Shizumeru-Tera




冬の平原に
ピチカートの雪が降る
一人寂しく死に行くものが
その中へ消えていく

hommage à Jean Sibelius -ヤン・シベリウスに


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1130


今、古澤淑子さんのCD、フォーレの「夢のあとに」が流れている。
僕の心の中には天国が広がっている。
そういえば、よくこれを聴きながら、生と死を考え、遠藤周作を読んでいたものだ。


頭の中に死が満ちてきた。久しぶりの感覚。ビートルズでまぎらわす。


ビートルズに死のにおい。


* * *


雪に囲まれた森の中を
森に囲まれた雪の中を
歩いていく青年の影を
私は見た。

その一人
孤独な影は
雪の中へ
消えていった。

冬の日。
シベリウスの悲しきワルツが
私の心の中にもう
雪原を運んでくる


* * *


心あかく光る 僕の躰きらめく 消える さようなら


* * *


1129


家。そのままベッドへ。寝ようと思った。


なぜか2回目をしてしまう。失敗。


そのまま寝る。


起きた時考えた、俺は何だろう まるで俺を否定する俺と冷静な目で俺を見る俺と俺と……たくさんいて、どうしろというんだ、…
ほのかに自分のにおい、精液のにおいがする。

* * *

丸太町橋をわたりながら遠く北山と鴨川の上流のほうを見たとき、
ぼくは倒れそうになった。そう去年の春のように、世界の終わるような美しさだった。


* * *


sexは本当の幸せではないように思う。


* * *


・・・空の上はさらに青い空で・・・


* * *



1128


曲がりくねった鏡の世界の中を手探りで歩いていく盲人のよう。


空気のような 人に なりたい。


・・・何の理屈もなく。過去の束縛も未来の重圧も関係なく。
ただ今の自分は、なんとなく、そう思う。
ベッドの中で“Jai Guru Deva OM”と口ずさんでいると、
ふと風のようにこの言葉が頭の中をかけめぐり、消えていった。

* * *

今日初めてオナニーをした。夜0:20。それはとても機械的な作業だった。
皮と中身を前後にこすり合わせて、最初はなんとも感じなかったのに、
だんだん・・・というか、突然、あのときのように下半身がいうこときかなくなって、ギーンとすると、
一瞬でじゅわーっと出てきた。僕は初めて生の精液を見た。黄色っぽくて、どろーっとして、
気味悪い。このネバネバがさ、まるで鼻汁みたいでさ。手にくっついたり下着にくっついたり
毛にからんだりしてもうムカついた。そしてこんなこともう二度とせんと決心した。おわり。

* * *



1127


オディロン・ルドンの画集を買ってもらう。
真珠の時代のルノワールと双璧を僕の中で成すほどの魔術師的な色使い。
黒の画家、であり、色彩画家、でもある、その奥に流れるものが同じという。

「ルドンの目は閉じられては夢の世界に沈み、開かれては彼にしか見ることのできないまぼろしを眺めているのである。」

どうして、どうしてこんなに、まぼろしのように美しいのか。


* * *



1126


三条の十字屋で、ナントカっていう可愛いギタリストのCDを聴いてて、
それのオンブラマイフのところで、思わず鳥取の夜、ギターを一人で弾く
父のシルエットを思い出し、寂しくなった。なつかしい。
でも、戻ってきて欲しくはない。


* * *


変な夢3つ。日記を他人に見られる夢。深い深い温水プールの底へ泳いでいく夢。
百万遍のところに亜空間ができて、だれか3人と入っていく夢。

* * *



1125


昔。教室移動。僕はウスノロで、みんながいってしまってるのが恐くて、
見知らぬ人が次の時間のためぞくぞく教室に入ってくる中、
はやくしなきゃはやくしなきゃはやくしなきゃはやくしなきゃ、って 緊迫したようなときが、よくあった。
そのとき下腹部がきーんと痛んで、そう・・・・・・


* * *


1124


電影少女読破。

* * *

雨がふってきたら人は頭を隠す それじゃ死んだほうがましだ
雨雨雨そんなもの僕は気にしない 天気がいいと思えばそれだけのことさ
要は気持ちの問題さ、聞いてるかい?(ビートルズ"Rain"から)

* * *


今の君には見えるかい?中三の夏夢見た海を。熱狂のわななきを。空を。

* * *


1123


どうして人はエクスタシーに達した時、あんなに辛そうな表情をするのだろう。 性によって自我の自由がおさえつけられるからだろうか。

そう、どんなにきれいで、憧れていた人でも…


この前お風呂で気付いたこと。あそこを両手で石鹸つけて、手前に引いてみたら、
皮がするするってむけていって、裸になったところと、手で擦れるところが、
あまりにもきもちいい。それに気付いたわけじゃないんだ。
そのとき、鏡を見た… 自分がまるでそれを拒絶しているみたいに、
痛そうで、辛そうな顔をしていた。
嫌なのかな?と思った。


バカだね、僕って。あんまりそれがショッキングだったんで、なんとか楽しそうな顔して
できないかなって、笑いながらやってみたんだけど・・・くもるんだよね。


まだ、オナニーをできちゃいないんだ。最後まではつらくて、できないから。


バカだね。


* * *


恋愛ということに憧憬を抱くまでにいたりました。以上。


* * *


1122


ビートルズ、って聴くたび、昔、僕にはお父さんがいて、
家族5人で鳥取まで泳ぎに行った、あのころの
あまくるしい思い出が、頭をよぎるんだ。

* * *


1121


夢精の朝。


‘耳元で自分1人のためにささやいてくれる’


何を苦しんでいるの? 何を苦しんでいるの?

* * *


1120


ただひたすら金色に輝いている砂漠の上を
風に逆らって
一人 歩いていくような気がする。

* * *

「人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を吾は行なり」
by 西田幾多郎

* * *


1119


目の前をふと横切っていく何かの影。ぼくはその中に黒く光る塔を見た。
甘い雰囲気が漂う。

* * *

宇宙人だって感情があるだろ。宇宙人だって笑うだろ寂しがるだろ感動して涙も流すだろ。
例えばUFOなんか作ってしまおうと思うと、やっぱり思考力も必要だろう。
そしたら感情も発達してるだろう。僕らより更に?そりゃ言い切れない。
でも知らない生物だからって、ひどい方向に想像しすぎじゃねえか?

* * *

ある日ばあちゃんが呟いたこと。 「どうして詩っていうと、内向きで弱気なものばっかりなんかな。
昔はもっと力強くて楽しいものが多かった」

* * *

・・・そしていつも僕の頭の隅っこにある考え。アフリカの飢えに苦しむ人々の映像。
僕がやっと一人ぼっちじゃない、とか、自分の可能性を信じようとか、思い始めてきたその横で、人は死んでいく。そう、飛行機で、たった一日の場所で。
俺は一体何をしているのだろう。用意された豊かさの中で、自分ひとりのことを考えているだけ。
もちろんその考えはバカじゃないだろう。けれど・・・
人が死んでるんだよ。無視していいのかい?


さらに僕の頭から離れないこと。飢餓の国にはどうしてあんなに子供が多いのかということ。
そう、避妊もせず、子供をたくさん作ってばかりいるから飢餓になるのだ、という意見。

でもね、実際生を受けてきた子供たちがいる前で、こんなに産むから悪いんだ、とかくだらないこと、
それも日本人でぬくぬく生きてる僕が、いえると思う?それで何か救われると思う?

* * *



1118


戦時中の人たちがどんなにか今のこの平和を願ったかを知らずに
僕は生きてる。全く忘れてしまったときにまた戦争がおこる。

* * *

僕はシャイすぎるのかもしれない。そうおもいながら、どうすればいいのか、分からない。
キズつけたくないから、キズつけない。でもキズつけられる。
キズつけられた心はさらに弱くなっていく。

* * *

生きてく途中、一つのことをするため自分に打たれた鞭がその一生を崩すこともある。
自分はそんな人間だってわかってる。だからこそ僕は鞭を負けん気で気にとめず跳ね返さなきゃならない。

* * *

道にはいちいち棘があって、何回もコケて、傷だらけになりながら、
今まで走ってきた。何回も日は昇り、沈んでいった。

* * *

僕には他の人に伝えたいことが本当にあるんだろうか。

* * *

心の中に巨大なそーじきがあって、辛いこと、嫌なこと、寂しいこと、
どんどん吸い込んでいってくれれば。
くだらないことも。考え込まなくていいようなことも。

* * *



1117


目をつぶって、淡い青とかピンクとか、ふわーっとした色彩が、浮かんでくるんだ。


追いかけるつもりのない夢:夢のゴミの山の中に埋もれてる自分

* * *



1116


生きている意味を求めながら自分の内面の海へ沈んでいく人間がいて、また、外の空に飛んでいける人もいる。


でもね・・・病的な感受性はある意味貴重だとひとりよがりで思うんだ
それに嵌まるとおそろしいんだけどね。


他人から見たらバカだね。自分を買いかぶるのもいいかげんにしやがれ!だよね・・・


僕は自分の感性から逃げて生きなきゃ駄目なのかな。嫌だ!嫌だ!


生まれ変わること イコール 否定することだって      誰がきめただろう
感性があるっていいことなんだよ   たぶんね。


ああ、感性を前向きに使ってみな。


幸せであることと感性は関係ないよね。幸せはみんな平等に感じることができるもん。


僕に言わせれば、ビートルズには病的感性があるんだって。ちゃんちゃら可笑しいよね。


自分だけの世界が恐い。自分と向き合えない。バカバカバカ。


自由な空。自由な心。飛んでいきそうなくらい自由に生きられる日々。


ああ、分かったぞ。僕がクラシックにこだわって、流行に流されないのも悪いのかもね
ある程度人に合わせなきゃってやつだよね。


  そう 君は こーゆー僕を 静かに密かに笑うだろー


* * *



1115


気まぐれな空想が光を放つ時。

* * *

ペシミストというもの。生きる意味よりも大きなものを求める人々。
そのために生を捨てる人。
ぼくは大きなものを目指し、生きることに疑問をもち、
しかしそこからまた脱出しよう、とおもうんだ。

* * *

ちっぽけな夢とちっぽけな幸せのために一日を生きてく
明日もやってけるよ
一握りの微笑と
一握りの夢を
いつも持ってれば。


そうやって君は
美しい人々に仲間入りするのさ。


* * *


ガラスの向こうに見えてる太陽
太陽にてらされてる白い雲と海と君とぼく


* * *


昨日「青いサンゴ礁」を見て、そりゃまあもちろん自分の性についても考えたよ。
けど、それ以上に、彼と彼女とその坊やが、最後船を呼ぼうとしなかった理由、
3人で無人島で暮らそうとしたことに、?って思ったんだ。
他人に、その存在を知られないで、3人だけで生きていく…それが幸せだったとしても…
結局僕は人が恋しいのかなあ。


* * *


・・・寂しさに閉じこもらないで。
大丈夫。外には君を照らす日光が満ち溢れているよ。


* * *


いまの僕にはもうおなかがいっぱいになってしまうけど、明日の僕はもっと身体の中に
いっぱい入れることができると思う。前向きに。明るく。

・・・裏切ったなと躰の中の少年が呟く。彼を否定はできない。どうすればいいのか。


* * *



1114


僕ら透き通った人間。

きれいなものも汚いものも僕らを透き通って見えてしまう。

* * *

夜。久しぶりにM.ラヴェルを聴く。最初の一音を聞いただけで倒れそうになる。
寂しさがこみ上げてくる。ラヴェルにしか作りえない、神秘の空間。 自分だけの、フィールド。


* * *


1113


ポイ捨て議論
僕「もし地面に『カチャ』て置いたらカチャ捨てか?
「ポイ捨ては水平方向の初速度がついてはじめてポイ捨てか?
「無重力、あるいは月なんかでも『ポイ捨て』か?
T氏「月を汚すとは許せん。反射せんようになるやん。」


* * *


死んだ人の一生を思い返してみる、ある一種の清澄さ。


人の死ほど、澄んだ空気に満ちた、美しいものはないと思う。


1112


どうなんだろう。A氏はオナニーしてる時が一番純粋な心になれると言う。
T氏は童心に戻ってトンボでも捕まえているらしい。(そういえばジョン・レノンが似たようなことを言ってた)
でも、どうして?全ての性的衝動を純粋だという人はいない。
じゃ、どうしてオナニーは美しいの?
これはレトリックなものではないか?罪の意識から逃れるための。


僕がオナニーしないのは、女の子が処女を残すような気持ち。
初めて、を簡単にしたくない。


* * *


美しい人と美しい人々…

どうやって人は美しくなり、美しいものを想像し、美しいことを理解するのだろう。
・・・もしかしたら美しさは性のために用意されているのかも。

* * *

(聖母マリアの美しさは何か。)

*


1111


暗いジャングルの夜に広がる朝への甘い期待

* * *

疲労と静かな憧れに満ちた僕の部屋に、聞き古したyesterdayのテープがすっと流れていく。
神秘的な体験。一年前の夏の、消えかかった記憶。

* * *

プライド、プライド、プライド、
人間は誇りを持って生きるべきなのか、
プライドを捨て去って天真に生きるべきなのか、
ああ。

天真… 天真…


* * *


1110


学校から帰り道、本屋で東京大学物語を立ち読みした。
愛ってなんだろう、セックスってなんだろうと考えた。
生きる喜びなのだろうか。
なら、どうして生きる方法を教える学校は、セックスの方法を教えないんだろう。


性欲に目覚め、実際にやると、それは幸せだと思う。
だけど、それに気づく前、僕らが子供だったときの幸せを、誰がセックスの幸せに劣ると
言えるだろう。


性が生の全てなのか。


でも、僕は性でない生が、人生の半分以上を占めるのではないかと思う。 なぜって、死ぬ前に振り返って思い出せる人生のほとんどは、小さい頃のことだろうから。


好きな人と、何回でもsexできるか、子供時代に戻れるか、どちらかを神様がかなえてくれるとしたら。
僕は迷わず ―ホントかな?― 子供時代をとる。
だって、sexは僕の性欲、いや肉欲と言おう、その肉欲の幸せなのに対し、子供時代に戻れるのは、純粋に僕自身の幸せだから。 


* * *


11/9


寡黙でない人間が、寡黙になろうと思う瞬間。

寡黙な人間が花開こうとする瞬間。

* * *

今まで何の意味も持たなかった言葉が、あるとき、ぷちっとはじけて宙に舞い上がり、
そのまま人々に幸せをまき散らしながら飛んでいく、そんなことって、あるのかな。

* * *

感情の捌け口が欲しい。虹色の人間の感情がどどっとあふれてくるところも、見てみたい。


* * *


T氏の彼女の写真見た。なかなか。僕は「破廉恥!」と喚きながら彼にこちょちょ攻撃を仕掛けたが、
それも一つの羨望の表現、そう、僕にできる限りの嫉妬だったのだ。


僕は人間が好きだ。僕は人間のうつろい易い感情が、どんなにはかなく、どんなに美しいか、
知っている。だから僕は、別に自分が男であろうが女であろうが、そして相手、心を通じ合える
人が男であろうが女であろうがどっちでもいい。・・・筈なのに


"ピヒェルシュタインにそういう女の子がいなくて男の子だったとしても、同様にけっこうです。
ほんとうは、女の子のほうがのぞましいでしょう。僕自身が男の子なんですから"(E.ケストナー「サーカスの小人」)


* * *


真実が欲しい、真実が欲しい、自分の全てをその中にゆだねられるような、
真実が欲しい。


* * *


傷心の人は傷ついている自分の美しさに酔うのかもしれない。
内へ、内へと。

* * *

陽の当たるせせらぎのように


僕は祈る
   僕は祈る


* * *


11/8


昨日の夜、怖い夢を見た。
僕は人間を疑ってしまう。

"やさしいお姉さん"に助けを求めた。助けてくれただろうか。
彼女は… 誰だったって?

僕はもうますます怖くなってきた。どうして世の中には嫌な人種がいたりするのだろう。


* * *


恋というものがまだ僕にはよく解からないんだ。
ただ、S氏の卒業式のときのYさんと撮った写真を、ある一種の羨望をもって
見たことは認めなきゃならない。どういうことだろう。僕はまだこどもなのだろうか。
それとも宇宙人なのだろうか。宇宙人的成長を僕は遂げているのか。


* * *



11/7


生を嫌い、死を嫌う。どうしろという?
「生は暗く、死も暗い。」(大地の歌)
そして僕は永遠に生と死のあいだに。


* * *


性にも自然に?この情報の氾濫の中?理性で選ぶ?
その時点で性に自然でなくなっていること、わかんないのかなあ。

この情報どもに騙されるぐらいなら、僕は肉体を捨てるか。


* * *


本当に人はみな泣くのであろうか。
なぜ泣ける心があるのに、人の心をめちゃくちゃにできるのだろう?


* * *


人は恋する動物なのか。それは性の世界とは別の領域なのか。
恋するたびに人間がみがかれるんだってさ!

僕はザ・ベリー・ベリー・マッドさ。世界をまたにかける気違いと呼んでくれ。


* * *



11/6


人間の可能性?
サルが喧嘩して強くなる。サルの可能性。サルの世界で閉じている。
それも、人間の世界で、閉じている。

だからなんだって?おまえはその人間の世界に住んでいるのだ。
そんな事言っても、仕方の無いことだ。


* * *


むしろ生きてることが空虚になってきた。

僕は損な男であると自負し、その自負を嘲り笑う。

ふとガロアのことを思い、すぐに嘲りと共にその考えをかき消す。


* * *


人はそれぞれよき時代を生き、そして死んでゆく



11/5


目の奥の、妖麗なる光


* * *


彼らは具体的な人間ではなく抽象的に人間を抹消したかったのではないか。
しかしそんな道理は悲しみと怒りの前には全く意味をなさない。


* * *


人に会うのが楽しいのは、その人に対するときの自分のキャラクターを楽しんでいるからかもしれない。
少なくとも僕はそのタイプなのだ。Kと話すのが楽しかったのは彼と合うときしか顔を出さない
自分のひとつの変な人格をまた自分自身で楽しんでいたからではなかったか。


* * *


 このNOTEに対する自分が 本当の自分か どうか さえ
 分からないのに。


* * *


不安定なこころぼくのこころいつも


* * *


ぼくはこのまちの繁華街が嫌いだ。
あそこで人は汚れ、このまちをどんどんひどくしている。

ぼくはとてつもなく空虚な気分になる。
科学は人間性のおりから脱出し、どこまでも増殖する。

大人になろうなんて、思わない。


* * *


男ってのは、みんな欲望だけで女の子のおっぱいを触りたいって思うのかな?
それに全てを預けて眠りこけたいと思うことはないのかな?
僕はまだ子供なのかな?


* * *





11/4


愚か者の優しさ


どこかに一人でも君を愛している人がいるのなら、君の存在価値は確かにあるんだよ。


中期ビートルズはポップで何かスキだ。ポップでナンセンスだ。


僕の人生は長調で、だけど静かにさらさらと寂しそうにながれてく。


ほらもう夜だ。空には地上の明かりがまぶしくて星すら見えないけれど。


灰白色した人のニュースを聞いたとしても、彼は驚かない。
人の心がもう既に灰白色なのさ。背すじも凍る。


一日中朝の町では鶏が鳴き続けて声帯が鍛えられるのでおいしい鶏肉が食べられるそうです。


* * *


先生が言った。受験前1ヶ月ぐらい学校休む奴がいる。それはエゴだ。
しかし今僕は言うことができる。いや、そりゃ間違ってるよ。
命を掛けて必死に走っている一人の人間は、誰もとがめることはできない、
だれも止めることもできない。
そんなこと無理にしちゃならない。いいかい。やる気無く、何となく、学校来てる奴よりはよっぽど、
家でがんばってる奴のほうが俺はえらいと思うんだ。


* * *


11/3


Hさん倒れる。夢と夢のはざまに弟が呟いた。


滋賀へ自転車で行って、二度と帰ってこれなくなる夢を見た。
滋賀県の自動販売機には、三ツ矢サイダーのミニ缶が44Gで売っていて、
それを買って飲んだ。
それから母に揺り起こされ、僕は目覚めた。母は三ツ矢サイダーを持っていた。


最後の4つの歌に身をゆだねていたら、そのまま寝てしまった。


* * *


久しぶりにChopinを聴く。血が疼く。


* * *


楽しく生きたい!いろんな人と付き合いたい!自分を好きになりたい!

宇宙人思想もメシアも捨てて、普通の人間になるのか?

二つの声がきこえる。後ろにはあまりにもさわやかにフォーレが流れている。


* * *


夢が…
   夢が降ってくるんだ…
        僕には   見えるんだ…



* * *


僕は人間としての幸せを追い求めていく。それでいいんだ。それでいいんだ…

後ろめたい過去はもう捨てよう。
僕がいきてるのは、「いま」なんだから。
「いま」を生きてるんだから!

I'm living for today.

何となく恋がしたい。
それはきっとSの言う"女遊び"なのかも知れないけれど。

もうええねん。
おれはおれらしく 生きてくんや。
邪魔せんといてくれ。

俺はでっかくなる!
なんかしらんけどでっかくなんで!

一度、じっくり自分の人生を考え直そう。   

今、自分がやってることに、楽しみを見出そう。
そしたら、全てが、一生懸命、できる。

俺が、此処、このまちに住んでいる、此処でこうしている、意味。


* * *


11/2


あ、お墓の方からいい匂いがする。
朝だあーーーっ!
空が透明で涼しい。
これが世界の終わりだなんて、信じられるかい?


いい朝だ いい朝だ いい朝だ………


おやすみっ!


* * *


11/1


人生観と実益。

今を生きることについて。
僕は今じゃない、過去でも未来でもない、今に、
軟体動物かくらげみたいに浮かんでる。
今やらなきゃならないことが見えてこない。

僕は普通の人間になるのだろうか。
それが、良いのだろうか。

すべてのことに必死にならなきゃ。
今を必死に生きなきゃ。
そう思ってるんだよ。(強迫観念?)
でも迷いが。
何?
何の迷い?
僕を、一生懸命生きることを楽しんでいる人々から離させるのは、
一体何?
僕は芸術家になるのだろうか。生きるということを楽しめない人々。
それが芸術家。楽しさを深さに変える人々。
僕は人の救いになれるのだろうか。
僕は人の慰めになれるのだろうか。

外国に生きたい。戦争をとめたい。飢餓の人々を救いたい。
小さいころからずっとおもってた。
なのに、僕は子供の心、なくしてしまった。
「外国に生きたい。戦争をとめたい。飢餓の人々を救いたい。」という
言葉だけが残って、実際、今僕に何ができるのか、何かを本当にしたいのか
分からなくなってしまった。情けない。

楽しく、を生きること。僕の芸術とか、死に対する考えとは
相対して、僕は本当は楽しく生きたい、いろんな友達と出会いたい、人を信じたい。
でも、そのため、僕は捨てなきゃならない。音楽とか、絵とかに対する心。寂しさ。死。
もう一度、裸にならなきゃならない。

人を信じたい。だけど、僕は中学時代、無理解な人々に歪められてしまった。
そして、僕はおかしくなってしまった。
全く、おかしくなってしまった。

もう一度、真っ白に。もう一度、透明に。


人々を信じられますように。祈る心をもっていられますように。


今ふと人に抱きつきたくなった。心を共有して欲しくなった。


* * *


いろいろ悩みながら、僕は久しぶりに大地の歌をきく。
これはすごい、と思った。


* * *


寂しさはスカルラッティのように速く。流れていく。

とても寂しい。寂しい。どうしてこんなに寂しいんだろう。
鏡に映った自分の顔が珍しく子供に見える。
自分で自分のことをかわいそうなほど。
ぼくは、堕ちている。

生きる喜びを知る前に、生きる辛さを知ってしまった人々。
ああ。


生の喜び!叫んではみるけれど。


顔だけどんどん子供化してる。憂いに苦しむ時。
体も考えも汚いくせに。


* * *



1031


私がただのバカだって?私は自問し、私は私をあざ笑う。

時間は何も考えず馬鹿みたいに流れ続ける。
それとも私が馬鹿みたいに時間の中を走っているのか。

僕はあらゆる人がうらやましい。自分がそうなれば良いものを。

ただひたすら自分を責めるのか。


* * *


今日等持院の境内でSとKと3人で話していた。Sの内省の深さに僕は驚いた。
僕も内省的なところがあるつもりでいるけれど、僕がじめじめしているのとは違って、
彼はパシッとしてところが、どういえばいいんか、嫌な言葉だけど「カッコイイ」、
いやむしろ美しいぐらいに思えた。

人生を真っ直ぐに生きることができたら。
己も他の人も楽しく生きてられるようにする生き方ができれば。

彼と話していて強烈だったのは、彼が夢というものを
はじめから非現実的であるもの、あくまで理想と考えていたこと。


* * *


人は孤独という大海に浮き沈みする。


* * *


僕は幻想という海に沈んでしまいそうだ。

寂しさというもの。そこから温かさが、感動が、恋が生まれる。

僕はこの国で生きていくことができるだろうか。


* * *



1030


気をつけな。俺に触れると   危ないぜ。


ホワイト・アルバム。芸術というものの嬉しさ。


今日ピアノでフォーレの月の光のコードを押さえられるようになる。美しいものにのめり込むのは
危険だろうか。


芸術家とは、メシアであり、泥棒である。
それを自覚せねばならぬ。


* * *


だめだ。分裂してる。「俺」はどうしたいんだ?
いろんな考えや、いろんな"主観"が、「俺」の中に存在し、
パラドックスを次々と発生させ 俺を陥れる。
なんなんだ!なんなんだ!


* * *


若いときから頭ばっかり使わせるから俺みたいに狂ってしまうんだ。


世を憂える者


* * *


俺が弱く、愛もなく、バカな奴になっちまったのは、全てこのノートのせいだ。
封印してやれ。


僕が死んだらこの 魂はどうなるのか。


ある程度子供でいたい。子供の心がわかるように。


* * *



1029


Boys will be boys. 男の子ってそういうものだ。<傾向>


英語の教科書より。なーんか、英語、いいねえ。



* * *



ひたすら子供みたいに。
ひたすら子供みたいに。

ひたすら夢をみて。
ひたすら夢をみて。

僕が今一番欲しい物。
それは、優しい心。
生きてることを感じられる心。

自分に優しくできる人は、人にも優しくできる。
僕にはどっちもできてないよ。

Imagia ...

ふと 女の子に生まれたらよかったと思う。
自分の心がその方がぴったり来るから。
一生純粋に居られるのに。

夢。サン・テグジュペリの夢。オディロン・ルドンの夢。
それとも実現させるための?生きるかてになるもの?

今を楽しく生きよっ!
人間らしく生きよっ!


* * *


人生っていう1つの道があるのだろうか。人は馬に乗ってかけてく。或いはドライブして。
えっ?道はないって?


* * *


愛とは生きること。生きることが愛。



1028




夜、くだらない言葉をはきながら ぼくは外をおさんぽしている。
そしてぼくはまぼろしを見る。


暗黒の夜空に浮く宮殿を月光がこうこうと射している
宮殿の中にあなたがいて、ぼくがいる
窓から部屋に月の光は流れてくる
月はあなたの瞳に光を注ぎ込み
光の音楽は君のたましいにまで溶けていく
ぼくは月をうらやましくおもう

あなたとぼくは庭へ出て語りあう
あたしがこのまま光の流れにさからって
そらへのぼっていってきえてしまったら
どうおもう?

ぼくは何もいえないでだまっている
けれどもそういうことがほんとうにおこりえて
それはきっとことばにできぬほど
美しいにちがいないとおもう


夜、くだらない言葉をはきながら ぼくはつきをおさんぽしている。


* * *





***


不思議な浮游感 何で僕はいきているのだろう
何でこんなことしてるんだろう いつ死ぬのだろう
いつこの環境が変わるのだろう 変わって欲しくないけれど
今もそう幸せではないような気がする

絶望ではない 幸福でもない

ただ

退屈で 無力感だけの。


***


1023





神秘の森に
預言者の住む

静かに静かに
時計の短針の淋しい目を
この世に向ける


冬の平原に
ピチカートの雪が降る
一人寂しく死に行くものが
その中へ消えていく



***


1022


僕は僕の空想の海に潜り君は君の空想の空を飛ぶんだ。
なんて素敵!


***





 空は青く灰色の雨が降っていた。ふと白い雲が光を発する。



真っ直ぐな心で空を見上げて
指を組み合わせて、祈るように、
僕は泣いた。

もし今僕が消滅したら何か変わるでしょうか。
そして僕がまた現れたら何か変わるでしょうか。

 透明な雲から青い空が
 青い空から透明な雲が




死は生とともに。
死は生と対極に。
レトリカルな妄想。


すべてのものは常に流動する。 僕の外で、僕の内で。

 地平線の向こうにほら
 虹の山が
 夢のゲートが

僕の内には何があるのだろう?
僕の外には何があるのだろう?

 山には透明な雲が。
 空には太陽が。
 陽の光が雪に射して
 雪は青に緑に光り輝く。

何のために生きてるんだろう?僕は呟く。
君は微かに笑いながら答える。「自分の幸せのために。」


空想はどこまでも飛んでいく。
空想は七色の詩を歌いながら大宇宙を横切っていく。



***


1021


ペガサス
暗黒の世界を飛び出して
岩上の馬
そなた何処へ行くのか

暗黒の世界を抜け出して
ペガサス
果てしなきエメラルドの空を
何処までも飛んでいく
私を乗せて。




* * *





1019


過去の体験。
体の奥底に沈む、 くらあい。


僕はカーテンを閉める。
真昼のあかるい世界の中に、
唯一人、薄暗闇のなか立ち尽くす。
もう寝ようと思う。
奥からこみ上げてくる薄暗い記憶が僕をおおってしまわぬうちに。


***


遠く神の声がきこえる。

丘の向こうから神の声がきこえる。

一日の終わり、一生の終わりに

太陽は丘の向こうに沈み、

羊飼いは紫に染まった空気の中に

幸せの龍の歌声をきく。



***



ぬるくなったグリーンティーのような夜のまどろみの中で
僕はもう半分気を失いかけている…


***



不思議の箱から
フォーレが流れている・・・


それは雨の降る夜だろうか。それとも、夏の、少し蒸し暑い、でも心は涼しい、夕方だろうか。
教会の中を、一音ずつ響を残して、ピアノが鳴っている。

マジョルカ島のサンドとショパンのように、そうあの雨だれの
ように、暗く病的で激しい情熱を帯びながら、神への愛という
真白なヴェールに包まれた彼女アリサと彼ジェロームの姿、魂が
私には見える


暗い森に雨が降っている
その暗闇の中に微かに見える古い修道院。

修道院のピアノが鳴っている。


フォーレだ
誰かが弾いているのだ

修道院の屋根は朽ちており
光と水が屋根から滴り落ちる…


ピアノが何処からか聞こえてくる
誰かが弾いているのだ

濡れながら
かぜをひきながら…


***


1018


僕の中の星の王子さま、語る


「人間」(ひと)が「人間」でいる限り、絶対的悪にはなり得ない。
なぜって、「人間」はいつも誰かに優しくなきゃ、生きてけないから。


君は君を孤独な存在だと思うかもしれない。
「人間」でなくなったヒトだらけだと思うかもしれないね。
でも「人間」はどこかにいる。「人間」は、必ずいる。
目では見えない、心でしか見えない場所に、「人間」はいる。

もし誰もいなかっても、僕がいる。
君の心の中に。


***




明日から逃げるために今日を「使う」のではなくて
明日の為に今日を楽しく生きようよ。

未来がとても恐ろしく見え
自棄になってしまうこともあるよね
だけど

そんな顔していると「明日」が怖がるよ。

今日を楽しく生きるのは
明日のため。

「明日」と楽しく生きるため。


*


1017


俺は、昔俺が持っていたすべての悟りを忘れてしまった!

悟り?もう一人が呟く。そんなものが本当にあったのか?


僕は何もかも忘れてただボウゼンと鏡を見た。


それから、それをくるくる回した。
プラスチックの穴と出っ張りはキュッキュッと鳴って、鏡は裏返しになって 止まった。


「鏡の表には自分の姿が、鏡の裏には自分の魂が映る」
と鏡が言った。

僕は目を閉じた。



***



1015





*


1014


ある夏の日
ソフトクリームのコーン頭の上に乗せて歩いたら
そうもちろん
ソフトクリームが溶けて
もう頭はどろどろさ
「マシュマロマンみたいだね」


* * *


幸せって何なのだろう。それは生の制限を忘れさせてくれるほどのものであろうか。
生の制限を感じないって、それはそもそも生なのだろうか。


* * *


子供を作るためにする行為を子供の心でできるはずがない。
そこに存在するのは大人の汚い本能だ。


* * *


心とは裏腹に僕の身体は女の子の身体を求めて疼く
性が非日常になってしまったこの世の中を僕は恨むまい
昔は純粋な心でできたかもしれない。けれど。


だいたい僕は性教育が気に入らない。子供がどうやっておなかの中でできていくかなんてこと知りたくないよ。
どうして、セックスして子供が生まれる、そういわねえんだ。
どうして、もっと自然になれねえんだ。


そう、冗談めかさずに、自然に、「セックスは罪じゃない」そう言って欲しいのかもしれない。


* * *


いじめられっ子には何の罪もない、なんてくだらないことを
わざわざ言う必要があるこの世の中に腹が立つ。

このいじめられっ子という日本語に私は最も腹が立つ。
弱いとか、かっこ悪いとか、嫌な、パッシブなイメージがこの日本語に含まれるからだ。
対して、 「いじめっ子」はときにやんちゃで、元気で、子供らしく、アグレッシブなイメージが含まれる。
すなわち、「いじめ」という事柄をあらわす「いじめ」という言葉「自体」が
不公平である。「いじめっ子」に味方しているのである。
「いじめられっ子」と呼ばれるのは恥である。
「いじめられっ子」はかっこ悪い。なぜこのように
「被害者」が世の中から苦しめられなくてはならないのか。
一方、「いじめっ子」は世の中から何の咎めも受けず、
「うちの子ってちょっとやんちゃが過ぎて」程度にしか親も考えていない。
この構造はレイプされた女性が世の中から(裁判・報道などで)2重のレイプを受けるのと同じ構造ではないか。

私は「いじめ」と呼ぶ代わりに「名誉毀損罪」「傷害罪」と呼ぶべきだと強く主張する。
「いじめ」は「犯罪」であることをあやふやにしないために。
「いじめっ子」と呼ぶ代わりに「加害者」と呼ぶべきだと強く主張する。
「いじめ」に対する罰を学校内であやふやにしないために。
罪に対する罰が、社会に対して透明に下されるべきであることをあやふやにしないために。


「いじめられっ子」になるぐらいなら「いじめっ子」になって欲しい、それぐらい子供は元気でいて欲しい。そう思っている親がどれだけいることか。
情けない。自分の子供が「傷害罪」の罪人とよばれたとしたら、本当にこのようなことを言っていられるのだろうか。
「いじめっ子」という甘い言葉が、このような親や社会や子供たちの甘い認識を産んでいるのではないだろうか。


* * *


制服について一言。
教師たちよ!学生に制服を強要するのであれば自らが教師用制服を着用せよ!
おまえたちに一切のおしゃれ、一切の個性を禁ずる!
それを受け入れられて初めて人に強要できるのだ!
このように自分の身に降りかからないと、教師たちは、強制の「非人間性」に気がつかないのだろうか。
自分がして欲しいように、相手になせ。
自分が嫌なことを、相手に押し付けるな。(黄金律)
教育に携わるものがこれぐらいのことも分からないのだろうか。



* * *


人の痛みというもの。
生きる痛みというもの。
楽しく生きるということは、
そんなものを少しも感じずに生きるということか。
明るく生きるということは、
そんなものを少しも感じずに生きるということか。

人の悲しさというもの。
生きることの寂しさ。
避けて生きるのか。
考えずに、生きるのか。



僕は言うことしかできない。僕は動くべきなのに。動くこともできないくせに。


さあ、がんばろうぜ。動こうぜ。


1013


冷たい夜の風がすうっとほおを通り抜けていく。
涼しい。


* * *


美しいものを見て
時には泣くのもよいだろう


* * *


世の中に美しい場所というのがあるのなら、
それは此処だ。
そう、君の中に広がる世界。


* * *


何の意思もなく
ただふわふわと
幻想の大海に
浮かんでる
自分


孤独の寂しさ?
それとも仄かな憧れ?


甘い何かが僕の心を包む

病的で官能的な美しさ


* * *


美は欲なのだろうか。

だいたい欲は罪なのか。

人は僕をどう思うのだろう。僕はものすごいスピードで人々から離れていっている気がする。
僕が普通の人間ではなく、個性というものを通り越して狂人になっていく。精神の不安定。
性を求める強烈な欲望と中性化したいという逆の欲望。
僕はさまよっている。


* * *


時の流れに身をゆだねてごらん
新しい世界が見えてくる

人の心を信じてごらん
そこにはもう新しい世界が広がっている


* * *


子供らしさ。いや、「らしい」は嫌いだ。俺はらしいで固められる集団の一ではありたくない。
僕は個だ。
「らしい」があるとしたら、それは「自分らしさ」だけだ。それと、忘れてはいけないのは、その逆、すべてを含む概念、つまり「人間らしさ」だ。


* * *


1012


科学にヴェールを脱ぐ自然。当時は希望に満ちて、そのように見えたかもしれない。
だが、現代の僕には、
自然は科学にヴェールを脱がされ、犯されているとしか
見えない。


* * *


人は生まれ、ただ死んでいくのか?


* * *


BeatlesのBlackbirdを聴きながらピーター・パンを読んでいる。
二つの芸術は絡まりあって僕のイメージを何十倍に膨らませる。
(ダブル・イメージ)
ロンドンの静かな夜の公園の奥の泉に響く囀り。
「皆子供のときは、鳥だった」とジェームズ・バリは言う。
この曲を聴いて僕が子供時代を思い出すのはそういうわけかしら。


* * *


そうそうなのですよ我が国に来なさい
税金の無駄使いと国際的信頼の低さにおいて
我が国に勝る国はございません
どうぞどうぞ我が国へ
万歳ニッポン万歳



* * *


「子どもでいる」…
体の成長と心の成長は矛盾しないのだろうか。
エンデが、ケストナーが、テグジュペリが褒め称えた
子供の心。

子供の心を持つ大人の身体は矛盾ではないのか?

しかし「本能」も心ではないのか?

駄目だ。男であることと子供であることは両立しない。

「エマニエル夫人」に出てくる女の子は?
性に自然に生きていそうなあのマリアンジュは?
あれは男の製作者による幻影か?
しかしパプア・ニューギニアの子供はどうなる?

自然に生きる。心も身体も自然でいたい。
しかしその二つの自然は矛盾する。


I am naked in the dark but I am another one.
Suddenly I wonder what I am.


何のために?これは禁句なのかも知れぬ。
植物は何が楽しくて生きているのだろう。
1年に1度花を咲かせ、少しずつ背をのばし、
でもずっと同じところに立ちつづけてるだけじゃないか。
でも人間は?
僕も
立ち止まって老いて死んでいくのだろうか。


女は男によって目覚める。となると、子供の心と大人の身体は女性に限って
可能ってことにならないか。男は自然に目覚めてしまう。
駄目だ。マリアンジュが邪魔をするんだ。


一人の人格がその人自信のほかの人格の邪魔をすることってあるのかな?

僕は僕に喰われてしまいそうだ。僕を煮て焼いて盛ってかぶりつく僕。


テイレシアス。
…しかしこれも神話を伝えた男たちの幻想かもしれない。


***


運命の輪はぐるぐる回る。高島屋の隣のガレージのように。

輪廻転生と言う。しかし円を拡大すると直線になる。そう、
私たちは小さい。私たちにとって
時間は円ではなくやはり直線なのだ。


やがて宇宙にも終末が来て、またすべてが始まるだろう。
だが私たちには関係ないことだ。


賢者の言うことを聴いてはならぬ。
思想の飛躍するのはその人間の最も基本的なところが崩壊する一つのきっかけになるだろう。


* * *


「女は下半身にくるみ割り器のごとき強靭な筋肉を持っていて、
男を喰い、或いは地獄の底へ突き落とす。」
(おそらく)by エドワード・ムンク

ファム・ファタル…


女という女が狂っているか。女という女が男を狂わす存在か。


* * *


1011



どこかに消え去っていく自分をみた
大人なのか 子供なのか、
男なのか 女のなのか、
本当の自分なのか 別の自分なのか、
わからない自分が、
現実なのか 幻想なのか
分からない世界を走っていく。


* * *


こっからたった数万kmのところに
苦しんでいる人がいる。
飛行機で一日でいける場所に
この世の地獄がある。
想像できるかい?
できやしないよ!!!


* * *


罪深き大人たちよ、たのむ、
お願いだ、
無知の無実の幼子たちに
いわれなき憎しみを与えないでおくれ
神よ、お願いだ、
人間から人間を奪わないでおくれ


*


1010



その日は雨だった。

私は
FMで 「アルハンブラの思い出」を カセットに録っていた。
ノイズの中で。


雨の日の父の部屋。

雨の日の父の部屋。




*


そうそれは僕が14ぐらいのときだった。
久しぶりに聴いたテープの中に、これが入っていた。
すごい雑音の中にギターが響いていた。


雨の音。
父がギターを弾いていた部屋に響く雨の音。
一人、夜の暗闇の中、一人、遠いスペインに思いを寄せる少年の耳に入ってきた雨の音。
2年前
雨の音はノイズとなってカセットにすべり込んだ。

わたしは
それをこうして聴いている。
そして瞬時にあの気持ちを思い出したのだ。


109



彼の息は透明で、彼は若い。


小っさいわたしは死を怖れ、宇宙飛行士は青い地球を見る。


その中でわたしは老い、わたしは死んだとしても、その断末魔、おどろおどろしい感情の濁流の中で、
地球は透明で青かった。


時に流されていく人多く、時にとり残されていく人ひとり。


孤独な心が、電車のこない線路を歩いていく。スプラッシュ・ブルーの空の下、風が運んでくる汐の香り。
自分を探して旅をするひとりの少年の心は、…太陽は明るいのに、夏の空気は透明なのに、
見知らぬ人々はたくさんいるのに…孤独だった。


(そうこれだ!あの電車の中の死の予感に満ちた場面だ!)


僕の心の内はいつも夏だ。孤独で死を感じるアコースティックな夏だ。だからこそ、僕は夏はキライで、冬がスキ。
…夏は青春の香りがする。僕がこれからその入口に立とうとしている。でもその場所で、僕はもうすでに
マーラーの大地の歌を知っている。




**





108



お買いもの
ブラウンシュガーと街の空


*


凛とした白い教会の内部から
ずーんとローンチアウト


*









*


102


心に沈むは記憶の原石


* * *


もやもやとした孤独な海の中で未来を手探りするがやはりそこは
もやもやとしているのみである。


*


夜更かしし音楽を聴き言葉を孕み言葉を産んでいる


*


人生を旅に喩えるのはちんけなのかもしれないがやはり似ているのだから仕方が無い。
名所名所をおさえてサカサカ進む旅もあれば、誰も知らない田舎町でのんびりする旅もある。
いろんな旅がある。要は、どれだけ楽しめたか、だ。


*


101



カーテンを開ける

空が見える
雲が見える


窓を開ける

僕は
空とつながっている
雲とつながっている



風が吹き込む

僕は風とつながっている
この風は

あの人を通り抜けた風かもしれない

僕は
あの人とつながっている…


*


例えばあの人が
今ここにいなくても,世界のどこかで,
生きているという,この
不協和音の中で

今日も生きろ
幸せに楽しく
軽やかに切に


*




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