食文化を伝える
何かの折に特番として組まれる「グルメ・おいしいもの特集」。見ているだけで
何か食欲をそそられる。特に目にするのがラーメンや海産物。
さて、番組内でよく言われる「リーズナブル」の値段と言う表現だが、果たして
ラーメン1杯でン千円という金額をリーズナブルと言うのであろうか?確かに、こ
だわった素材の究極の1品なら相場的に見ると安いのかもしれないが、決して料金
的には安いものではないと思う。番組のニュアンスとしても「妥当」という意味よ
り「お手軽な」を前面に出しているように感じられ、例えばラーメン1杯の料金が
1200円が当たり前で安く受け取れてしまうが、逆にラーメンにそれだけお金を
払うという事の方が不自然で、本来はもっと手軽な食べ物のはずだったと思う。
ところで、市場に隣接した食堂やいわゆる港町にあるお寿司屋さんも「美味しい」
と言われてTVで話題になっているのを見受けます。話題が話題を呼んで、来店前
からすでに「美味しい先入観」ができており、果たして本当に味の違いをわかって
いる人は何人いるのでしょうか?
ただ、確かに美味しいことには間違いはないと思う。先に挙げた地域の海産物な
のだから当然新鮮であるだろうし、いい魚貝類が水揚げされているだろう。仮に、
セリで残った物でさえ絶対的に美味しいはずだと思う。
と言うことは、乱暴な言い方をすれば「TVで取り上げられたから」「名前が通
っているから」美味しいと言うわけではないということが言える。お寿司屋さんの
実力は、勿論良いネタを仕入れられる事は大切なことだし、さばき方もとても重要
な要素の1つだと思うが、すべては「たまごやき」と「かんぴょう巻き」につきる
気がする。これらは素材だけではカバーできなく、職人としての技量が問われる仕
事のように思えてならない。
当然、話題性やコマーシャルと言うのも大切だと思うが、メディアは流行だけで
なくそのあたりにも触れて伝えて行かなければいけないのではないだろうか。そう
すればグルメ番組も、うわべだけでなくもっと奥の深いものに変わってゆくのでは
ないかと思うのだが・・・。