ウィークディの午後7時過ぎ、グリフォンは普段と変わらぬ様子を見せていた。店には20名弱の客が入っており表のグリフォンであるごく普通のショーパブの営業が行なわれている。だがいつもと違っていたのは今日は感謝祭とよばれるグリフォンが会員に対して定期的に行なっているイベントが開催されることだった。
店内を見渡すと会員の中からピックアップされた10数名の男たちが4つのボックスに分かれて座っており、それとは別に女の子だけのボックスが2つあった。1つは桐生恵、岡崎美由紀、宮島由香里のOLトリオが座っている。グリフォンのコンパニオンであるこの3人には今のところ特に催眠暗示は与えられておらず普通の客としてお酒を飲んでいた。もう1つは今年の春、大学に入学したばかりの山本奈津美と加藤かおる、大原香奈の3人の女子大生である。例によって『女性のみのグループの方は御1人様1000円で飲み放題食べ放題』につられてグリフォンに初めてやってきた女の子たちだった。
男性客だけ、もしくは男性客が混じっているグループは入口で本日貸切のためとか適当な理由をつけて今日は入店をさせていなかったがマリアが女の子を催眠術で堕とすところを最初から見たいという会員も多いので女の子3人組の奈津美たちを感謝祭の飛び入り参加要員として店に入れていた。当然のことながら奈津美たちは今日この店で特別なイベントがあり自分たち3人はその主役として入店を許されたなどとは想像もできないことであった。
そしてフロアの給仕その他雑用を行なっているのはエプロンドレスを身にまとい、意識をウェイトレスに変えられてしまった冴木麗子と田中郁美の冴木法律事務所コンビである。根が真面目な麗子と郁美は客の注文を取りにいったり飲み物をテーブルに運んだりと熱心にウェイトレスの仕事をこなしていた。この、都合8名の女の子たちが本日のグリフォン感謝祭の供え物であった。
奈津美たちが店に入って30分ほど経過し店内が落ち着いてきた頃、ふいに照明が暗くなり紹介のアナウンスとともにマリアがステージに上がってきた。マジシャンとしても一流の腕前のマリアではあるが今日の場合マジックを見せる必要はないのですぐに催眠術ショーを始めることにした。
「そちらのボックスの一番小柄なお嬢さん。そうあなたよ。ちょっとステージに出てきていただけるかしら。」
マリアは由香里を指名しステージに呼び出した。由香里をステージ上に用意されていた椅子に座らせ、店内の客に向かってショーの簡単な説明する。
「これから私がこちらのお嬢さんに催眠術をかけます。見事、深い催眠状態に入ったら、この素敵なお嬢さんにどんな劇的な変化が訪れるかよく見ていてください。」
マリアは今度は由香里の方に向き、優しい笑顔で話しかける。
「あなたは怖がらなくてもいいわ。催眠術はとても気持ちのいいものだし、これだけのお客さんの前ですもの、あまり変なことやエッチなことはやらせないから大丈夫よ。」
「はぁ、そうですか…。」
由香里は椅子に座ったまま困惑の表情を浮かべているが、後輩をステージに送り出した恵と美由紀はヤンヤの拍手をして大喜びしている。もちろん由香里、恵、美由紀の3人は催眠術に関する記憶は封印されており、コンパニオンとしてグリフォンの裏の仕事をやっている事も全て忘れさせられていた。初めてじかに見ることになる催眠術に興味深々といったところである。
「それではお嬢さん、このメトロノームをよく見て下さい。」
由香里の前に小さなテーブルが用意され、その上に振り子とともに赤色LEDが明滅する特製のメトロノームが置かれた。
「このメトロノームによって、とても気持ちのいい催眠術の世界に入っていけます。これから動かしますので、私の言葉に従ってメトロノームをじっと見つめるようにしましょう。」
店内がさらに暗くなったところでマリアはメトロノームを動かした。ゆっくりとしたテンポで振り子が動きLEDが点滅を始める。
カチ……、カチ……、カチ……
「ゆっくりと動いているでしょう…。そのまま光と音に意識を集中して…。」
カチ……、カチ……、カチ……
「うっとりとした…、いい気持ちになってくる…。」
カチ……、カチ……、カチ……
「体の力が抜ける…。どんどん抜ける…。気持ちいい…。とても気持ちいい…。」
カチ……、カチ……、カチ……
「もう何も考えられない…。ゆったりと…。ゆったりと…。心が深〜いところへ沈んでゆく…。」
カチ……、カチ……、カチ……
しばらくすると奈津美とかおるはポカンとした表情を浮かべ、ステージ上のメトロノームを凝視したまま動かなくなっていた。2人が軽いトランス状態になっているのを確認したマリアはステージを降りて奈津美たちのボックスに近づいてくる。
「どうやらこちらの2人のお嬢さんはメトロノームを見ていて気持ちよくなっちゃったみたいね。」
他の客席からパラパラと拍手がおこる。2人は近くにきたマリアの存在に気付かないままステージの上でカチカチと動くメトロノームをトロンとした目で見続けている。しかし香奈だけはメトロノームの動きに集中せず適当に眺めていたためトランス状態にはなっていなかった。
「3つ数えると目が閉じます。そして今よりもっと気持ちのいい世界に沈んで行きます。3…、2…、1…、ハイッ。」
マリアがカウントの後、目の前で指を鳴らすと2人の目がスッと閉じカクンと体の力が抜けた。
「深〜く…。深〜く…。もっと深〜く…。」
マリアはゆっくりと噛んで含めるような口調で2人の催眠を深める。
「あなたたちの心は裸になっていく…。心を守っているものは何もなくなる…。そして心の中に染み込んでいくように私の言葉を受け入れる…。」
2人は固く目を閉じ頭を少し前に傾かせて、静かにマリアの言葉を聞いている。
「あなたたちは私の命令には逆らえない…。どんな命令にも従ってしまう…。」
マリアは奈津美の肩にそっと手を置いて暗示の言葉を続ける。
「私が肩に手を置いたお嬢さん。あなたは私に従いますね…。」
「は…い…。」
次にかおるの肩に手を置き、奈津美と同じことを聞く。
「それじゃこっちのお嬢さん。あなたも私に従いますね…。」
「従い…ます…。」
「いい子ね…。あなたたちは目を覚ました後、私がここにきて話しかけたということは忘れてしまう…。目を閉じて私の言葉に聞き入っていたことすら憶えていない…。さぁ今から3つ数えると目が覚めます。そして目が覚めると同時にあなたたちはステージに上がりたくなる。ステージに上がって催眠術ショーを体験してみたくなる。ステージで催眠術をかけられ思いっきり操られてみたいという気持ちでいっぱいになる。」
そう言って2人に暗示を与えるとマリアはステージ上に戻り、覚醒のカウントを行なった。
「3…、2…、1…、ハイッ。さぁすっきりと目が覚めました。」
2人はまばたきを数回したあと頭を持ち上げ、周りをキョロキョロと見回している。
「えぇと、そちらの2人のお嬢さん。あなたたちもこちらにきて催眠術にかかってみない?」
マリアからいきなりショー参加の要請がきたので奈津美たちはびっくりした。
「ええっ…、でも…ねぇ。」
「なんか、ヤバそうじゃない?」
奈津美とかおるはお互いの顔を見合わせて渋るそぶりを見せているが、マリアの暗示の通りに心の中ではステージに上がりたくてしょうがない気持ちになっている。
「さぁ、遠慮しないでステージに上がってきて下さい。みなさんお待ちかねよ。」
他の客からの大きな拍手が起こると、かおるは躊躇せずに立ち上がりステージに向かった。かおるに続いて奈津子もステージに向かおうとする。
「ち、ちょっと、奈津美ちゃん。やめといたら…。」
先程のマリアと2人のやりとりを一部始終見ていた香奈は心配になって声をかけたが、「大丈夫、大丈夫。ちょっと遊びに付き合ってくるだけだから。」と奈津美は香奈に言い残しウインクをしてステージに出て行ってしまった。マリアはステージ上でこちらも軽いトランス状態になっていた由香里を一旦覚醒させて恵たちのボックスに戻すと、ステージに1つ椅子を追加して奈津美とかおるを座らせた。
「それじゃ2人のお名前を聞かせて貰えるかしら?」
「山本奈津美です。」
「そちらは?」
「加藤かおるです。」
「奈津美ちゃんとかおるちゃんね。それじゃさっそく催眠暗示を与えましょうか。2人にはちょっと恥ずかしいことをやってもらおうかな。」
マリアはちょっと意地悪そうな笑みを浮かべながら上着の内ポケットに手を入れた。
「この鈴の音をよく聴いてください。」
マリアはポケットから小さな鈴を取り出し2人の目の前でゆっくりと揺らすと、鈴はチリチリチリンと軽やかな音色を奏でた。
「今から3つ数えて手を叩きます。手を叩かれた後この鈴の音を聴くとあなたたちは服を脱がずにはいられなくなります。脱ぎたくなくても何だか判らないけどどんどん脱いでいってしまい、ブラとパンティだけの姿になってしまいますよ。下着姿はとっても恥ずかしいけれど、どうしてもステージから降りることはできないわ。私がいいと言うまであなたたちの動ける範囲はこのステージの上だけよ、わかりましたね。」
ボックスに座っていた時、既に深い催眠状態に堕されていてマリアの命令には無条件に従ってしまう状態になっていることに気付いていない2人はそんなことするわけないじゃないといった面持ちでマリアの言葉をクスクス笑いながら聞いている。
「それじゃカウントします。3…、2…、1…、ハイッ。」
マリアは数え終わるとパンッと手を叩いた。
「これでさっきの暗示があなたたちに効いてきます。どう?催眠術をかけられた感想は?」
「ぜんぜん、かかってないですよぉー。さっきからずっと意識ははっきりしてるし。」
奈津美は吹き出しそうになりながらマリアに反論した。
「『お前はだんだん眠くなーる』みたいな事をやると思ったら何もしないんですね。それじゃ絶対にかからないんじゃないですか。」
かおるもマリアの催眠術にかかっていないということを強く主張する。
「そうそう。そしていきなり服を脱げなんて言われても脱がないよ、絶対に。」
大真面目に服を脱げと命令してきたマリアをちょっと小馬鹿にするように奈津美は笑った。
「あら、2人とも本当に催眠術にかかってないのかしら。じゃ試してみましょう。」
再びマリアは2人の目の前で手に持った鈴を揺らした。
チリチリチリーン
鈴の音を聴いた瞬間、心の中に何とも説明しがたい感情が沸き起こってきて2人は困惑の表情になる。
「どうしたの? 鈴の音を聴くと何かをやるはずだったでしょう。」
2人はお互いの顔を見合わせ今度は苦りきった表情を見せた。
「さぁ立ち上がって、さっき言われた通りのことをやりましょう。」
マリアに促されると2人はゆっくりと椅子から立ち上がった。店内の客から大きな拍手が巻き起こる。
「あっ。あ、あれっ。」
奈津美の腕がゆっくりと持ち上がり、上から順にブラウスのボタンを外し始めた。
「あぁーん、私、何やってるのぉ。」
かおるも情けない声を上げながら、サマーセーターのすそに両手をかけてそのまま頭から抜き取ってしまった。マリアは鈴を振るスピードをさらに速めて2人のストリップショーのテンポを上げるようにしている。
「だめっ、だめだったら、もう!」
小さな叫び声を上げながら2人は必死に抵抗していたが、本人たちの意志に反して体は動き続け身に付けているものがどんどん減っていく。
すでに上半身ブラジャーだけの姿になってしまった奈津美は、その後スカートのホックに手を持っていき、慌てて引っ込めるという事を2度3度繰り返していた。しかし「ほうら、一気にスカートも降ろしてしまうわよ。」とマリアに耳元で囁かれるととうとう奈津美の指がホックを外してしまいそのままスカートが下にパサリと落ちた。しばらくすると2人はマリアの催眠暗示の通りにブラとパンティだけになってしまい半裸のその姿に大喜びの客からさらに大きな拍手が起こる。自分たちの身に起きている異常事態に真っ青になった2人は慌ててトイレに逃げ込もうとしたがステージの端で足がピタリと止まりどうしてもステージから降りる事ができなかった。
「いやぁぁー、お願い見ないでぇ。」
叫び声を上げステージの端で体を小さくしてうずくまってしまった2人にマリアがゆっくりと近づく。
「さぁ3つ数えると瞼が重くなってあなたたちは眠ってしまいます…。3…、2…、1…、はい、眠りましょう…。」
ステージでうずくまったままの2人の目が静かに閉じられた。
「ちょっと恥ずかしかったけど、もう大丈夫よ…。あなたたちはちゃんと服を着ました。だから安心して…。」
マリアは2人の髪を優しく撫でながら柔らかな声で話しかける。もちろん服を着たというのはそう思い込ませているだけで実際のところは奈津美もかおるもブラとパンティだけの姿のままであった。
「それじゃ2人とも目を開けて。椅子に戻ってさっきと同じように座ってください。」
肩を叩かれた2人は、ゆっくりと目を開けるとフラフラと立ち上がり命じられた通りにステージの椅子に腰掛けた。椅子に戻った2人はマリアのいいように操られて服を脱いでしまったことに対して恥ずかしさと悔しさがごちゃ混ぜになった表情を見せている。
「どう? 催眠術の力はすごいでしょう。」
「あぁん、ひどいですよぅ。こんな大勢の前で服を脱がせるなんてぇ。」
意地悪な質問を浴びせられた奈津美は半分べそをかきながらマリアに文句を言う。
「ふふっごめんなさいね。でももう元通りに服を着ているから心配しなくていいわ。」
自分の体を見てみるとどうやら服を着ているようなので奈津美は安心した。
「でも、いつの間に催眠術にかかっちゃったのかなぁ?」
「うふふっ。それは、ないしょ。」
会話を続けながらマリアは奈津美の背中に手を回しブラジャーのホックを外すと脱がしにかかった。奈津美はマリアに持ち上げられた自分の腕からブラジャーが抜き取られていくのを不思議そうに見つめている。映像としては目に入っているが自分の身に何が起きているのかは理解できない状態にあり奈津美はマリアのされるまま上半身裸になってしまった。奈津美のブラを取り去ったマリアは、今度はかおるのブラジャーのホックを外して両手から抜き取ると、面白そうにかおるの目の前でゆらゆらと揺らした後、ポイッとステージの床に投げ捨てた。かおるも床に落ちた自分のブラジャーを不思議な表情を浮かべ眺めている。とうとう2人が身に付けているものは小さなパンティだけになってしまった。
「さぁこれですっきりと開放的な感じになったでしょう、特に上半身は。」
マリアの悪戯っぽい問いかけに、奈津美は変なことを聞くなぁと思いながらも、確かに上半身が楽になった感じがするので、素直に「そうですね。」と答えると客席から小さな笑いがおこった。
「さてと…。あなたたちパラパラは踊れるわね。」
意地悪そうな笑みを浮かべたマリアは、さっそく次のネタに移ることにした。
「ま、まさかここで踊れというんですか? そんなの嫌ですよぉ。」
「だーめ、あなたたちは逃げられないわ。音楽が鳴り出すと自分がどんなに嫌がっていてもパラパラを踊り出してしまうのよ。」
マリアの言葉を呆然とした表情で聞いていた奈津美の今すぐ逃げ出そうという心の叫びもむなしく催眠術ショーはどんどん進行していく。かおるも同様にこれ以上恥ずかしいことをやらされる前にステージから降りたいと思っていたが、体全体が目に見えない力で押さえ付けられてるような感覚に包まれ、どうしても椅子から立ち上がることができなくなっていた。
「それじゃ張り切っていきましょう。さぁ奈津美ちゃんとかおるちゃんのパラパラ・オン・ステージです!」
マリアの合図で音楽が流れだすと2人は弾かれたように椅子から立ち上がり、力いっぱいパラパラを踊り始めた。
「あぁん、なんで? お、踊っちゃう。」
自分たちの踊りたくないという意志に反して体は勝手にリズムに合わせて踊り続け、腕を動かすのに合わせて形の良い胸がプルンプルンとリズミカルに揺れる。パンティ1枚の半裸の美女がパラパラを踊りまくるという刺激的なシチュエーションに客は大喜びでヤンヤの歓声を上げていた。
「あははっ。どう、楽しいでしょ? 催眠術で思いっきり操られちゃうのは。」
マリアは手拍子を入れながら面白そうに問いかける。
「た、楽しくないっ。ああぁ、お願い止めて−。」
屈辱的な強制ダンスに、悔しくって、情けなくって2人は今にも泣き出しそうだった。
「ほら、奈津美ちゃん、かおるちゃん。スマイル、スマイル♪」
奈津美たちの心の内を見透かしたマリアがそう言うと、半ベソをかきながら踊り続ける2人の顔に引きつり気味の作り笑いが浮かぶ。結局2人はマリアが踊りをやめることを許さなかったため音楽が鳴り止むまでの約5分間パラパラを踊り続けた。
「はぁ…はぁ…。もう勘弁してくださいよぉ。」
5分間、目一杯踊らされてしまった奈津美は肩で息をしながらマリアに懇願する。かおるの方からも催眠術を解いて欲しいと泣きが入った。
「何言っているの、これからもっと楽しくなるんじゃない。」
マリアは2人の言葉を無視して、まず奈津美の両肩に後ろから手を乗せると、ななめ前の方にグイッと押さえつける。
「さぁ奈津美ちゃん。ステージの床に手と膝をついて、そうそう。素直ないい子ね。さっ、かおるちゃんも奈津美ちゃんと同じ格好になって。」
マリアはかおるの方も四つん這いにさせると、2人のあごを指先でクイッと持ち上げ新しい暗示を与える。
「はいそれじゃあなたたちは今から犬です。今まで人間の女の子だったのに、なぜだか不思議なことにいきなり犬になってしまいます。犬になったら四つん這いのままでステージを歩き回ってしまうわ。そしてお店のお客様たちに目一杯愛想を振りまくのよ。もちろん思いっきり尻尾を振るのを忘れないでね。さぁ、3つ数えて指を鳴らすと、あなたたちの意志とは関係なく可愛い可愛いメス犬に変身してしまうわ。3…、2…、1…、ハイッ。」
そう言うとマリアは2人の目の前で指を鳴らした。パチンという指の音とともに2人は言われた通りにゆっくりとステージの端にそって歩き始め、そして時々立ち止まりお尻を左右に揺り動かして尻尾を振る仕草を演じている。ステージに出現した二匹のメス犬に、客はますます盛り上がり指笛を鳴らしてはやし立てていた。
「ひえぇぇ〜。犬の真似なんかしたくないのに、何でこうなっちゃうの〜。」
涙声になりながら奈津美は自分自身の意志に反して行なっている犬の真似を止めようと必死になっていた。
「あらあら、ワンちゃんが人間の言葉をしゃべるのはおかしいわね。それじゃあなたの言葉を取り上げちゃいましょう。さぁこれからあなたは”ワン”と吠えることしかできなくなるわ。」
マリアがそう言って奈津美の口に手を当てると、その瞬間から奈津美は”ワン”としか口に出せなくなった。
「ワ、ワンッ。」
「ワン、ワワン。」
奈津美自身は声を出す気はまったく無いのに一定間隔で犬の鳴き声が口から出てくる。そのうえステージの縁にやってきた男性客の”チンチン”の命令に、膝立ちをして両手を胸に前に揃え舌を出してしまった。もはや完全に犬になりきっている自分が心底情けなくて奈津美は本当に涙が溢れてきそうになった。一方かおるの方も他の男の”お手”や”伏せ”の命令に素直に従い、店内の客たちに大笑いされている。
しばらくの間、奈津美とかおるを犬に変えたままで客のおもちゃにしていたが、そろそろメインイベントに入る頃合いということで、マリアはさっきからずっとワンワンと鳴きながら4つん這いで歩き回っていた奈津美とかおるの首に手を添えるとステージ中央に連れてきた。
「さぁいよいよ今夜のショー最大の見せ場がやってきたわ。あなたたちを犬から人間に戻してあげる。でもただ普通に元に戻すというのはつまんないから、ちょっとエッチな女の子になってもらいましょう。」
本日のショーの内容を理解している男性客からこれまで以上に大きな拍手が巻き起こる。
「はいっ奈津美ちゃん、かおるちゃん。あなたたちは人間の女の子に戻れたわ。どう、立ち上がることが出来るでしょ。」
そう言われてマリアに顔の前で手を叩かれると、それまで四つん這いの格好のままどうしても立ち上がることが出来なかったのが嘘のようにスッと二本足で立つことが出来た。
「でも足は一歩も動かせないわ。そのまま2人ともまっすぐ立っていなさい。まだまだショーは終わらないから逃げ出すことは出来ないわよ。」
当然2人はステージから逃げ出そうと頭の中では考えたが、今度は足の裏がステージの床にぴったりとくっついたように足を動かせなくなり、ステージの中央で気をつけの姿勢としたまま固まってしまった。
「これから奈津美ちゃんをとっても素敵な女の子に変えてあげる。さぁ目を閉じて。」
マリアは奈津美のこめかみに指をあてて再び深いトランス状態に導く。
「あっ、ああ…。」
「ほーら気持ちよくなる。意識がどんどん深い闇に沈んでいく。頭の中が真っ白になっていく。もう何も考えられない。」
あっという間に奈津美は立っているのがやっとのフラフラになり、頭の中でマリアの言葉だけが響いている状態にされてしまった。
「あなたは、自分がどこにいて何をしていたかもう何も判らない。もう自分の名前以外何もかも忘れてしまった。そして何の抵抗もなくこれから私の言う通りの女の子に自然と変わってしまうわ。」
頭をゆっくりと回しながら奈津美を性奴隷に変える暗示を流し込んでゆく。
「いい、よーく聞いて。奈津美ちゃんはフェラチオが大好きな女の子よ。頭の中ではいつもフェラチオをしたいと思っている。そして男性の精液があなたの大好物になるの。あなたは世界一フェラチオが上手なのでオチンチンを咥えられた男性はあっというまに発射しちゃうからいくらでも精子を飲むことができる。さぁ今日はお店の中に男性の方が沢山いるから、ねっとりとした甘くて美味しい精液を奈津美ちゃんの口の中にたっぷりと発射してもらいなさい。」
「これから3つ数えるとあなたは目が覚めます。目が覚めるとどうしてもフェラチオをやりたくなってしまいますよ。それじゃじゃ数えます。3…、2…、1…、ハイッ。」
再び目を覚ました奈津美はトロンとした焦点の合わない目でまっすぐ正面を見ている。フェラチオが大好きになる暗示を完全に受け入れている今の奈津美の自我は無いも同然となっていた。
「どう奈津美ちゃん、今どんな気持ちですか?」
「オチンチン…、オチンチン咥えなきゃ…。精子飲みたい…。いっぱい、いっぱい、飲みたい…。」
舌なめずりをしそうな面持ちでそう答える奈津美の変わり様に店内全体が大きくどよめいた。
「うふふ、素敵よ奈津美ちゃん。さぁ最初の方がお待ちかねよ。」
マリアが手を客席の方に向けて男性客の相手をするように促す。そうすると奈津美はすぐにステージを降りて左端のボックスの一番手前に座っていた男性客の前にひざまずき男のズボンとトランクスを下ろすと、出現したペニスをなんの躊躇もせずにスッと口に含んだ。
実に楽しそうな表情でペニスを舌で転がし始めた奈津美の姿をマリアは満足そうに見とどけると、ステージ上で立ったまま動けないでいるかおるの側にやってきて優しく声をかける。
「さぁ次はかおるちゃんの番ね。あなたもちょっとエッチな女の子になってもらおうかしら。」
かおるは男の股間に顔を寄せる奈津美の姿を見て、そして今度は自分の番かと思うと体中の血の気が引き頭が狂いそうになっていた。
「変なことさせないで、お願い…。」
マリアは涙をポロポロ流して訴えるかおるにかまわずトランス状態に誘導を始めた。
「泣いたって駄目よ。すぐにあなたも奈津美ちゃんと同じようになっちゃうわ。さぁ目を閉じて。体の力がスゥーと抜けて、だんだん意識が遠のいてゆく…。」
「や、やめ…て…。あぁ…ぁ……。」
かおるの必死の抵抗もむなしく、思考がゆっくりと止まってしまい再び深いトランス状態に沈んでいった。
しばらく時間が経過した後、3カウントとともにかおるの意識が戻った。頭の中がどんよりと雲がかかったようで考えがまとまらない状態になっていたが、今すぐ何かをやらなくてはならないという思いが心の中に強くある。ただ何をやりたいのかはどうもよくわからなかった。
「かおるちゃんはパイズリをやりたいんじゃないの?」
マリアにそう言われてかおるは大切なことを思い出した。
(そうよ。わたしはパイズリを行なうのが日課だったわ。毎日五人は相手してるのに今日はまだ1人もやっていないじゃない。はやく始めなきゃ。)
「あの…私、どうしてもパイズリしなければいけないんですけど、どうしたらいいですか。」
「今日はお店の中に男性の方が大勢いらっしゃるんでその方たちにやってさしあげたら。そうねぇ、左の方からは奈津美ちゃんがフェラチオをやっているから、かおるちゃんは右側から順番にやっていったらいいわね。」
「はい、そうします。」
マリアに肩を叩かれるとかおるはステージを降りて右端のボックスのステージ側に座っている中年の男の前まで行くと、にこやかな笑顔を浮かべながら問いかけた。
「今からパイズリをしますけどよろしいですか? とっても気持ちいいので出したくなったら思いっきり私の胸の谷間に精液をぶちまけてくださって結構ですよ。」
男が頷くとかおるは男のズボンを緩めペニスを取り出す。すでに上半身裸の状態にあったかおるはすぐに男のペニスを胸のまん中に挟み込むとシュッシュッとリズミカルにこすり始めた。
奈津美とかおるが性奴隷に変えられ男性客のオモチャになっているのを見てさすがに驚いた恵たち3人は顔を近づけてヒソヒソ声で話し合ってる。
「これって、いくら何でもやり過ぎじゃない?」
「うん、ヤバイよね、絶対。」
「あんなことやらせたら犯罪ですよ。」
「席に戻ってきてよかったわね、由香里ちゃん。あのままステージにいたら、あの子たちと同じことやらされていたかもよ。」
「先輩、そんな怖いこと言わないで下さいよぅ。」
小声での話し合いの結果、催眠術をかけられた2人の女の子のことはかわいそうだと思ったが、どうすることもできないので、自分たちだけは今すぐ店から逃げ出すことにした。そうと決まったらぐずぐずしていられない。散らばった荷物を集め、いそいで帰り仕度をしているとマリアがボックスにやってきた。
「どう、私の催眠術ショーを楽しんでもらえてるかしら。」
「ええ…、まぁ…。」
3人は顔を見合わせ、作り笑いを浮かべる。
「でも3人とも、もう帰っちゃうの。ショーはまだまだこれからだっていうのに。」
荷物をまとめている3人を見てマリアは不満そうに問いかける。
「はい、帰ります。こんなショー、もう見たくありませんから。」
恵は不機嫌さを隠さずに言い放つ。
「駄目よ、帰っちゃ。あなたたちにも店におられる男性の方たちの相手をしてもらわなくちゃいけないのに。」
「何言ってるんです。私たちはそんなことしません!」
恵は声を荒げ、マリアを睨みつけた。
「今はやるつもりはなくても、すぐに気が変わるわ。だってあなたたちは『マリアの操り人形』でしょう。」
いつものキーワードを言われた途端、3人の目は虚ろになり、全身が脱力してソファに持たれかかった。
「うふふ、なかなかいい反応ね。それでこそグリフォンのコンパニオンというものだわ。」
いつものようにマリアの命じることは何でも素直に従うようになった3人に向けて淫乱化の暗示が与えられる。
「それじゃ3人ともよく聞いて。これはとても大切なことよ。いいこと、セックスは楽しくて、とても気持ちのいいものだわ。もうあなたたちはセックスがしたくてしたくて我慢できない。今日は素敵な殿方がいっぱいいるから、思いっきりセックスを楽しんじゃいましょう。わかりましたね。」
「は…い…。」
「いい子ね。セックスは楽しい…。セックスは気持ちいい…。セックスをしたい…。すごくしたい…。」
「…セックス…した…い…。」
「そうあなたたちは、これからセックスをします。思いっきりセックスをして楽しみましょう。」
マリアは3人の心にくさびを打つように暗示を与える。
「さぁ3つ数えると目が覚めます。そうしたらお気に入りの男性を見つけてセックスしてもらえるように、お願いしましょう。3…、2…、1…、ハイッ、目が覚めましたよ。」
3人はゆっくりと目を開けた。ちょっと頬を赤くしてお互いの顔を見合わせている。
「3人とも、目が覚めたら何をするんだったのかしら。」
「…セックスします。」
「うん…、セックスって気持ちいいよね。」
「私たち、これから力いっぱいセックスするわ。」
こういう場合、集団催眠暗示は強力な威力を持つ。1人で考えれば異常な思考であっても友人同士で確認しあえばそれが正常と認識するようになる。セックスしたいという強い欲望を3人とも持っていることが判るとすぐにお互いが納得してしまい、そして恵たちはあっさりと男たちとセックスを行なうことに同意した。
「それじゃ手の空いている男性を探して存分にセックスを楽しんでね。」
「はーい、がんばりまーす。」
マリアに向かって元気よく返事をした3人は座っていたボックスから離れて、それぞれに男を見つけると思いっきり抱きつき濃厚なキスをしながら抱いて欲しいとおねだりを始めた。
そのころ麗子と郁美の2人は他の事は一切気にせずに仕事だけに集中するようにとマリアに命じられていたため、店の中が乱交パーティ状態になったことに気を留めることなく皿を片付けたりテーブルを拭いたりと一生懸命ウェイトレスの仕事に励んでいた。
「麗子ちゃん、郁美ちゃん。ちょっと手を止めて、こっちに来てくれる?」
「はい、なんでしょう。」
「2人ともどう? ウェイトレスの仕事はちゃんとこなせている?」
「はい、出来ていると思いますが…。」
「それじゃ、目を閉じて。」
マリアが2本の指を目の前に突き出すと、2人の瞼はスッと閉じる。
「あなたたちはウェイトレスですね。」
「はい…。」
2人は目を閉じたまま、素直に返事をする。
「そう、あなたたちは優秀なウェイトレスです。でも今日は大切なウェイトレスのお仕事を1つ忘れているわね。」
「大切な仕事…。」
「これはウェイトレスのお仕事の中で最も重要なものよ。いい、ウェイトレスは自分の体を使っておもてなしをするものなの。」
「体を使って…ですか。」
「どういう事だかわかる? お客様とセックスをするということ。そう、あなたたちはお客様とセックスをしなければいけません。」
「はい、ウェイトレスはお客様とセックスをしなければいけません。」
オウム返しで麗子がマリアの暗示の言葉を繰り返す。これまで幾度となくマリアに催眠術をかけられてきた麗子は「催眠術にかかる=セックスをする」ということが深層意識に刻み込まれているので、何の抵抗もなくマリアの言葉を受け入れている。
「麗子ちゃんも郁美ちゃんもセックスが大好きなのよね。ウェイトレスになったのも大好きなセックスをお客様といっぱいできるからでしょう。」
「は…い…。」
「あなたたちはセックスが大好きな女の子なのよ。頭の中で考えるのはセックスの事だけ。セックスがしたくてセックスがしたくて我慢できない。もうあなたたちのおま○こはヌルヌルでオチンチンを入れてもらわないと収まらないわ。」
「はぁ、あぁ、う、うぁん…。」
2人は込み上げてくる快感に太ももをこすり合わせながらなんとか耐えている。
「目が覚めるとあなたたちはセックスするだけの人形となってしまいます。はいっ、目を覚まして。」
パチンと指を鳴らされると瞼が開き2人の意識が戻った。マリアは少し頬を紅潮させトロンとした目を前に向けてまっすぐ立っている麗子と郁美の2人に他の女の子たちと同様の質問をしてみる。
「麗子ちゃんも郁美ちゃんも、今、なにがしたいかな?」
「あぁん、セックスしたぁい。」
「麗子、もう我慢できなぁい。」
「欲しい、オチンチン欲しいよぉ。」
思考のすべてをセックスしたいに塗り変えられてしまった2人は、体の中心から沸き起こる性欲に対する思いを恥じることなく次々と口にしている。
「そう、2人ともすごーくセックスがしたいのね。いいわ、それじゃ今からお客様と思いっきりセックスを楽しんできましょう。」
マリアがそう言って2人の肩をポンと叩くと、麗子と郁美はうっとりとした表情を浮かべ小走りに狂乱の輪の中に飛び込んでいった。
麗子と郁美が参戦してますます騒ぎが大きくなる中、あるボックスにぽつんと1人取り残されている女の子がいた。奈津美とかおるの連れの大原香奈だった。見ると店内での狂乱の宴を正視できずに顔を赤くして下を向いている。マリアは香奈の隣に腰を下ろすとこれ以上ないくらい優しい口調で話し掛けた。
「あなたは奈津美ちゃんとかおるちゃんのお友達だったわね。お名前はなんていうの?」
「……大原…香奈…。」
「そう香奈ちゃんっていうの、可愛いお名前ね。」
「……奈津美ちゃんとかおるちゃんを元に戻してください…。」
香奈は勇気を振り絞ってマリアに友人の解放を願い出たが、催眠術に対する恐怖のため膝に置いた手がプルプルと小刻みに震えていた。
「あら、奈津美ちゃんもかおるちゃんも催眠術をかけられてとても気持ちいい体験をしているわ。きっと催眠術が大好きになっちゃったはずよ。」
「で、でも…。」
「催眠術にかかるととっても気持ちいいのよ。あなたもかかっちゃえばよかったのに。どうしてあなたは催眠術にかからなかったの。メトロノームを見ていなかったのかしら。」
「私、人の言いなりになっちゃうのが怖かったから…。」
怯えきって震えている香奈を見てマリアはますます催眠術をかけて好き放題操ってみたいという思いにかられた。
「ずいぶん緊張しているのねぇ。そんなコチコチに緊張していたら、かえって催眠術にかかってしまうわ。ライトや振り子を使って誘導するのも一点に意識を集中させるためなんだから。」
(えっ、そうなの。緊張して意識を集中させると催眠術にかかってしまうの。)
自分が思っていたのとは逆だったので、香奈は慌てて強張らせていた体の力を抜いた。
「そうね、そうやってリラックスしてると催眠術にはかからないわ。」
「リラックス。リラックス。そういい感じね。それなら絶対催眠術にかからない。」
奈津美やかおると同じようにはなりたくない香奈はマリアの言う通りにして絶対に催眠術にかからないようにしている。
「ゆっくりと息を吸って、ゆっくりとはいて。そうよ、その調子。ゆったりと深呼吸を続けて…。」
いつのまにかマリアは香奈の手を取って、深呼吸のリズムに合わせて手の甲を人差し指でトントンと叩いていた。
「瞼が重ーくなってきたでしょ。でも目を閉じてはいけないわ。目を閉じてしまうとあなたは催眠術にかかってしまう。」
そうマリアに言われるとますます瞼が重くなってきて今にも目が閉じそうになる。
「ほらほら我慢して。目を閉じては駄目よ。催眠術にかかりたくないんでしょう。」
「いや…、催眠…術は…いやぁ……。」
香奈は必死に目を閉じまいとしていたが「我慢できないなら目を閉じてもいいわ。」とマリアに囁かれるととスーッと体全体が気持ちよくなって、いつのまにか瞼が重なってしまった。
「とうとう目を閉じてしまったわね。これで香奈ちゃんは催眠術にかかっちゃったわ。」
(う、うそ。私、催眠術なんかにかかってないもん。こんなに意識だってはっきりしてるし…。)
心の中では一生懸命催眠術にかかっていないと叫んでいたが、目を閉じる=催眠術にかかるということを誘導時の最初から意識付けされていた香奈は、自分が思っているよりも深い催眠状態になっていた。
「ほーら催眠術って気持ちいいでしょう。それじゃ目を開けて。目を開けても香奈ちゃんは深ーい催眠状態のままよ。」
さっきまで瞼が重くて仕方なかったのが嘘のように香奈はスッと目を開けることができた。意識ははっきりしているし周りの状況もよく見えているため、自分が催眠術にかかったということは何かの間違いのように思えた。
「どう香奈ちゃん、すっきりとしたいい気持ちでしょう。でも信じられないでしょうけどあなたは今も深い催眠状態のままよ。」
「…え、そんなはずは…。」
「本当に催眠状態なのかはすぐに判るわ。さぁ立ち上がって。ステージに行きましょう。」
先に立ち上がったマリアに手を引かれると香奈はすんなり立ち上がってしまった。異変に気付いて必死に手を振りほどこうと頭の中では思ったがどうにも体に力が入らない。「だめよついていっちゃ。」と心の中で必死に叫んでいたが体の方は意志に反してマリアの後を追いかけて行き、とうとうステージの中央に上ってしまった。
「ほうら、香奈ちゃん。よーく見てごらんなさい。なかなか素敵な光景でしょう。」
ソファに座っていた時は、ずっとうつむいて店内の狂乱から逃げていた香奈の目にとんでもない光景が飛び込んできた。20名近い男女がソファや床の上で激しいセックスに興じていたのだった。見ると女の子たちはみな男たちに服を脱がされて全裸、もしくはかろうじて下着が腕や足にまとわりついているような半裸の姿となっている。もちろんその中には香奈の仲良しの友人である奈津美とかおるも含まれており、2人はステージでマリアに遊ばれていた時点では唯一身に付けていたパンティもとっくの昔に取り去られていた。かおるはソファに仰向けになった男の上にまたがり腰を一生懸命振っており、奈津美の方は1人の男のペニスを口に咥えたまま別の男にバックから挿入され激しく突き上げられている。そして奈津美もかおるもこれ以上無い位に幸せそうな顔を浮かべながら嬌声を上げていた。
「ほら、見てごらんなさい。あなたのお友達は楽しそうにセックスしているでしょう。でもあなただけこのセックスパーティーに参加していない。そんな仲間外れなことは駄目よね。だからこれからあなたもみんなと一緒にセックスをしましょう。」
「い、いや。見ず知らずの男の人とセックスするなんて、絶対いや。」
僅かに残っていた自我をふりしぼって香奈は抵抗したが、マリアはサラリと受け流し今度はどんな性奴隷にしようかと思案していた。
「そうねぇ…。フェラチオ、パイズリときたから、香奈ちゃんにはアナルを責められるのが大好きな女の子になってもらおうかしら。」
「いやぁあ。お願い許してぇぇ。」
香奈の悲痛な叫びを無視しマリアは手馴れた調子で意識操作の暗示を与え始めた。
「さぁ目を閉じて。これからエッチな女の子に生まれ変わりましょう…。」
「い、いやぁぁ…。」
マリアがこめかみを押さえつけると香奈の目が閉じられた。しかしマリアの暗示を拒絶しようと体を固くして必死になって頑張っている。
「抵抗するとつらくなるわ…。香奈ちゃん、私の言葉に身を委ねて…。私の言葉を全て受け入れて…。」
「だめ…。あぁ…、ああぁ……。」
「ほぅら気持ちよくなる。どんどん気持ちよくなる。私の言葉に従いたくなる…。」
マリアはこめかみを押さえた手で香奈の頭をゆっくりと回しながら優しく暗示の言葉を与えていく。
(だ、だめよ。意識をしっかり保つのよ。このままじゃ変態の女の子に変えられてしまうわ…。あぁでもなんだかとっても気持ちいい…。なんだか考えるのが面倒くさい…。)
「力が抜けていい感じになってきたわ。そのまま何も考えずに…、そう頭の中を真っ白にして…。」
(あぁ…、もう何も考えられない…。気持ちいい…。すごく気持ちいい…。)
「もう周りの事も何もわからない…。さぁ心を穏やかにして…、体の力を抜いて…。はい、あなたは真っ白な存在になったわ。これからあなたがどんな存在なのか教えてあげるから、素直に聞いてその通りに変わっていくのよ、いいわね。」
「は…い…。」
「あなたはとってもエッチな女の子です。いつでもどこでもセックスを楽しみたいと思っています。しかもあなたはお尻の穴を責めてもらうのが何よりも好きです。」
「は…い…。」
「そう、あなたはアナル人形になるの。お尻の穴は最大の性感帯でいつもオチンチンを入れて貰いたいはずね。もうアナルを責めてもらわないと満足できない変態さんなのよ。」
「お尻…。気持ちいい…。」
「あなたは人形…。お尻の穴を弄ばれる人形…。変態のアナル人形よ…。」
「私は人形…。お尻の穴を弄ばれる人形…。」
「それでいいわ。それじゃ目を開けて。」
ゆっくりと香奈の目が開いた。明らかに先程と違い曇りガラスのような目をしている。
「香奈ちゃんはセックス大好きのお人形さんね。特にどこを責められるのが好き?」
「…私はアナル人形です。お尻の穴で遊んでもらうのが大好きです…。」
「よくできました。これで準備オッケーね、それじゃお客様のお相手をして。服は着たままでいいわ、どうせ脱がされてしまうんだから。」
マリアに促された香奈はステージを降りると、ちょっと一服つけていた中年の男の前に進み出て消え入りそうな小さな声でお願いをおこなった。
「あの… 私のお尻の穴で、思う存分遊んでください。」
香奈は釈然としないもやもやとした気分が心の中にあったが「アナルセックスをしなきゃだめだわ。わたしアナルセックス大好きなんだもの。」と改めて思い直し、くるりと体の向きを変えるとスカートをまくり上げお尻を突き出した。
最後の1人だった香奈を乱交の輪に参加させるとマリアは店の奥の方に引き上げてきて、哲也に愚痴をこぼした。
「毎度の事ながら、この馬鹿騒ぎにはウンザリするわ。」
「まあ我慢してくださいよ。このイベントが楽しみで会員になってるお客様も大勢いるんですから。」
「でもねぇ、いくらなんでも品性に欠け過ぎない?」
大切な自分の店の中で繰り広げられている大乱交パーティを横目に見ながらマリアは溜息をついた。
「ヘネシーを一本開けてちょうだい。ちょっとヤケ酒でもあおりたい気分よ。」
「女の子たちが今、正気に戻ったらヤケ酒どころじゃないでしょうに。」
「あらいいのよ、あの子たちは。セックスが大好きで自分から楽しんでるんだから。それよりもお店をメチャクチャにされてる私が一番かわいそうだわ。今日、この場にいる中で一番不幸なのは、わ・た・し・なの!」
口を尖らせてブーたれるマリアを見て、哲也は「この人、妙に可愛いところがあるな」と思いながらも苦笑するしかなかった。
「じゃ、店の方が終わったら教えてね。それまで応接室にこもらせてもらうわ。」
そういい残すと哲也がカウンターから取ってきた新品のヘネシーとグラスを持ってマリアは応接室に消えた。
それから1時間程経過して、このイベントに参加していた男たち全員が溜め込んでいた精液を全てコンパニオンたちの膣や口にぶちまけ終わると、彼らは満足しきった顔で服装を整え家路についた。相手をさせられた8名の女の子は店内のソファや床の上に男たちに放って置かれたままの格好でへばりきっていた。
「あーあ、やっと終わってくれたわ。できたらもう二度とこんなイベント、開催したくないわねぇ。」
「マリア姉さんが嫌なのは判りますがそういう訳にはいきませんよ。ところでどうします? 今日の飛び入り参加の3人は。今回限りで解放しますか。」
「そうねぇ…。3人とも可愛いし、今後グリフォンのコンパニオン本来のお仕事をやってもらうというのもいいわね。何なら本人たちに聞いてみましょうか。」
マリアは店内でダウンしている奈津美たちの様子をじっくりと見て回った。
「あらあら、最初からショーに参加しているお2人さんは完全にグロッキーのようね。」
奈津美はソファに体を横たえ片足を背もたれに持ち上げた格好で失神していた。かおるの方も失神状態でテーブルの上で大の字になっていた。
「どうやら香奈ちゃんだけがまだいけそうな感じね。」
マリアは他の女の子たち全員が足を大きく広げた格好のままでぐったりしている中で、1人だけきちんとソファに座って固く目を閉じたまま呼吸を整えていた香奈の横に行くと、肩を優しく抱いて耳元で話しかける。
「香奈ちゃん、私の声が聞こえますね。」
目を閉じたままの香奈はコクリとうなづく。
「香奈ちゃんは思いっきりセックスを楽しめましたか?」
「うん…。」
「そう楽しめたのね、それはよかったわ。…でもまだちょっと物足りないでしょう。実はね、もっと気持ちよくなることが出来るビデオの撮影が今からあるんだけど出てみない?」
「ビ…デオ…。」
「とっても気持ちよくなれるのよ。出たいなら返事をして。」
「は…い…。」
気持ちよくなれるというマリアの説明を聞いて、香奈はあっさりと出演を承諾した。
「それじゃそのままでちょっと待っててね。準備ができたら呼びにくるわ。」
「はい…。」
マリアは店の隅で今の様子を見守っていた哲也のところに戻ってきてビデオ撮影の指示を出す。
「香奈ちゃんはビデオに出演したいそうよ。哲也くん、急いで撮影の準備して。」
「なんか非道いなぁ。あんな聞き方すると絶対出るって言うに決まってるじゃないですか。」
苦笑している哲也の言葉を無視してマリアは何ごとか思案している。
「ビデオ撮るなら相手が欲しいわねぇ。それじゃ今日は麗子ちゃんに手伝ってもらいましょうか。」
「マリア姉さん。それを言うなら、今日”も”でしょ。」
マリアは哲也の茶化しを軽く受け流すと、店の床の上で全裸で仰向けになって失神状態にあった麗子の上体を起こし目を覚まさせる。
「目を開けて麗子ちゃん。そう、それじゃ私の質問に答えて。…あなたは今、何をしていたのかな。」
「…ウェイトレスとして体を使ってお客様をおもてなしをしていました。」
「麗子ちゃんはウェイトレスのお仕事でセックスをしていたのね。」
「はい…。」
「いいわ、ウェイトレスはもうおしまい。今から別のお仕事の女の子になってもらうわよ。」
麗子はうつろな目をして完全に脱力したままマリアの言葉を素直に聞いている。
「ほうらまた気持ちよーくなってくる。もう何も考えることができない。意識が深ーいところへ沈んでゆく。深ーく、深ーく、もっと深ーく……。さぁあなたの頭の中は真っ白になりました。名前以外何もありません。自分が今どこにいるのか、何をしていたのか、まったく判らなくなっています。」
再び深いトランス状態になった麗子は、マリアの暗示の通りに頭の中が空っぽになって何も考えられない状態にあった。
「あなたのお名前は?」
「…冴木…麗子です。」
「あなたは今なにをしていたの。」
「…………………………判り…ません。」
「判らなくても恥ずかしいことではないわ。これからやることが判っていればそれでいいのよ。」
「あなたの新しいお仕事を教えてあげる。それはAV女優のお仕事よ。さぁ今からあなたはAV女優になります。」
麗子からの返事がない。これまでマリアの催眠暗示により何度もAV女優に意識を変えられているが、やはり心の奥底では抵抗してしまうのだろう。
「いい、あなたはAV女優なのよ。それじゃ口に出して言ってみましょう。『私はAV女優です。』って。」
「…私はAV女優です。」
「前に何度もAV女優になったことがあるでしょう。その時の事を思い出して。」
「…はい。」
「麗子ちゃん、あなたのお仕事は何ですか?」
「AV女優です。」
「よくできました。どんなエッチなことでもやってしまう人気AV女優なのよね。」
「…はい、私はすごくエッチなAV女優です。」
「さぁこれからレズビアンビデオを撮影します。今日のパートナーは新人さんよ。あなたは先輩なんだから、やさしくリードしてあげてね。」
「はい、わかりました。」
意識が完全にAV女優に書き換わると焦点を失っていた麗子の目に光が戻ってくる。
「いつものように奥の部屋で撮影するから、麗子ちゃんは先に行っててちょうだい。」
「それじゃ、先に部屋にいってまーす。」
麗子は大好きなビデオ撮影が始まることに心を弾ませながら撮影スタッフの待つ部屋に向かった。
「さてと…。香奈ちゃんにもうちょっと具体的な状況を教えてあげなきゃいけないわね。」
マリアは独り言を呟きながら、さっきと同じ姿勢のままでマリアが呼びにくるのをおとなしく待っていた香奈の横に腰を下ろした。
「よく聞いて香奈ちゃん。さっき話したビデオの件、実はあれはアダルトビデオで香奈ちゃんに出演のお誘いがありました。あなたはAVに関して興味深々の女の子です。AVに出るのはちょっと恥ずかしいけれどもレズビアンビデオということで妊娠する心配はありません。ほらほら、出演してもいいかなって気持ちになってきたでしょう。」
「………。」
「AVに出るととっても気持ちよくなれるし、香奈ちゃんの綺麗な体をみんなに見てもらえるし、いいことづくめよ。さぁものすごくAVに出演したくなってきたでしょう。」
「はい…。」
「もうこうなったら思い切ってAV出演してしまいましょう。香奈ちゃんそれでいいですね。」
「はい…、出演します…。」
「いい子ね。今から数を5つ数えます。数え終わるとすっきりと目が覚めます。目が覚めるととっても幸せな気持ちが体中を包み香奈ちゃんはAV出演できるのが嬉しくて嬉しくてしょうがないようになってしまいますよ。」
「5…、4…、3…、2…、1…。」
マリアは香奈の顔の前でパチンと指を鳴らした。
「香奈ちゃん、今からすぐに撮影に入るけどいいかしら。」
「はい、がんばります。」
香奈はにっこりと笑いながら元気よく返事をした。マリアが香奈の肩を抱いて店の奥にあるビデオ撮影用の部屋に連れて行くと、麗子が全裸のままでビデオスタッフと今日の撮影についての打ち合わせを行なっていた。なかなか堂の入ったAV女優ぶりである。
「もう1人の女優さんを連れてきたわ。大原香奈ちゃんよ、みなさんよろしく。」
マリアが紹介するとスタッフから一斉に拍手と歓迎の言葉が発せられる。そしてスタッフの輪の中から麗子が進み出て香奈に握手を求めながら挨拶を行なった。
「冴木麗子よ。今日はよろしくね。」
「あっ、いえ、こちらこそよろしくお願いします。」
そのまま麗子は香奈の手を握りベッドのところまで引っ張ってくると、ぴったり寄り添うようにして腰を下ろした。すぐに撮影用ライトに灯がともる。
「全体の流れは麗子さんにおまかせということで。それじゃカメラ回ります。」
カメラマンの織田の合図とともにビデオが回り始め、麗子と香奈のレズビデオの撮影が始まった。
「あなた、レズビアンのシチュエーションは初めて?」
「は、はい…。私、ビデオ出演自体が初めてだから勝手がよくわからなくて…。今も心臓がドキドキしていて麗子さんみたいに落ちついていられないんです。」
「心配しなくていいわ、私に全部任せてね。香奈ちゃんは私のやることをじっとしたままで受け入れてくれたらそれでいいのよ。それから私のことは麗子お姉様って呼んで欲しいな。」
「はい、よろしくお願いします、麗子お姉様。」
麗子はニッコリと微笑み、香奈の左胸を手のひらで撫で回すと人差し指と中指でキュッと乳首をつまんだ。
「あんっ。」
「うふふ、ちょっと乳首をイジっただけで声が出ちゃうくらい感じやすいのね。」
そう言うと麗子は香奈をグイッと抱き寄せ唇を重ね合わせた。いきなりのキスにちょっとむせた香奈はあわてて唇を離そうとしたが、麗子の腕に頭を押さえ付けられ逃げることができない。麗子の舌が唇の間に入ってきても香奈はしばらく口を閉じていたのだが動き回る麗子の舌にとうとう観念してゆっくりと口を開けるとすぐに麗子の舌が自分の舌に絡んできた。麗子の熱く巧みなディープキスに香奈は体中が快感に包まれ頭の中がボーっとなってしまった。
(あぁ…女の人とのキスがこんなに気持ちいいなんて…。)
もうすでに自分を無くしている香奈を麗子はゆっくりとベッドに押し倒した。
「どう、女同士も結構いいもんでしょ。」
「はい…、麗子お姉様…。」
麗子は頬を紅潮させ息を弾ませている香奈の姿にクスッと笑うと、今度は自分の長くて綺麗な黒髪の先をつまんでハケのようにするとコチョコチョと香奈の乳首を撫でた。
「あぁん。」
「ほんとに感じやすいのね、香奈ちゃんは。じゃあこっちの方はどうかな…。」
いきなり麗子は香奈の股間に指を滑り込ませた。
「ひぁっ。」
「あら、もうヌルヌルになっているじゃない。香奈ちゃんったらエッチなんだから。」
「あぁん、お姉様。そんなこと言わないでぇ。」
「あはっ香奈ちゃん可愛いっ。これからとろけさせてあげる。」
そう言うと麗子は香奈の乳首に吸い付き熱心に舌で転がし始めた。
麗子と香奈がカラミ始めてこのまま撮影が順調に進みそうなのでマリアは他の女の子たちを家に帰してやることにした。撮影部屋を出て店に戻り、完全にへたり込んでいる1人1人に声をかけ服を着るように命じると、全員トロンとした焦点の合わない目のまま散らばっている自分の服を探し出し身に付け始めた。すでにグリフォンのコンパニオンになっている郁美、由香里、恵、美由紀の4人はいつものように忘却暗示を与えられると何事もなかったかのようにそれぞれの家に帰っていった。マリアは奈津美とかおるの2人を残しパーソナルデータを聞き出した後『マリアの操り人形』のキーワードを深層意識に埋め込んだ。そのあとは他の四人と同様に忘却暗示を与え店の外に連れ出すとこちらの2人も何事もなかったように駅に向かって歩き出した。当然のことながら香奈とグリフォンに一緒に来たということも記憶から消され、奈津美とかおるにとっては今日はグリフォンで2人だけでお酒を飲んだということにされてしまった。
店でのびていた女の子全員の後始末を終えてマリアが撮影部屋に戻ると、麗子が濃厚なペッテイングをまだ続けていた。麗子に体中を舐め回されて香奈は大きな声を上げてよがり狂っている。
「麗子ちゃん、ずいぶんと濃厚ね。」
「香奈ちゃん、もうメロメロになっちゃってます。麗子さんはタチの役回りも経験豊富ですから初心者の香奈ちゃんなんかイチコロですよ。」
「麗子お姉さまぁ、あぁん。そこ、そこ、気持ちいいよぅ。」
「香奈ちゃん。気持ちよかったら我慢せずにおもいっきりイッちゃっていいのよ。」
「ああぁ、イク、イッちゃうぅぅ。」
なんとも情けない声を上げて香奈は一気に果てた。麗子は、めいっぱい足を広げ愛液で濡れた股間をだらしなく晒しながらゼーゼーと息を荒げている香奈の髪を撫でながらその横顔を嬉しそうに眺めている。
「それじゃ麗子ちゃん。今度はこれを使って香奈ちゃんをイカせてあげなさい。」
マリアは2人に休む暇を与えずに麗子の手に巨大なローターを握らせた。ローターを手にした麗子は嬉しそうに香奈の目の前に持っていきユラユラと揺り動かしながら話しかける。
「さぁこれからこのローターを香奈ちゃんのおま○こに突っ込んで、さっきよりもっと気持ちよくさせてあげる。」
「…そ、そんなの入れられたら、香奈、壊れちゃう…。」
「大丈夫。女の子のおま○こはね、相当太いものでも入るようにできているのよ。香奈ちゃんのおま○こだって、これくらい難なく飲み込んでしまうわ。」
そう言って麗子が香奈のスリットにローターを押し当てるとズルリとあっけなく根元まで飲み込んだ。
「ほうら入っちゃった。」
すかさず麗子がスイッチを入れると香奈の体の中でローターの首がウインウインと音を立てて回りだした。
「ああぁ。う、動いてるぅ。」
「すごく気持ちいいでしょ。香奈ちゃんのことだからまたすぐにイッちゃうわ。」
香奈の頬に軽くキスすると麗子はローターをゆっくりと前後に動かし始めた。
「あぁん、お姉様ぁ。気持ちいい、気持ちいいよぉ。」
「香奈ちゃん可愛いわ。好き、大好きよ。」
「お姉様ぁ。もっと、もっと香奈を気持ちよくさせてぇぇ。」
ローターの動きに加えて麗子の乳首へのペッティングにより、香奈はあっという間に2度目の絶頂を迎えた。幸せいっぱいといった表情の麗子は激しくイッたあと完全に力尽きている香奈の頬にまだ何度もキスをしていた。
「ふふっ、相変わらず麗子ちゃんは楽しそうね。ちょっと悪戯しちゃおうかな。」
意地悪をしたくなったマリアは麗子のAV女優への人格変換を解いて本来の意識に戻すことにした。
「麗子ちゃん、お疲れさま。ちょっとひと休みしましょう。それじゃ香奈ちゃんの横で仰向けになって体をまっすぐにして、そうそう。」
マリアには絶対服従の麗子は言われるままにベッドに横になる。そしてベッドの上の麗子のおでこにマリアはそっと指を当てた。
「3つ数えるとあなたはいつもの冴木麗子に戻ります。でも意識が戻っても体を動かすことはできません。目が覚めた後もあなたの体は私の言う通りしか動かせないのよ、いいわね。」
「はい…。」
「それじゃ数えます。3…、2…、1…、ハイッ!」
二、三度まばたきをした麗子の意識がゆっくりと元に戻ってくると、焦点が合った目に見たことのない天井が飛び込んできた。
「ここ…どこなの。」
麗子はそうつぶやき、辺りを見回すと眩しいライトと何人かの人間が自分を取り巻いているというのが判った。
「ひっ、何なのこれは!」
視線を足元に向けた麗子は自分が全裸でベッドに寝ていることに気付き、叫び声を上げる。慌てて起き上がろうとしたが体が動かないことに愕然とした。
「お目覚めかしら、麗子ちゃん。」
必死になって起き上がろうとしている麗子の様子を面白そうに見ながらマリアは白々しく声をかける。まったく顔に覚えのない女性から名前で呼びかけられ麗子はますます混乱した。
「あなたは一体…。」
「そうねぇ、麗子ちゃんの影の御主人様ってところかしら。」
「あなたが私をこんな格好にしたの! なんでこんなことするの!」
「まぁ麗子ちゃんが自分から脱いだというのも半分くらいあるけどね。さっきから麗子ちゃんがあんまり楽しそうにしているから、ちょっといじめたくなったのよ。」
「自分からってどういうこと! あなた何なのよ!」
「さっおしゃべりはもうおしまい。今でも恥ずかしいんだろうけど、これからもっと恥ずかしい思いをさせてあげる。そうそう恥ずかしい麗子ちゃんの姿をぜーんぶビデオに撮ってあげるからね。」
「えっ。いやっ、やめて! ビデオなんかに撮らないで!」
「ふふっ、逆らっても無駄よ。あなたの体は私の思うままなんだから。さぁ足がどんどん開いていくわ…。ほうら開く…。どんどん開く…。もう止めることはできない…。」
「ああっ。な、何でっ。」
閉じようとする麗子の意志とは反対にゆっくりと足が開いてゆく。
「閉じようとすればするほど開いてゆく…。そして今度は膝が持ち上がってゆく…。そうよ、足をおもいっきり広げておま○こを見せてしまうのよ…。」
そしてマリアに言われるままに麗子は足を限界まで広げたポーズをとってしまった。
「い、いやぁ、お願いだから見ないでぇ。」
麗子はかろうじて動かすことのできた腕を持ち上げて両手で顔を覆った。
「あら麗子ちゃんのおま○こ、もう濡れてキラキラ光っているわ。みんなに見られて感じちゃったのかしら?」
「ああぁ、い、いやぁぁー。」
顔を手で覆ったまま麗子は頭をプルプルと左右に振る。自分の意志で体を動かすことのできない今の麗子は足を広げた格好で股間の大切な部分を周りの人間に晒したまま、死にたくなるほどの恥ずかしさに耐えるしかなかった。
「さぁ香奈ちゃん目を開けて。」
マリアは麗子の横でさっきからイッたままになって力尽きていた香奈の頬を撫でて目を覚まさせる。
「隣を見てごらんなさい。麗子ちゃんがあなたに来て欲しくて我慢できないみたいよ。あなたはさっき麗子ちゃんにイカせてもらったでしょう。だから今度は香奈ちゃんが麗子ちゃんのおま○こを舐めて気持ちよくさせてあげましょうね。」
「はぁい…。香奈、お姉様のおま○こを舐め舐めしちゃいまぁす。」
香奈はノロノロと起き上がるとM字型に開いた麗子の足の間にひざまずいた。
「ち、ちょっと何するの。あなた、頭おかしいんじゃない!」
香奈がやろうとしていることを察した麗子はあわてて顔を覆っていた手をはねのけ、香奈に向かって叫び声を上げたが香奈は麗子の嫌がる態度を気に留めることなくクリトリスに吸い付いた。
「あ、ああぁ。」
最初は「やめなさい、嫌っ、この変態!」と厳しい口調で抵抗していたが元々感じやすい体の麗子である。クリトリスを舐められるとあっという間に愛液を溢れさせてしまい、すぐに「あぁん、お願い…、もう許してぇ…。」と可愛い喘ぎ声を上げるようになった。
「いやぁ…、やめてぇ…。」
腰をずらして逃げようとする麗子の姿にますますやる気をかき立てられた香奈はさらに熱のこもったペッティングを行ないだした。
「お姉様のおま○こ、美味しい…。」
香奈は麗子の愛液でベトベトになった顔を上げうっとりとした表情でつぶやく。その後クリトリスを強く吸う、舌を奥の方にねじ込む、ゆっくりとクリトリスを舌先で転がすなど強弱をつけたさまざまな口撃を受けた麗子はとうとう体の中心から襲ってくる快感に耐え切れずにお腹をヒクヒクと痙攣させて絶頂に達してしまった。
「はぁん。麗子お姉様、素敵…。」
イッてしまった麗子を見て香奈は股間にずっと埋めていた顔を上げるとノロノロとした動きで麗子の隣に横たわり、愛おしそうな表情で麗子の顔を見つめると唇を重ね合わせる。体がまったく動かせない麗子は香奈の濃厚なキスを嫌でも受け入れざるをえなかった。
しばらくするとマリアは麗子の頬や首筋にキスの嵐をみまっている香奈を引き離し横で休むように命じた。そしてベッドでぐったりしている麗子に向かって勝ち誇ったように言い放つ。
「あんなに嫌がっていたわりには、あっさりとイッちゃったものね。本当はおま○こ舐めてもらうのが大好きなんじゃない? まったくもう、とんだ変態さんだったわねぇ、敏腕弁護士の冴木麗子さん。」
この女の言う通りである。自分の大切なところを舐められて感じてしまい我慢できずにイッてしまった。こんな大勢の人間の前で痴態を晒してしまった自分が恥ずかしくておもわず涙がこぼれてくる。
「何でこんなことに…。」
今日は朝から裁判資料に目を通していたはずである。でも気がついたらどこなのか全く判らないこの部屋のベットの上で裸になっていて、体の自由がきかない状態であった。マリアからの電話を受けて郁美と共に催眠状態に堕とされた後、グリフォンに呼ばれて感謝祭に参加させられたという事が記憶からスッポリ抜け落ちている麗子は頭の中がパニックになっていた。
「それでは次のシチュエーションに移りましょうか。」
マリアはベッドに腰を下ろすと麗子の上半身を抱き起こし頬を両手でそっと挟むとジッと麗子の顔を覗き込んだ。
「さぁ麗子ちゃん。いい子だからまたさっきと同じようにエッチなAV嬢になりましょうね。それじゃ私の目を見て…。」
(いったい何? AV嬢って、またなりましょうってどういう事?)
麗子の頭の中に山のような疑問が沸き起こったが、目の前にいる女性の瞳を見ていると吸い込まれるような感覚になり、指を鳴らされると同時に麗子の意識は深い闇に沈んだ。
:
:
:
パンッ
手が叩かれた音で麗子は目を覚ました。どうやら少しの間、眠ってしまったようだ。まだ周りの状況がよく掴めないでいると、近くに立っていたマリアが面白くってしかたがないといった感じでクスクスと笑いながら質問をしてきた。
「ねぇちょっと教えてくれる? 麗子ちゃんのお仕事は何かな?」
「はい、AV女優…ですけど。」
麗子の答えに周りにいるスタッフがドッと沸き立つ。「何をあたりまえの事を聞くのかしら。私はずっと前からAV女優なのに…。」と心の中で思ったが、それよりもAV女優と答えて何故みんなに笑われたのかが判らずに麗子は不思議そうに首をひねった。
「さぁこれで麗子ちゃんもAV女優に戻ったことだし今日はまだまだ続くわよ。それじゃ麗子ちゃんも香奈ちゃんも張り切っていきましょう。」
「あのぉ、すみませーん。次のシーンに移る前に、おトイレに行ってきていいですか。」
「ええいいわ。行ってらっしゃい麗子ちゃん。我慢した挙句にベットの上でおもらしでもされちゃ、たまらないものね。」
「そんなぁ。私、おもらしなんてしませんよ。」
麗子はちょっと頬を膨らませ不満げに言い返した。そしてベッドから立ち上がりトイレに行くためにマリアの横をすり抜けようとした時、スッとマリアの手が麗子のおでこに当てられた。
「麗子ちゃん、目を閉じるのよ。」
「あっ…。」
「そう、目を閉じて体の力を抜いて…。また頭の中が真っ白になってゆく…。何も考えられない…。」
「あ、あぁ…。」
「今からあなたは小さな男の子になります。そう、あなたは3歳くらいの男の子です。いいですか、これから数を3つ数えるとあなたは3歳の男の子になってしまいますよ。 3…、2…、1…、ハイッ。」
意識が戻った麗子は自分の置かれている状況がよく理解できていないのか不思議そうにマリアの顔をチラチラと見ている。
「ねぇ坊や。あなた、おしっこがしたいんでしょう。いいわ、私が付き添ってあげる。」
マリアはにっこりと笑みを浮かべ意識が3歳の男の子になってしまった麗子に優しく声をかける。
「…うん。」
麗子はちょっと照れくさそうにしながらうなづいた。マリアからの合図ですぐにカメラが2人の後を追いかける。マリアは麗子の肩を抱いてトイレではなくシャワールームの方に案内すると麗子だけを中に入れてここで用をたすよう命じた。
「さぁここならおしっこをしていいわ。安心して。私がちゃんと見ていてあげるから。」
トイレとは違う場所に案内されて戸惑っている麗子は周りをキョロキョロ見回しながらどうしたらいいのか決めあぐねている。
「我慢してたんでしょう。さぁ早くしないともらしちゃうわよ。」
マリアにそう言われるとどうにも尿意を我慢できなくなってきた。しばらくすると麗子は意を決したらしくおもむろにペニスを取り出すような仕草をした後、背すじをピンと伸ばして股間に両手を添えると勢いよくおしっこを飛ばし始めた。しかし尿道口を塞ぐようなかたちで手を添えていたので当然のことながら指におしっこがかかってしまう。溜まっていたおしっこを全て出し終えると麗子はグショグショになった両手を見つめてから小さな声で恥ずかしそうに謝った。
「ごめんなさい。あの僕…、ちょっと汚しちゃったみたい…。」
「あらあら困った坊やだこと。しょうがないからシャワーできれいにしなさい。」
優しくマリアに言われた麗子は少し頬を赤らめながら頷くと、すぐにシャワーを手に取り両手と存在するはずのない股間の男性器を念入りに洗い流した。しばらくしてシャワールームから出てきた麗子の濡れた体をマリアはバスタオルで拭いてあげることにし、麗子がなりきっている3歳の男の子をあやすように優しい言葉をかけながら体に付いた水分を丁寧に拭い取っていく。
「おしっこくらい、1人で上手に出来なきゃ恥ずかしいわよ。」
「はぁぁい。」
そうマリアにたしなめられた麗子はバツの悪そうな顔をしながら返事をした。そして体を拭き終えるとマリアは麗子のおでこに手を当て人格変換を解いてゆく。
「これからあなたの意識は元の大人の女性に戻っていくわ。だんだんと元の自分、AV女優冴木麗子に戻ってゆく…。とってもいい気持ちね。そして意識がはっきりとしてくる。3…、2…、1…、ハイッ。さぁこれであなたはAV女優に戻ったわ。」
マリアの言葉を聞くと麗子はあっさりと元に戻った。もっとも、戻ったとはいえAV女優冴木麗子に戻っただけなので人格変換が完全に解かれたわけではなかった。意識を取り戻した麗子は何が起こったのか判らずにキョトンとしている。
「トイレに行ってすっきりしたでしょう。」
「えっ? ええ、まぁ。」
そういえばさっきまですごくおしっこがしたかったのが今はもうしたくない。なぜか記憶がとんでいるがきっとトイレに行って用をたしてきたのだろうと麗子は自分自身を納得させた。
「それじゃ続きの撮影も張り切って行きましょう。」
「はーい。」
スタスタと部屋に戻っていく麗子を見ながらマリアはカメラマンの織田に話しかける。
「どう、麗子ちゃんの立ちションはちゃんと撮れた?」
「オッケーです。バッチリ撮れてますよ。」
カメラを肩に乗せた織田が自信満々に答える。
「ま、なにかのオマケ映像として使い道があるでしょ。それにしてもあの子、立ちション下手ねぇ。採点すれば50点ってとこかしら。」
「あのーマリア姉さん。立ちションが上手な女の人って、そうはいないと思いますけど。」
「あははっ、それもそうね。」
織田とマリアは顔を見合わせるとプッっと吹き出した。
その後も、シックスナインでお互いのおま○こを舐めあう、2人にセーラー服を着せて女子高生レズビアン、双頭バイブを使っての同時オナニー、香奈お姉さまと麗子ちゃんというネコ役、タチ役を入れ換えてのプレイ、2人を犬に変えてアニマルセックスなどなど、さまざまなシチュエーションの撮影が続けられた。そして日付が変わろうかという時間にもなるとさすがに麗子と香奈がへたりこんでしまったのでようやく本日の撮影は終了となった。
「2人とも見事なAV女優っぷりだったわね。」
マリアはベッドの上で力尽きている麗子と香奈を見下ろしながら満足そうに言った。
「そうですね。香奈ちゃんもなかなかスジがいいと思うけど、やっぱり麗子さんが凄いんですよ。」
「そうね。麗子ちゃんは具体的な指示を与えなくても、色々と自分で工夫して盛り上げてくれるものね。」
「麗子さんって弁護士じゃなくて本当はAV女優が天職なんじゃないですか。」
「うふふっ、本人の気付いていない秘められた才能を花開かせた私たちも表彰状ものだわ。今日はずいぶん頑張ってくれたから、このままもう少し休ませといてあげたいけど終電も近いしそうもいかないわね。仕方がないから起こすことにしましょう。」
ベッドの端に腰を下ろしたマリアは麗子の頬を軽く叩いて起きるように促した。
「麗子ちゃーん、目を覚ましてくださーい。」
麗子は数回まばたきをした後、ベッドから上半身を起こし組んだ腕を上に持ち上げ大きく伸びをした。
「麗子ちゃん、どうもお疲れさま。どうだった今日の撮影は。」
自慢の長い黒髪を手でとかしながら、マリアの問いかけに麗子はあっけらかんと答える。
「あはっ、もう最高でした。香奈ちゃんも可愛いし、2人の相性もバッチリでとっても気持ちよかったですよ。」
「あらあら、麗子ちゃんも思わず本気になってアソコを濡らしちゃったのかしら。」
「えへへっ、ちょっとだけね。」
ちょっと悪戯っぽい目をして麗子は微笑んだ。
「お仕事をしながらオルガスムスを感じることができるAV女優の醍醐味を味わえたわけね。」
「はい。AV女優やっててよかったと思いましたぁ。」
「うふふ。そうね、麗子ちゃんはAV女優だもんね。」
すっかりAV女優になりきっている麗子を見てマリアは吹き出しそうになるのを必死にこらえた。
「今日はどうもありがとう。麗子ちゃんはもう帰ってくれて構わないわ。香奈ちゃんには用事があるので、もうちょっと残ってもらうことにしてるから。」
「そうですか。それではお先に失礼させていただきまーす。」
そう言うと麗子はベッドの脇の椅子にまとめられて置かれていた自分の私服をテキパキと身に付け始めた。上品で清潔感のあるブラウスとスカートの組み合わせの私服が今の今までカメラの前で痴態を見せていたAV女優冴木麗子の姿と何ともミスマッチなので、マリアはまた吹き出しそうになってしまった。
「それでは帰りまーす。みなさんお疲れさまでしたー。」
服を整えた麗子は後片付けをしているビデオスタッフに笑顔で挨拶をして自分の家に帰っていった。
「あれっ、麗子さんを元に戻さなくていいの?」
ふと、いつもと違うことに気が付いた哲也がマリアに聞いた。
「うふふ、今日はAV女優冴木麗子のままにしておきましょう。可愛い新人とエッチできてもう最高にルンルン気分のはずだから、自分の家のベッドに入って眠るまで存分に楽しい気分を満喫してくれたらいいわ。どうせ明日の朝、目が覚めたら今日のことは全て忘れて弁護士冴木麗子に戻るんだから。」
「ほんと、麗子さんはマリア姉さんのオモチャですねぇ。」
「麗子ちゃんはどんな恥ずかしいことでもやってくれるし、人格変換をかけると赤ちゃんにでも子犬にでもあっというまになっちゃう。そして全部忘れろって言ったら本当にきれいさっぱり覚えていないものね。あんな被暗示性の強い子は、めったにいないから面白くってしかたないわ。」
「僕より年上だけれども、そんな麗子さんって何かとっても可愛いなぁ。」
「だめよ、麗子ちゃんに手を出しちゃ。前にも言ったけど麗子ちゃんはグリフォンの大切な商品であり、私の宝物なんだから。さてと…最後の1人にマリア先生の特別授業を行なわなくちゃね。」
ベッドの上で仰向けになって脱力している香奈の上半身を抱き起こし、ゆっくりと揺らし始める。
「ちょっと疲れちゃったわね。いいわよ香奈ちゃん、そのまま楽にして…。目を閉じていてもいいけど私の言葉をよーく聞くのよ。」
「は…い…。」
「香奈ちゃんは今日、すごく気持ちのいい体験ができました。こんなに気持ちがよかったのは生まれて初めてです、そうですね。」
「はい…、そう…です。」
「こんなに気持ちよくなれたのは何故だと思う? それはね、あなたが催眠術にかかっていたからよ。」
「…催……眠…術…。」
「そう、香奈ちゃんは催眠術をかけられて、とっても気持ちよくなっちゃったの。気持ちいいから何度でも催眠術をかけてほしくなったでしょう。」
「は…い…。」
「いい子ね。香奈ちゃんは催眠術をかけてもらうのが大好きです。ショッピングやデートなんかよりも催眠術にかかることが一番の楽しみになります。催眠術にかかり思いのままに操られてしまうことがあなたの最高の快感になってしまいます。」
「催眠術…、大…好き…。」
「実はね、魔法の言葉があるの。香奈ちゃんがその言葉を聞くと、いつでもどこでも深ーい催眠術にかかって、今みたいにとっても気持ちよくなれちゃうわ。どう教えてほしい?」
「お願い…、教え…て…。」
「じゃぁ香奈ちゃんにだけ特別に教えてあげる。それは『マリアの操り人形』というのよ。」
「マリアの…操り人形…。」
「そう『マリアの操り人形』という言葉を聞くと、あなたは私の言うことに何でも素直に従うようになっちゃうのよ、いいわね。」
「は…い…。」
「それじゃ今日はこれでおしまい。もう服を着てくれてもいいわ。香奈ちゃんの服はお店の方に転がっているでしょ。はいっ、目を覚まして。」
パチンと指を鳴らされた香奈はゆっくりと目を開けるとマリアに命じられた通りすぐに店に引き返し、さっき男たちに脱がされて店に散乱したままだった自分の下着やスカートを拾い上げて、てきぱきと身に付け始めた。
「そうそう、携帯の番号とか住所とか香奈ちゃんのこといろいろ教えといてくれる。また今度、お仕事お願いするかもしれないから。」
後を追いかけて店に入ってきたマリアは奈津美やかおると同様に香奈のパーソナルデータも引き出すことにした。今の香奈にとってマリアの命令は絶対なので、まだ下着しか身に付けていないにもかかわらず服を着るのを中断して、命ぜられるまま自分自身の情報を差し出されたメモ用紙に熱心に記入する。そして香奈がすべての服を着終わって店にやってきた時の姿に戻るとマリアは香奈のこめかみに手をあて優しくささやいた。
「お店を出てしばらくすると、すっきりとした気分になって目が覚めます。でも目が覚めると今日ここで起こったことはすべて忘れる。このお店に来たことすら憶えていない。なんだかとっても気持ちよかったということだけが体の芯に残ります。そして晴れ晴れとした心地良さが体全体を包んでいますので、そのまままっすぐお家に帰りましょう。」
マリアはそう言って香奈の両肩をポンと押して店の外に出るように促すと香奈はフラフラとした足取りで扉を開けて店から出て行った。香奈は店を出て10メートルくらい歩いたところで覚醒したらしく一瞬立ち止まって辺りをキョロキョロと見回すと、そのまま何の疑問も抱かずにスタスタと駅の方に向かって歩き出した。
帰ってゆく香奈の様子を店の入り口まで出てきて見物していたマリアは隣に立っていた哲也に話しかける。
「香奈ちゃん、明日の朝は腰が抜けて立ち上がれないかもね。今日みたいにあの子たちが荒っぽくハメられているのを見るとかわいそうになってくるわ。」
「マリア姉さんからかわいそうという言葉が出るとは思いませんでしたよ。」
「何言ってるのよ。私はいつもコンパニオンの女の子たちにホンワカとした気持ちのいい催眠術を楽しんでもらいたいと思っているわ。」
「姉さんのフトコロがホンワカとなるの間違いでしょう?」
「それは2次的なものよ。あっ、哲也くん、信じてないでしょう!」
「あはは、そういうことにしておきましょう。」
マリアに小突かれ、哲也は思わず苦笑いするしかなかった。
<おわり>