。すぐに戻られると思いますけど、こちらでお待ちになられますか?」
「そういうことなら、お言葉に甘えて、待たせていただくわ。」
「それでは、応接室にどうぞ。」
郁美はマリアを応接室に招き入れた後、すぐに流しのところへ戻りお茶を用意するとマリアの元へ運んでいった。
「冴木先生が戻られるまで、しばらくお待ちください。」
お茶をのせてきたおぼんを胸に抱え、そう言い残して出て行こうとする郁美をマリアが呼び止めた。
「ちょっと伺いたい事があるのだけれど、よろしいかしら。」
「はいっ? 私にですか。」
「そう、あなた。」
「別に構いませんが…。」
「あなた、お名前は?」
「田中郁美ですが。」
「前までは見かけなかったんだけど、いつからここでお仕事しているの?」
「春に短大を卒業してから、この事務所にお世話になっています。」
「いかにも頭の回転の良さそうな感じのするいいお嬢さんね。」
「そう…でしょうか。」
「それに郁美ちゃん、とっても美人なのね。話で聞いたのよりもずっと綺麗だわ。」
「…はぁ、ありがとう…ございます…。」
なぜマリアが自分の容姿を誉めるのかよくわからない郁美は気の無い返事をする。
「実は用事があるのは麗子ちゃんではなくてあなたなの。私はあなたをグリフォンのコンパニオンにスカウトにきたのよ。」
「グリフォンのコンパニオン? 何ですか、それは。」
「グリフォンというショーパブの女性スタッフよ。たまに店の手伝いをすることもあるけど、主なお仕事はアダルトビデオに出演してもらう事ね。」
「アダルトビデオですって。冗談はよしてくださいっ!」
「冗談ではないのよ。私は本当にあなたが欲しいの。」
マリアは立ち上がると、郁美のこめかみと首の後ろを両手でスッと押さえ込んだ。
「な、何するの。」
「静かに。あなたの目は閉じてしまう。目を開けていようとすればするほど、どんどん瞼が重くなる。」
「あっ、あぁっ。」
郁美は必死に抵抗したが、何か見えない大きな力で押さえ込まれるかのように目を閉じてしまった。
「はい、しっかりと目は閉じたわ。もう私が命じるまであなたは目を開けることはできない。そして私の声が頭の中に心地よく響いてくる。」
郁美はギュッと瞼を閉じ体を固くした状態で懸命に自分を包んでいる呪縛から抜け出そうと頑張っている。さらに深い催眠状態に郁美を入れるためにマリアはなおも誘導を続ける。
「ほうら頭の中が真っ白になって何も考えられない。スーと体の力が抜けてとっても気持ちいい世界に落ちてゆく。」
こわばらせていた郁美の体の力が抜けて、両手がだらりと下に垂れ下がる。
「いい子ね。もうあなたには私の声しか聞こえない。そしてあなたの心と体は私の言うことにとても素直に従うようになる。さあ声を出して自分自身で言ってみましょう。『私は命じられたことに何でも従う下僕になりました。』って。」
「…私は命じられたことに何でも従う下僕になりました。」
「とってもいいわよ、郁美ちゃん。はい、そのまま楽にして私の言葉に耳を傾けるのよ。」
深い催眠状態に陥りふらふらになった郁美をゆっくりとソファーに座らせると、マリアは携帯電話を取り出し、外でスタンバイしているビデオ撮影スタッフに連絡を入れた。
「オッケーよ。主演女優の準備ができたから、みんな事務所に来てちょうだい。」
マリアは電話を切ると、郁美のすぐ隣に腰を下ろし優しく肩を抱いて耳元で囁きかける。
「さあ郁美ちゃん、まずはあなたの事をもっと詳しく教えてちょうだい。プロフィールや住所、電話番号、その他あなたがどうしても内緒にしておきたい、とっても恥ずかしい秘密まで包み隠さず私に話すのよ、わかったわね。」
「はい…。」
マリアが郁美から情報を引き出しているとビデオスタッフが事務所に到着し、てきぱきと撮影の準備を始めた。
「スタンバイできました。いつでもどうぞ。」
哲也からマリアへ準備完了の声がかかる。
「それじゃ始めましょうか。これから郁美ちゃんはとっても色っぽくてキュートな姿をビデオに撮ってもらうのよ、どう素敵なことでしょ?」
「はい。」
郁美は目を閉じたまま、ちょっと嬉しそうな表情を浮かべてうなずく。
「まずその着ている服を脱いじゃいましょう。郁美ちゃんの綺麗な体を撮ってもらうのに服を着ていちゃいけないわ。」
「…は…い。」
催眠状態の郁美は判断能力が鈍っているとはいえ、さすがに裸になるのには少し抵抗があるようで釈然としない返事をする。この程度の抵抗は別に珍しくもないのでマリアは自発的に服を脱ぐように柔らかな口調で意識操作の暗示を与え始める。
「さぁあなたは服を脱ぎたくなる。なぜだかよくわからないけど脱ぎたくて脱ぎたくてしょうがない気持ちになる。そして自分自身の綺麗な裸の全てをビデオに撮って欲しくなる。」
ソファーに深く腰掛けている郁美はおとなしくマリアの言葉に耳を傾けている。
「私が3つ数えて肩を叩くとあなたは目を開けることができるわ。目を開けるとあなたは服を脱がずにはいられなくなるので、立ち上がってどんどん服を脱いでいってね。では数えますよ、3、2、1、はいっ。」
郁美は目を開けるとゆっくりと立ち上がり、無表情のままブラウスのボタンを外し始める。そしててきぱきと服を脱いでゆき、あっというまに下着だけになった。
「その調子よ、郁美ちゃん。こうなったらブラもパンティも一気に脱ぎ捨てましょうね。」
ブラを外し、パンティを下ろして両足から抜き取り全裸になった郁美はやはり恥ずかしいのか両手で胸と股間を押さえた。
「前を隠しては駄目。隠したらせっかくの綺麗な体をビデオに撮ってもらえなくなるわ。はい、ちゃんと気をつけの姿勢をとりなさい。そうしたら、そこで体を1回転してもらおうかしら。」
マリアにそう命じられると郁美はあわてて両手を体の横に揃え、そしてゆっくりとその場で1回転した。
「郁美ちゃん、そんな仏頂面じゃだめよ。ほらもっと笑って。裸になれて嬉しいでしょう。」
「…はい、裸になれてとっても嬉しいです。」
郁美はにこやかな笑顔を浮かべ、裸になれて幸せいっぱいといった様子になった。
「そうね、そうしたら今度は両手をおもいっきり上にあげなさい。形のいいバストがますます魅力的に見えるようにね。はい、バンザーイ。」
言われるがままに両手を素直に上にあげバンザイのポーズをとった郁美を見て、その催眠暗示に対する反応がきわめていいので、マリアは一度意識を覚醒させてちょっとイジめることにした。
「今から数を3つ数えると郁美ちゃんは目を覚まし意識は現実に戻ります。けれども目が覚めた後も体は動かすことができません。どんなに頑張っても指一本動かすことができずに今の格好のままです。」
「いいわね。3、2、1、はいっ!」
目の前で指を鳴らされると郁美はピクンと体を反応させた。そして徐々に目に生気が戻ってくる。
「えっ、何これ。い、いやぁー。」
完全に目を覚ました郁美に、マリアはクスクス笑いながらタネ明かしの説明をする。
「あなたは私に催眠術をかけられちゃったのよ。意識が戻っているからなかなか信じられないかも知れないけど、郁美ちゃんは今も深い催眠状態で心も体も私の言うがままの状態になっているの。」
「そ、そんな…。」
「ほら、体を動かすことができないでしょう。さっき体を動かすことを禁じたから、私がいいと言うまで郁美ちゃんは裸でバンザイの格好のままなのよ。」
そう言いながらマリアは反応を楽しむかのように郁美の胸を揉み上げる。
「ああっ、いやっ。」
「これからビデオカメラの前で、いろいろと恥ずかしいことをさせてあげるから、しっかりとビデオに撮ってもらうのよ。」
「やめて、お願い。」
「うふふ、無理やりにはしないから安心して。郁美ちゃんが自分からカメラの前でエッチのことをしたくなるように心の中を変えていってあげるわ。」
「ゆ、許して…。」
「今は嫌がっていても、すぐに自分からおま○こを広げるようになるわよ。とっても楽しみね。」
「ああ…。」
その時、ガチャリと事務所のドアが開き麗子が帰ってきた。そして応接室で見知らぬ男たちに囲まれ全裸でバンザイのポーズをする郁美を見て驚いた。
「あなたたちはいったい…。」
「せ、先生。助けて。」
郁美は麗子が帰ってきたのを見て、涙目になりながら助けを求める。
「あら、いいところに帰ってきたわね。さあ、麗子ちゃんも裸のマリオネットになって一緒に楽しみましょう。」
マリアに『裸のマリオネット』と言われ、深層意識に埋め込まれた後催眠暗示が発動した麗子は険しい表情のまますぐに服を脱ぎだした。しかし麗子本人は自分が服を脱ぎ始めた事にまるで気付いていない様子である。
「ここで何をしているの。郁美ちゃんを放して、すぐに出て行きなさい。」
麗子は服を脱ぐ手を休めずに厳しい口調でマリアたちに問いただす。
「出て行かないと警察を呼ぶわよ。こんなことしてただで済むと思っているの!」
とうとう麗子は下着だけになってしまったが、まったく躊躇することなくブラジャーも外し始めた。
「先生…。」
郁美が麗子の異常とも言える行動に唖然としている。そして最後のパンティまで取り去り全裸になった麗子はバンザイのまま固まっている郁美に駆け寄り肩を捕まえると落ち着き払って語りかけた。
「郁美ちゃんもう大丈夫よ。こんな恥ずかしい格好をしなくてもいいわ。さあすぐに服を着て。」
「……。」
郁美は麗子の姿に返す言葉が無い。
「くすくす。あのー麗子ちゃん、実は麗子ちゃんも素っ裸なんだけど。」
マリアは吹き出しそうになりながら麗子に今の格好について教えてあげた。
「なんですって。何を馬鹿なこと…。えっ、ああっ、キャーーーッ。」
自分が全裸であることに気付いた麗子は、胸を隠しその場にうずくまった。
「な、なんで私まで裸なの。」
「うふふっ。それはね、私が合図を送ると麗子ちゃんはいつでもどこでも裸になっちゃうように仕掛けをしておいたの。でも服を脱ぐことに意識が行かないようにしておいたから自分ではまったく気付かないまま全部脱いじゃったのよ。麗子ちゃんが言い付け通りに裸になってくれてとっても嬉しいわ。」
麗子は信じられないといった表情でマリアを見上げている。
「せっかく裸になったんだから、それに相応しいコトをしなきゃね。それでは麗子ちゃん、マリアの操り人形になりましょう。」
いつものキーワードを与えられた麗子は一瞬にして目から焦点が失われぼんやりとマリアを見つめるようになった。そしてマリアは麗子の肩に両手をのせ腰をかがめて耳元で囁く。
「これから麗子ちゃんはどんどん小さくなっていくのよ。私が数を数えていくとその数字と同じ年齢に戻っちゃうの、いいわね。28、27、…、18。ほら高校生になった。」
麗子はトロンとした目を宙にさまよわせ気持ちよさそうにマリアのカウントダウンを受け入れている。
「17、16、…、12。小学生まで戻ってきたわ。11、10、…、6。さああなたは幼稚園生になった。麗子ちゃん、あなたは今何歳ですか?」
「…6つ。」
6歳という年齢に合わせたように、麗子はちょっと舌ったらずな口調で答える。
「よくできました。お利口さんね麗子ちゃんは。でも、もっともっと小さくなりましょう。5、4、3、2、1、0、ハイッ! さあこれであなたは赤ちゃんになってしまったわ。」
そう言ってマリアが麗子の肩を軽く押すとコロンと床に転がった。そのままマリアは麗子のお腹を優しく撫でながら話しかける。
「よかったねー、赤ちゃんになれて。とっても気持ちいいよね、麗子ちゃん。」
「だぁ、だぁ。」
だらしなく足をガニ股にして床に仰向けになり、マリアに胸やお腹を撫でられて気持ちよさそうにしている麗子の姿にはいつもの敏腕女弁護士の面影はまったくなかった。
「麗子ちゃんは催眠暗示に対してとても素直で反応もいいから、何だってやらせる事ができるのよ。たとえば…。」
郁美にそう言うと、マリアは意地悪そうな笑みを浮かべ麗子のお腹を手で軽く叩きながら暗示を与える。
「ほうらポンポンが張ってきたね。すぐにおしっこがしたくなるよ。」
「あぅう…。」
「でも麗子ちゃんは赤ん坊なんだから、わざわざおトイレにいかなくてもいいの。おしっこがしたくなったらその場でおもらししてもかまわないのよ。」
「うぁ…ぅ。」
「さあ体の中にたっぷりたまっているおしっこを出しちゃいましょう。ほらっ。」
マリアはそう言うのと同時に麗子の膀胱の辺りを人差し指でツンと押した。
「だぅぁ。」
きっかけを与えられた麗子は一回ブルッと震えると至福の笑みを浮かべて、おもいっきりおしっこを空中に向けて飛ばし始めた。股間を中心にして応接室の床の絨毯にみるみるうちに染みが広がってゆく。そしておしっこを出し終わると今度はお尻の辺りが濡れて気持ち悪くなったのか麗子は泣き出した。
「うぁぁーん。」
まるで本当の赤ん坊のように麗子はわんわんと泣き続ける。
「あらまぁ、おま○こが濡れて気持ち悪くなっちゃったのね。でも大丈夫よ、ほらほら、すぐに気持ち悪さが消えていく。すーっと消えて、またさっきと同じように楽しい気分になってくるわ。」
マリアに股間の気持ち悪さを暗示で取ってもらった麗子は泣き止み、また先程と同じように笑顔を振りまき始めた。
「どう、この笑顔。麗子ちゃん嬉しそうでしょう。催眠術にかかるとこんなに楽しくなれるのよ。」
マリアは振り返り、郁美に向かって自慢げに言う。
「い、いやぁ。」
郁美にとっては現実とは思えない目を覆いたくなる出来事である。あの知的で凛々しい冴木先生が催眠術で赤ちゃんに変えられて応接室の床におしっこを撒き散らせてしまった。今、自分が目にしている恐ろしい状況が夢ならば早く醒めて欲しいと心の底から思っていた。
「さて、これから郁美ちゃんはママになって麗子ちゃんにたっぷりオッパイを飲ませてあげるのよ。」
「ひっ、そ、そんな事できませんっ。」
「すぐに優しいママになることができるわ。だって郁美ちゃんも麗子ちゃんと同じくらい催眠暗示に対する反応がいいんだもの。」
「やめて、お願い。」
もう郁美は半泣きである。今すぐ逃げ出したかったが体をピクリとも動かせずに全裸で両手をバンザイした格好で固まったままである。
「さあ、また深くて気持ちのいい催眠術の世界に入っていくわ。これからあなたはママになるの。ママになるととっても楽しくなる。そしてあなたの可愛い赤ちゃんにおっぱいをあげるのよ。」
マリアは郁美の額をゆっくり指で撫でながらママになる暗示を優しい声で与え始める。
「い、いや…。」
「抵抗せずに私の言葉を受け入れなさい、そうすると気持ちが楽になれる。いいこと、あなたは麗子ちゃんのママよ。ママになるのよ。」
「は…、はい…。」
再び深いトランス状態に陥った郁美は虚ろな表情で返事をする。
「床に寝ている赤ちゃんはあなたの大切な娘の麗子ちゃんよ。そう、あなたは麗子ちゃんのとっても優しいママなの。」
すでに郁美の意識は完全に麗子のママに塗り替えられてしまっている。
「さあ、もう一度よく御覧なさい。床に寝ているのはあなたの赤ちゃんでしょう?」
「はい…、私の可愛い麗子ちゃんです…。」
トロンとした目で麗子を見下ろしながら、郁美は可愛くってしかたがないといった表情になる。
「さあ可愛い赤ちゃんがお腹を空かせているわ。ママがおっぱいをたくさんあげなきゃね。」
マリアは両手で郁美の肩をポンと叩くと、郁美はよろよろと麗子の横に座り、麗子の上半身を抱き起こして自分の乳首を麗子の口に持っていった。すぐに麗子はうれしそうに郁美の乳首を口に含みリズミカルに吸い始めた。
「ほーら麗子ちゃん。おいしいおっぱいがたくさん出てくるねー。」
郁美の母乳が出るはずもないので、マリアはわざわざ麗子に暗示を与えミルクを飲んでいる疑似体験をさせる。郁美はうっとりとした表情を浮かべ、自分の乳首を熱心に吸い続ける麗子の顔を見て満足そうにしている。普通の母子なら別に何でもない事だが、大人の女性同士だとなんとも淫靡な雰囲気を醸し出している。
そしてたっぷりと時間をかけて郁美のおっぱいを吸い続けた麗子は十分にお腹がふくれたのか乳首から口を離して今にも眠り込みそうになってきた。二人の様子をじっくりと見ていたマリアは次のシチュエーションに移ることにした。
「ママと赤ちゃんはもうおしまいよ。郁美ちゃんはこっちにきてソファーに腰掛けなさい。」
そう言われると郁美は麗子から離れて立ち上がり素直にソファーに座った。
「麗子ちゃんも足に力が入り立ち上がることができるわ。ほら、立っちして。」
マリアは麗子の両脇に手を入れて抱えるようにして立ち上がらせ、郁美の横に座らせた。
「さあ、二人とも静かに目を閉じて。そして私に言うことをよく聞きなさい。」
まずは麗子の額に手をあててマリアは暗示を与える。
「今から麗子ちゃんは大きくなりましょう。数えていくとまた数と同じ年齢になっていくのよ。0、1、…、18。さあ、高校生に戻ってきたわ。」
マリアは続けて郁美の額に手をあて高校生に年齢退行をさせる。
「郁美ちゃんは逆に高校生まで戻りましょう。21、20、19、18。ほら、郁美ちゃんも高校生になっちゃった。」
「これから私が言うことはとても大切なことだから素直に受け入れなさい、わかったわね。」
耳元でマリアに語りかけられた二人は小さく頷く。
「あなたたちはレズビアンです。お互いのことが大好きな、同じ高校に通う素敵な恋人なのよ。さあ手をしっかりと握り合って。」
マリアは麗子の左手と郁美の右手を取り、握り合わせてあげた。
「3つ数えるとあなたたちは目を開けることができます。目を開けるととっても愛し合っている恋人と手をつないでいることに気付きます。そうしたら、いつものようにおもいっきりエッチなことをして楽しみましょう。それでは数えますよ、3、2、1、はいっ。さあ二人とも目を開けて。」
二人はゆっくりと目を開け、顔を相手のほうに向ける。そして少し目を潤ませるようにして見つめ合うと、嬉しそうに微笑んでつないでいる手をギュッと握りしめた。
「いつも最初はキスをしているんでしょう。ほら、いつものようにたっぷりとキスをしましょう。」
マリアに命じられるままに、二人はお互いをきつく抱きしめ激しく情熱的なキスを始めた。手は相手の胸を熱心に揉んでいるので二人の乳首がピンと固く立つようになった。
「さぁ郁美ちゃんは麗子ちゃんのおま○こが大好きになる。好きで好きで思わず舐めてあげたくなるわ。今から郁美ちゃんはおま○こを優しく舐めるのよ。さっきちょっと汚しちゃったから念入りに舐めてあげなさい。」
そう言われると郁美はキスを止めて、ゆっくりと唇を離すと麗子に優しく命じる。
「それじゃ郁美がおま○こを舐めてあげるから麗子ちゃんは足を大きく広げてね。」
「あぁん。郁美ちゃん、お願いはやくぅ。」
麗子はソファーに横になって大きく脚を広げ郁美にねだる。郁美はにっこり微笑んで両手で麗子のおま○こを押し広げると股間に顔を埋め丹念に舌で舐め始めた。
「ああっ麗子ちゃんのおま○こおいしい。」
「はぁん気持ちいい、郁美ちゃん最高。」
「さあ二人とも、相手への思いを口に出して言ってごらんなさい。」
「あぁ麗子ちゃん。好きっ、大好きよ!」
「はぁん、私も郁美ちゃんのこと大好きっ!」
「郁美ちゃんも麗子ちゃんもとっても素敵よ。そうしたらソファーに横になり二人の綺麗な肌を重ねましょう。そして指で一番気持ちいいことをしてあげましょうね。」
そうすると二人はソファーに寄り添うように横たわり、再び舌を絡めたディープキスを始める。そして下半身の方もお互いのおま○こに指を入れて激しく動かし始めた。
「その調子よ。二人とも素直ないい子ね。」
二人の頬は紅潮し、さらに指の動きが激しくなってゆく。
「そのまま、一気にイッちゃいなさい。」
「あっ、イク。イッちゃうぅ!」
「あぅ、わ、私もイキそう。はぁん、気持ちいい−。」
そしてなんとも色っぽい叫び声を上げて二人は頂点に達した。そしてゆっくりと動きが止まりソファーで全身を脱力させて大きく息を弾ませている二人を見ながら、マリアは自分が思っている以上に二人は激しく愛し合ったことに満足しニッコリと笑顔を浮かべた。そして二人の息が整うのを待ってから服を着るように命じた。
二人は服装を整えると先程と同じようにソファーに腰掛けた。目は焦点を失って虚ろなままである。
「よく聞きなさい。あなたたちは今日ここであったことは全て忘れる。目が覚めると何も覚えていない。でも催眠術をかけられて気持ちよかったことは、あなたたちの心の中にずっと残ります。そしていつもは意識しないけど心の奥底にまた催眠術をかけて欲しいという感情が常に存在するようになります。」
二人はぼんやりと前を見つめマリアの言葉に聞き入っている。
「さあ麗子ちゃんはそのままぐっすりとお眠りなさい。」
マリアに指を鳴らされると麗子はすぐに目を閉じソファーに深く沈みこんだ。
「さて、郁美ちゃんにはまだ大切なことが残っているわ。郁美ちゃん、どう今の気分は?催眠術にかかるのはとっても気持ちよくて楽しいでしょう。」
「…はい。催眠術はとても気持ちいいです。」
「郁美ちゃんは催眠術にかかるのが大好きになっちゃったでしょう。これからは何度でもかけてもらいたくなったわね。」
「はい、また催眠術をかけてほしいです。」
「それじゃ合言葉を決めましょう。あなたは『マリアの操り人形』といわれたらすぐに今と同じように深い催眠状態になります。」
「はい、わかりました。」
「この合言葉を聞くといつでもどこでも気持ちのいい催眠術の世界に入ることができるわ。さあ一度自分で合言葉を言ってみましょう。」
「合言葉は…『マリアの操り人形』です。」
「よくできました。これは一番大切なことだから絶対に忘れないようにね。さぁそろそろ郁美ちゃんもオネムの時間よ。そのまま体を楽にしてゆっくりと眠りましょう。」
目の前をスッとマリアの手が横切ると、郁美はそのままソファーの持たれかかりスヤスヤと眠り始めた。
「はい、これでおしまい。郁美ちゃんをコンパニオンに仕立て上げるという目論見は大成功だったわね。それじゃぼちぼち引き上げましょうか。」
今日の成果に十分満足したマリアは撮影スタッフに声をかける。
「あーあ麗子さんってマリア姉さんの顔を見るたびにいつも怒らされて大変だなぁ。」
哲也はソファーでおとなしく眠っている麗子を見ながら同情する。
「毎日、弁護士としての平凡な日々を繰り返す麗子ちゃんには、たまに刺激的な事件が起こる日があってもいいのよ。大丈夫、麗子ちゃんはグリフォンについての事は思い出せっこないんだから。これから先も麗子ちゃんはどんなに恥ずかしいことでも喜んでやってくれる私の可愛いマリオネットのままなのよ。」
「なんか、ひどいなぁ。それって。」
「別にひどくないわ。だって麗子ちゃんもすごく楽しそうでしょ。それと今日からめでたくグリフォンのコンパニオンになった郁美ちゃんもこの事務所で働いているということは、時間的な自由度は高いわね。それなら今後いろいろなイベントに大活躍してもらうことになるわ。」
「マリア姉さん、最近ますますエゲツなくなってきたんじゃありません?」
「そぉ?昔からこんなもんだったわよ。さ、二人が目を覚ます前におじゃま虫の私たちは退散することにしましょう。」
「はいはーい。了解しましたー。」
手際よく機材を片づけると、ソファーで静かに寝息をたてている二人をそのままにしてマリアたちはグリフォンに帰っていった。
<おわり>