目覚ましが鳴っても起きられないのは

僕の枕に潜む小人のフォーニットが

寝ている僕の口にこっそりと眠り薬を詰め込むから

だから目覚ましの音も届かない

困ったものだな



でもね、小人のフォーニット

君の一番困ったところは

君のその、ケチンボなところだ

君が僕の口に突っ込む眠り薬をケチるおかげで

僕の見る夢はいつも途中で終わるのだ



だから

僕は夢の続きが見たくて

もう一度そっと目を閉じる

だけど

始まるのはいつも違う夢で



ああ、僕の小さなフォーニット

どうしてもっと薬を与えてくれないのか

どうしてもっと夢を見させてくれないのか

寝ても覚めても何も無い世界なら

僕は自分の脳髄の中で生きていたいのに