SOPHIA Tour '99


■ beautiful MAN Tour 99年5月1日 渋谷公会堂


今回の beautifulMAN ツアーもねぇ、もちろん期間も長いし、
体力的にも精神的にもすごくね、みんな心配してくれるんですけども。

今回のツアーはねぇ、俺らにもわからん、正直いって...。
『マテリアル』も、もちろんそうなんですけど...
なんか...わからんのですよ。
何がしたい、と言われてもわからん。

でも、じっと黙ってるわけにはいかんし...
じっと部屋で膝かかえて座ってるわけにもいかんし...
ただそれだけのことなんですけども。

よく、「ツアーへの意気込みは? 豊富は?」とか聞かれたんですけども。
ほんと、わかんないです、って答えるしかなくて。
ただ本当に...死ぬことはないので...。
半年後の自分が楽しみですけど   って気持ちでしか答えられなかったんですけども。

たとえば、おととい同じ東京で、NHK ホールで隣でやったのだけど。
やっぱり今日とは気持ちが全然違うし、今やっててホントに実感することも違うし。

なんか、もう今日...この日? この瞬間? しかできないものを
心に傷をつける...つけていく? 作業かな、と思います。
それが今回のツアーじゃなかなぁ、と。

でも実は、一回一回やるたびにすごく最高で よかったぁ〜と思うけど...
裏の気持ちで、なんか実は胸が痛かったりする
こうやって、ライブをすることによって...。

それはなぜかわかんないですけども、
いつももう今日死んでもいいや、と思うくらい、
うちのメンバーもそう思って、声を掛け合って、このステージに
上がってくるわけですけども。
死にものぐるいになって、みなと一つになれて、「うわーっ」となって...
家に帰ってなぜか、ちくり、痛い...。

この俺達をいっつも苦しめる、というか、全然見えないというか、
正体のわからない、これはなんなんだろう...ってことを
もしかしたら、少しでもつかんでいくことが、
今回のツアーに なるんじゃないかなと思います。

このツアーが終わることには、なにかひとつ見えてるんじゃないかなぁ、と思ってます。
今日のこのライブでも、みんなの中に同じくある、みんなをいつも悩ます、
いつも苦しめる、ちくっとするものがなんなのか、
みんなが帰るときに、帰ったときに、それが少しでも見えてれば、
すごく今日はよかったなと思います。

その、もしかしたら、その胸をちくっとする、苦しめる何かがなくなる所が
俺達の目指す場所なのかもしれないけれども...。
それも全然わからない状態なのだけれど...。
ただ、そこに行きたいという気持ち、
このもやもやした俺達をいつも苦しめるものがなくなるそんな場所を
いつも俺達はあきらめずに目指してこれからも全国をまわっていきたいと思います。

応援してください。


■ beautiful MAN Tour 99年5月31日 名古屋センチュリーホール


楽しい? 幸せ? 

幸せやなこの瞬間ってな。
たかが音楽やけど こんなに幸せになれる瞬間って他にあんのかな
いつも俺たちもこうやってライヴやりながらホント思います…うん。
大切な場所ですね、ここも...。

まあそう言いつつも、イェーイ言いつつも、3階にも2階にも1階にも 
ほんとは 胸にたくさん傷を抱えてるヤツも、こんなかにはたくさんいると思います。
恋人のこ、両親のこと、友達のこと、会社のこと、学校のこと...
う〜ん全部のこと...何かしらたぶんそれぞれがか抱えている、
傷を持っていると思います。
その傷を...傷に...やっぱり、このライヴの空間というか
SOPHIA の音楽というか… しみるんでしょうか? 
みんなこうやって集まってしまうけれども...

ただね、傷はちっちゃなものから大きなものまで、どんな人でも持ってるものです。
俺たちももちろんあるし、スタッフにもあるし、これ全員そうだと思うし。
日本全国こうやって SOPHIA の音楽を求めてくれてる人や、
いろんな音楽やコンサートに足を運ぶ人ももちろん、
家でCDを聴く人ももちろん、みんな抱えてます。

ただ、今ここにいる人達は、ほんとに不幸なんじゃない。
それだけは...うん、分かっていてほしいな...。
音楽を聴けるし、コンサートでこうやって汗を流しながら笑い合えるし、
大きな声で叫べるし。

それは、みんながそれぞれに、いちばん近い身近に、みんなのことを
ほんとに誰よりも思ってくれている人たちがいるということだと思います。
ほんとに一人ぼっちでいま生きてる人だったら、たぶんここに来れなかったんだろうなと思う。

もう一度、みんな自分の傷が「痛い痛い」と言う前に、今の自分の、
すぐ目の前、すぐ後ろに支えていてくれてる人達がいるんじゃないかということを...
今日の SOPHIA のライブを観て、またそれがきっかけになって、
みんなが気づいてくれればいいなと思うし...。
それによって、みんなの毎日がひとつでも幸せになってくれれば、すごく嬉しいなと思います。


■ beautiful MAN Tour 99年6月1日 名古屋センチュリーホール


ほんとに、名古屋にやっと着いて、もう今日で終わりかなぁと思うと、
ホントに寂しい...すごく思うんですけど...。
でも、いまは楽しいやろ? 全開やろ?
俺も全開や...。

ここにいるみんなは『マテリアル』はもう聴いてくれたかな?
あの...、『マテリアル』も、もちろんそうなんだけど、前作の『ALIVE』も
俺達にとってはですね、俺達が生きるが故にこう抱え込んでしまう、
いろんな傷だったりとか...、苦しみだったりとか...、
もやもやしたものを、そのまま音にしたものなんです。

だから、こういうものを作ろうと思って作ったわけではなく、
俺達は CD を作るために生きているわけではなく、
ただ、俺達が普通に生きていく上で出てくる、
どうしても、胸の中に浮かんできてしまう、
もやもやした、得体のしれない、俺達を苦しめるものだったりするんだけど...

それを俺達は、いつか、その正体がなんなのかつかもうと、
いつも探しているんだと思うんですよ、こうやって、ライブをして全国をまわって。

今日ここに集まってくれたみんなも、
それから、もう既に何十ヶ所か終えて、そこで俺達を待っていてくれた人、
それから、これから先、まだ全国で待っていてくれる人たちも、
みんな俺達と一緒で、ひとりひとりが何かこの SOPHIA という名のもとに、音楽という名のもとに
自分自身を探してる...、あきらめてないヤツらばっかりだと、俺は思ってます。

あきらめてる人だったら、絶対 SOPHIA の音とか聴いても何も感じないと思うし、
こうやってみんな、ここへ来て、笑って、汗流して、「うぉ〜っ」と声を出して、
だけどもホントは心の中にいろんな傷を持ってたりする...。
でも、あきらめてない...。

みんなあきらめてない目をしてるし...、俺達もあきらめてない...。

だから、いろんなことあるけど、みんなも俺達も負けないように...。
こんなにすばらしい瞬間が俺達にはあるのだから...
みんなと一緒に、俺達もがんばって行きたいと思います。

そしていつか、ホントの、ホントの意味で心からいつも笑える...、
そんな場所にたどり着きたいなと思います。


   ・
   ・
   ・

いやぁ〜ほんとに、今日はみんなホントに来てくれてありがとう。

みんなが、また、それぞれの生活に戻ると思うけれども、
その生活の中でまた、いろんな壁にぶち当たったときに、
みんなが今日のこのライブのこと思いだしたりとか...、今日感じたなにかが...、
みんなの背中を押して、みんなが、がんばってくれることを祈ってます。

で、俺達も負けないように、まだまだ残ってるんで、全国まわってきます。
今日はホントに、どうもありがとう!!!

 愛知てるぜぇ〜!!!


■ beautifulMAN Tour 99年6月11日 大阪厚生年金会館


みんなぁ〜、『マテリアル』は聴いてくれた?

あのアルバムは、ホントに...冗談は抜きなんですけども、
俺達の生き様のアルバムです。
あのアルバムを作って、何か答えが見つかったか、というと、
正直、俺達も見つかってない、というしかないんですが...。

今回の beautiful MAN ツアーで、いろんな、日本全国一ヶ所一ヶ所に行って、
一本一本全力で、全身全霊でライブをやって、みんなと一つになって、
やっとちっちゃなカケラが見つかる...、そういって、今日までやってきました。
これからも、まだ半分続くこのツアーの中で、
俺達のマテリアルを絶対に見つけ出してやろう、と思ってます。

今日ここに集まってくれて、一緒にこのすばらしい空間を作ってくれたみんなの中に、
みんなの心のマテリアルが、一つでも今日、家に帰って、
みんながまたそれぞれの現実の生活に戻った時に、
心の、自分の心の...、もやもやだったり...、傷だったり...、得体の知れない...、
いつも自分を悩ますものの正体を一つでも見つかってれば、
ホントに嬉しいな、と思います。

みんなが、それぞれの望むべき 場所にたどり着けますように...、
そして、俺達もいつか、望んでいる場所が見つかりますように...、
そして、それぞれが、それぞれの壁や苦しみや悲しみに負けないで、
頑張って前を向いて歩いていられますように...、

この曲を送りたいと思います。


■ beautiful MAN Tour 99年7月29日 長崎公会堂


人に言わせれば、みんなと俺達とは、ほんとに真っ赤なあかの他人と言われるかも
しれないけど、俺達はこうやって、みんなとこのわずかな時間だけど、
形のない空間だけど、こうやってみなと過ごせることによって、
俺達はみんなのことを仲間だと思ってます。

みなのことを、仲間として負けないで欲しい、
俺たちも負けないでがんばろうと毎日思ってるし...。
だから、仲間であるみんなには、なるべくがんばって前を向いていて欲しいと
いつも思っています。

ほんとに気持ちを込めて俺達は歌をうたい、演奏することしかできないけども、
絶対みんなの心の奥に届いていることを信じて、今日もこうやってステージに立っています。

また今日のこのライブが終わってしまったら、みなと少し離れてちゃうけど、
また次会うまでに、みんなが自分自身に負けないよう...
この曲を心を込めて捧げたいと思います...。

「Place〜」

    ・
    ・
    ・

みんなが、この空間この時間この場所をすごく大切に思ってくれる気持ちに
ほんと感謝します。
俺達もみなと同じように、この時間をこの場所をすごく大切に思ってます。

だから、絶対ににまたここに戻ってくるっていう約束のかわりに
最後に 1曲贈りたいと思います...。

「大切なもの」


■ beautiful MAN Tour 沖縄ファイナル 99年8月9日 沖縄コンベンション劇場


ほんとに今回のツアーは 4月から始まって...、4ヶ月間長かったです。
長くて...、すっごいたくさんの人達に出逢ってきました。
いろんな人が「SOPHIA」をいろんな所で待っていてくれました。
正確には、「SOPHIA」を待っていたと言うよりも、自分自身を、
自分自身の存在を確かめに「SOPHIA」のライブへ行こうと思っていてくれた人が
たくさんいたようで...。
ホントに、そんなみんなといろんな場所でいろんなライブをしてきたな、と思います。

俺達もこのツアーで、何を見つけるためにこの旅に出たのかなぁ...、
なんかいつも見つかりそうになってたんのだけども、
うまく言葉では説明できなかったり、自分が納得しなかったり...。

いろんな場所で、いろんなみんなと会って、
いろんな生活を持ってて、いろんな現実の中で、いろんな環境の中で暮らしてる、
ひとりひとりが本当に別の人生の人達が集まって、こうやってライブで
目には見えないかもしれないけど、心を通じ合わせて、
そういう中 1本、1本のライブが出来るなら...
さっきもふっと思ってたんですけども、結局、なんか、「SOPHIA」で
なんか見つけようとか、みんなで一緒になんか見つけようとか、っていうんじゃなくて
結局はひとりひとりの心の中での戦いなんじゃないかなぁ、ってすごく思いました。

それは僕の意見だけなのでわかんないですけども、
結局のところ「自分自身との戦い」なんじゃないかなぁ、と、
俺はなんか、このツアーの意味というか、それが知りたくて、
なんか毎日、大声張り上げ、声をからして歌ってきたんじゃないかなぁ...、
って思ってました。
なんか、「戦い」っていうのはあんまり好きじゃない言葉なんで、
すごく今まで避けてたんだけども、結局のところ

「自分で、自分に勝たないと次の瞬間が来ない」
、
そんな答えを見つけたんじゃないか、と思います。

今日ここにいる人、そして、日本全国で俺達と一緒にライブを作り上げてきたみんな、
それから、ライブ会場に行こうと、行きたいと思っても来れなかった人達...、
それから、俺達をずっとずっとささえてくれたスタッフのみんな...、
いろんな人達の中で、今も自分自身と戦っているそんなヤツラに送りたいと思います...。


■ 獅子に翼 99年8月29日 昭和記念公園


俺達の今年のライブ、今年の最後になるんです、今日のは。
もちろん、来年になったらまたライブはしますけど。
今年...、さっきも言いましたけど、4月からずーっと全国まわって...。

その前に、『マテリアル』!
『マテリアル』というアルバムを作って。
それを背負って全国まわって...。

3日に 2本のペースですか?  だいたい。ずーっと 4ヶ月間やって。
それはねぇ、すごいよ、確かに。 すごいやろ?
でもねぇ、本数とかね、日にちとかじゃないんですよ。
僕らはねぇ、音楽を作って、それでもってライブをして。
いろんな人と触れることによってですね、やっぱり自分の存在の意味、
例えば俺やったら、
   「松岡充は何モンなんや?」
   「なんのために生きてるんや?」
   「誰から必要とされてるんや?」
それを知りたくてしょうがないんですね。
僕だけでなく、メンバーもたぶんそうだし...。

ライブに見に来てくれるみんな、今日、ここに集まってくれたり、
あと、来れなくて家で TV を見てるみんなもいると思うし。
やっぱりこう、自分以外の人とのふれあい、というか、
生きていく中ですれ違うことによってですけども、自分の位置感を確かめたい、というか。

やっぱり、所詮みな一人で、さびしがりやの人間ですから。
例にもれず、俺達もそういう人間の一人だったりするわけです。

で、『マテリアル』というアルバムは、非常に作っているときから、
俺達も、うぅ〜っ! となるくらい、「俺は何が言いたいんや!」って思うくらいねぇ、
戦いのレコーディングだったんです、曲作りと...。
そして、それが作品として出来たんですけど、
その明確な答えが欲しくてしょうがなかった。
作品を作っただけでは、明確な答えなんて全然ないし、
なんかいつも俺達はさまよってるんだ、っていうことしかわからなかった。

ただ、それを持って、全国をまわれば、何かわかんだろう...、
それだったら日本全部行こうよ!
っていうところから、そのタイトなスケジュールと本数をこなしていくことに
なったんですけども。

それが終わってみて...、今日ライブをしてみて...。
わかったことがありました。
まわってみて、わかったことがあった...。

それはねぇ...、ここ(心)にね、傷があって...
傷がある!
それはどんな傷なのか...
なんの傷なのか...
どんな大きさなのか...
何色なのか...
何が滲みでるのか...

それをいつも知りたくていつも生きてるんだ。
ただ、この傷はずーっと治らない...。
でも、傷みを感じなくなる瞬間だってある。
そういうことがわかりました。

だからねぇ、治らない傷があるからって、俺達は絶対にあきらめないし、
自分自身とずっと戦っていかなきゃいけない、そういうなんか、決意
新たな決意を、みんなと会って、逆に俺達が教えられた気がしました。
そんなツアーでした。

みんなも、たぶん、それぞれにここ(心)に傷を持っていたり、
逆に持っていなくても、ホントはあることすら気づかないようにわざとしている人も
いるかもしれないし。
そんなみんなに、俺達は何もしてあげられないし、逆に自分で精一杯なんだけども。

みんなのために俺達は音楽をやってる訳じゃないし...、
俺はみんなのために歌ってる訳じゃないけど...。
だけど、こんなに仲間がいたらうれしいし、俺がんばるぞ! と思う。
だから、みんなも俺達が、こんなにたくさん仲間がいると思って、
みんなも負けないでがんばって欲しい。

敵は自分自身だと思います。

頑張って欲しいな...と。
そして、いつも横を見ると SOPHIA の音楽があったり、俺達がいれたら...。
俺達とみんなの関係はいい関係になっていくんじゃないかな、と思います。

それじゃぁ...
これは作って、全国ツアーに持って行って、たくさんのみんなと歌って、
そして、やっとわかった...、俺達の心の傷の DETAIL を歌った曲です。

送ります...『material of flower』


■ ツアーが終わって...


   --- 終わった ---

長い長い旅が終わった。
どんなにインタビューで語っても、
どんなに文字で書いても、言い表せない程の想いと共に。

何て言えば、この想いはリアルに伝わるんだろう?

色々方法を考えてみる。どうすればいいんだろう?
全ての気持ちを、余す事なく伝えたいのに。

喜びだけじゃない。悲しみだけじゃない。
皆、別々の人生、別々の現実だけど、心は一番近い存在。
だからこうして、心の声のマテリアルを、いつも言葉を使って伝えてるのに...。
こんなにも、もどかしい事は今までなかった。

ただ一つだけはっきえい言えるのは、"本当に助けられた"ということ。
ハードスケジュールを、とかじゃなくて生きるということ。

それ自体を...。

   --- もう、逃げられない ---

誤解しないで、これは自分自身から...。

自分の人生の意味とかがあるとして、
それにちゃんと、向き合わなくてはいけないんだという事。

そんなことあたりまえだし、とっくにしていると思っていたけど。
あらためて強く、そう思った。

あと、やっぱりいくら言っても足りない "THANK YOU"

THANK YOU  THANK YOU  THANK YOU


   --- ことば ---

言葉では伝えにくい想い...
音楽で、これからもずっと表現して行こうと思う。

たとえ、それがどんなに遠回りだとしても...。
どんなに辛くても...。


それが、この旅でみつけた僕のマテリアルの正体でした。

   --- また、新しい旅がはじまった... ---


あえて、ふたたび... 投稿者:てん  投稿日:12月25日(土)05時35分01秒



ツアーの MC、続けて読むと、充たちがどのように感じて、どう変わってきたかが
わかると思います。
とくに、5月の NHK ホールと 6月の名古屋との 1ヶ月のあいだには、大きく変わってます。

そこのところを見てもらいたくて、ツアーの MC をずっと書いてきました。



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