遅刻少女と納豆
少女漫画などでよく見るシーン(偏見か?)に、遅刻しそうな主人公の女性が
パンをくわえて学校へダッシュ!というものがある…と思う。
この事象についてちょっと思うところがあるので、今回このような文を書くに至ったのだが。
考えてもみよ。
よほど学校が近くない限り、走って学校へ行くという行為は有酸素運動だ。
そんな有酸素運動の最中にくわえたパンなど食す余裕があるだろうか?
否。
もっと言うと食パンをくわえているという事はつまり食パンを食すどころか
呼吸する余裕すら無いのではないか?と考える。
有酸素運動中だというのにだ。
これでは学校へ着く前に酸欠で命に関わる事態に陥りかねない。
全国の遅刻少女はせめて学校へ着いてからパンを食すべきだ。
そもそも、ああいう場面では必ずといっていいほど食パンを食しているが、
それって何かおかしくないだろうか。
別にパンでなくても毎朝シリアルを食す人もいるだろうし、
日本人なのだから、単純に考えても、当然『朝はご飯!』という人だっていて然るべきだ。
なのに決まって遅刻少女の口には食パンが収まっている。まことに遺憾だ。
…とばかり言っていても話は進まないので、ここは朝食に食パン以外を食べるヒロインを考えてみる。
仮に毎朝ネバネバの納豆と白米という超健康的な食事の主人公が居たとして、
作者の思惑によりどうしても遅刻せねばならぬ、でなければ街角で素敵な殿方とぶつかれない、
という状況に陥ったとき、いったい主人公の少女はどうするだろうか?
当然納豆を山のようにかけた白米の茶碗を抱えて家を飛び出すはずだ。
茶碗を持ってのダッシュなら口は開いているので酸素も取り込める。素晴らしい。
途中ぶつかる殿方に納豆がかかるかどうかはこの際無視して、
我等が遅刻少女は無事学校へ到着するわけだ。無事納豆ご飯も消費出来る。
しかし、ここで新たな問題は浮上する。
歯はどこで磨くのだ?
まさか学校へ歯磨きセットを持ってきてはいまい。
学校へ歯磨きセットを持ってきているとすればつまり少女は学校で歯を磨く状況を想定していたわけで、
それは即ち遅刻する事態を想定していた事になる。それなら始めから遅刻などしまい。矛盾だ。
つまり遅刻少女が学校で納豆ご飯を食した場合、歯を磨くことは不可能である。
あこがれの殿方へ向ってはにかみつつも「オハヨウ」と爽やかな笑みで挨拶する少女、
しかしよく見るとお口がちょっと粘ついている少女。
そんな少女はつまり少女漫画の主人公としては失格ではないだろうか?
少なくとも私は爽やかに納豆スメルを撒き散らす少女をヒロインとは認めない。
朝食にパンなら酸欠で倒れ、
納豆を食せばお口が粘ついてヒロイン資格を剥奪される。
ではどうすれば世のヒロインは酸欠に陥ることなく、かつヒロインとして遅刻できるか。
結論としては遅刻しそうな少女はシリアルを食すべきであり、
(まぁ、走ってるとき牛乳がこぼれないよう注意は必要だが)
それ以外の少女は酸欠なり資格剥奪也で駆逐されるだろうと、そういう結論に至るわけである。
以上。
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