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■希望すれば普通学級の授業も  障害持つ子どもの36%が活用=埼玉
 ◆手話講師務めるなど交流も

  昨年9月から試験的に始まった、障害を持つ子どもの希望で養護学校でも普通学級
でも教育を受けられる「通常学級支援籍」制度を利用した児童・生徒が対象者の36
%だったことが、県教育局特別支援教育課のまとめで4日、わかった。同課は「滑り
出しとしてはまずまずではないか」としている。

  この制度は、〈1〉障害を持つ子どもが地域社会と接点を持ち続けられるようにす
る〈2〉通常学級で障害に対する理解を深めるようにする――などが目的。県は昨年
度、熊谷、坂戸両市をモデル市に指定した。

  対象となる児童・生徒は熊谷市の場合、行田養護、熊谷養護の両校に通う同市在住
者、坂戸市は坂戸ろう、毛呂山養護の両校に通う同市在住者で、熊谷市で対象者42
人中15人、坂戸市では16人中6人が制度を利用した。

  参加した学習内容は、運動会、文化祭、音楽など芸術系が目立ったが、中には、英
語と数学を除く授業すべてを週1回、通常学級で受けている生徒もいた。また、制度
を利用した生徒が「総合的な学習の時間」に、手話の講師を務めるなどの交流も行わ
れた。

  制度利用者の保護者からは「地域から隔絶されているという不安が解消されつつあ
る」、通常学級の保護者からも「支え合う心が自然と生まれてきた」――などと成果
が報告されているという。

  同課は今年度も両市での事業を継続し、利用状況を見たうえで、2007年度にも
全県的に導入する方針だ。

2005年4月5日読売新聞 東京朝刊