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藍住町立幼稚園の入園拒否:入園許可を命じる決定 地裁、園長に仮の義務付け /徳島

 ◇障害を理由に拒否
 両足に障害がある藍住町内の女児(5)の保護者が、障害を理由に町立幼稚園への入園を町教委から拒否されたとして町に入園許可を求めている訴訟で、徳島地裁(阿部正幸裁判長)は7日、幼稚園長に対し、入園を許可するよう命じる仮の義務付け決定を出した。「仮の義務付け」は今年4月に施行された改正行政事件訴訟法で導入された制度で、決定は全国的にも珍しいという。
 地裁の決定書などによると、女児は昨年町内の別の幼稚園への入園を求めたが許可されず、同5月から保護者同伴の条件で週3日の体験入園を認められた。今年3月に5歳児での正式入園を求めたが、町教委は「幼稚園はバリアフリーに配慮した施設ではなく、障害の程度が重い女児の受け入れは困難」として入園拒否を通知。保護者は今年4月、入園許可を求める訴訟を起こすとともに、裁判が長期化して女児に不利益が被らないよう、入園を仮に許可するよう申し立てていた。
 阿部裁判長は「町教委の不許可は裁量権を逸脱または乱用しており違法」と認め、「許可されないことによって生じる損害を避けるため、入園を仮に認める緊急の必要がある」と決定した。
 今回の決定について保護者は、「とてもうれしい。本人も喜んでいる」などとコメント。町教委は「担当がいないため、答えられない」としている。【小野沢健一】

6月8日朝刊

(毎日新聞) - 6月8日17時31分更新